「半ドン」とあの有名な祭りに意外な関係が… 写真:共同通信社
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「半ドン」とあの有名な祭りに意外な関係が… 写真:共同通信社

「半ドン」とあの有名な祭りに意外な関係が… 写真:共同通信社

半ドンの「ドン」は、あの祭りの「どん」から

一昔前の学校や職場では、土曜日は「半ドン」と呼ばれ、午後から休みになるのが一般的でしたよね。2002年(平成14年)には、公立小中学校や高校の多くで週休二日制が導入され、「半ドン」の日はなくなってしまいした。その「半ドン」の語源には諸説あるようですが、最も有力なのが「オランダ語に由来する」というもの。なぜ、オランダ語が関係しているのか、そのヒントは、国内最大級のお祭りとして知られる「博多どんたく港まつり」にありました。

「博多どんたく」は、ご存じのとおり、福岡市の5月の風物詩。毎年全国から200万人を超える見物客が集まります。その歴史は、800年あまりの伝統を持つ「博多松ばやし」がルーツになっています。1949年(昭和24年)から、憲法記念日の5月3日と4日の2日間開催されるようになりました。この「どんたく」という言葉、オランダ語で「日曜日、休日」を意味する「Zondag(ゾンターク)」がなまったものなのです。
つまり「半ドン」という言葉は「半分だけドンタク(=半休)」を省略したものである。というのが、いまのところ一番有力な説となっているようです。

さて、学生のときに土曜日の「半ドン」を経験していた人も多いと思いますが、その頃のサラリーマンやOLは、どのような「半ドン」を過ごしていたのでしょうか?

1972年(昭和47年)半ドンで賑わう銀座の様子 写真:共同通信社

1972年(昭和47年)半ドンで賑わう銀座の様子 写真:共同通信社

復活させたい?「半ドン」の素敵な過ごし方

当時を知る人の話によると、土曜の午後になると同僚と野球やテニスなどのスポーツで汗を流したり、街へ出て喫茶店でおしゃべりを楽しみ、夕方になるとそのまま飲みに行くというのが恒例になっていたんだとか。仕事ではさえない人も、土曜の午後はみんなの主役になったり、職場では相談しにくいことも雑談を交えながら話ができたりと、「半ドン」は当時の社会人にとってちょっと特別な「自由時間」だったというわけです。完全週休二日制になった当初は「半ドン」を惜しむ声も多かったといいます。

仕事でもプライベートでもない「半ドン」という曖昧な時間。仕事と家庭を両立させようとするサラリーマンにとっては、自分のために時間が使える「オアシス」のようなひととき、だったのかもしれませんね。
もしもいま、一週間の労働時間を増やさずに「半ドン」を復活するとしたら、平日の一日を「半ドン」にして、土曜日を「半ドン」にすると、一週間に二度味わえますね…。これ、意外といいアイデアかも…?