共同通信社

きょうの「パ」ならぬ、きょうの「ポ」は、1973年(昭和48年)の上野動物園。この日、動物園の人気者・パンダのカンカンとランランが、新しいパンダ舎に「入居」し、記念すべき新居への第一歩を踏んだのです。

前の年に、戦後27年にわたる懸案であった日本と中国との国交が正常化され、両国友好の証として2頭のジャイアントパンダが上野動物園へやって来ました。当時のパンダフィーバーは相当なもので、パンダの一般公開前夜には、パンダ入場券売り場前に徹夜で並ぶ人も現れるほど。そして開園を待つ人の列は、なんと2kmにも及びました。そんなありさまですから、パンダを見るまで数時間待ち。やっとパンダのおりに着いたと思ったら、立ち止まれずに数十秒でパンダ見学は終了、といった様子だったようです。

街中のそこかしこに、あふれる“パンダ”。当時のニュース映像には、パンダフィーバーで盛り上がる様子が記録されています。

http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030116_00000

ところが、それほどの人気者が当初住んでいたのは「トラ舎」。いわば、仮住まいだったのです。そして翌年完成したのが、パンダ専用の「パンダ舎」でした。ガラス張りの新居はきっと快適だったでしょうね。その後、パンダ舎は何度か改修しながら“主”をかえてきました。現在はオスのリーリーとメスのシンシンの愛くるしい姿を見ようと大勢のお客さんでにぎわっています。「子どものころに見たパンダの名前は?」と聞かれたとしたら、その答えで世代がわかるかもしれませんね。カンカンとランラン、ホァンホァンとフェイフェイ、トントンとリンリン…。あなたの記憶は、どのペアでしょうか?