世界記録なるか?一流のロングジャンパーたちが群馬に集結!

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7月7日~8日に開催される「2018ジャパンパラ陸上競技大会」。走り幅跳びのトップアスリートらが群馬県前橋市「正田醤油スタジアム群馬」に集結する。これまでも海外選手が日本の陸上競技大会に参加することはあったが、メダリスト級が参戦するのは初めて。大会に出場する選手たちをご紹介します。

まず、世界から注目を集め続けているのは、なんといってもこの人。リオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳び(T64・下腿義足クラス)金メダリストで、8m40の世界記録を持つマルクス・レーム(ドイツ)。
五輪の記録と比較すると、ロンドン五輪(2012年)金メダリストの記録が8m31、リオデジャネイロ五輪(2016年)金メダリストの記録が8m38と、レームが出した世界記録では上回っている。近年、パラリンピックの競技レベルが全体的に高まり続けていることを象徴するような存在だ。注目は、推進力はもちろんのこと「跳躍の高さ」。他のどの選手よりも圧倒的に高く跳ぶ。


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続いて、障害のクラスが違うT63・大腿義足クラス。リオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳び金メダリストで、6m77の世界記録を持つハインリッヒ・ポポフ(ドイツ)。膝より上で切断している選手が義足をつけて跳躍するこのクラス。膝を使わずに6m超えるのは驚異的だ。ポポフの魅力は跳躍時の美しさ。


201800627_ochi_03.jpgリオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳び(T63)銀の山本篤。写真は、跳躍時の11枚の写真を重ね合わせ、1枚の分解写真にした。


201800627_ochi_04.jpgリオデジャネイロパラリンピック男子走り幅跳び(T63)銅のダニエル・ワグナー(デンマーク)。男子走り幅跳びT63(大腿義足クラス)では、ハインリッヒ・ポポフ、山本篤、ダニエル・ワグナーの3人が、記録を伸ばし続け、世界記録を塗り替えてきたライバル関係だ。


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女子100m(T63・大腿義足クラス)でロンドン、リオデジャネイロと2大会連続の金メダルを獲得し、世界記録(14秒61)を保持している、マルティナ・カイローニ(イタリア)。豪快でパワーある助走が持ち味で、リオデジャネイロパラリンピック女子走り幅跳び(大腿義足クラス)でも銀メダルを獲得。



今シーズンに入り、好調をキープしているマルクス・レームがどのような記録を出すのか?!
山本篤が、海外勢を抑えリオのリベンジとなるか!
もしかすると、群馬で世界記録が誕生する歴史の瞬間が見られるかもしれない!!


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著者:写真家 越智貴雄(おち・たかお)
1979年、大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。2000年のシドニーパラリンピックから国内外のパラスポーツの撮影取材活動を続けている。2004年パラリンピックスポーツ専門ウェブサイト「カンパラプレス」を設立。2012年パラリンピック義足アスリートの競技資金集めの為にカレンダーを1万部出版し国内外で話題となる。2013年9月のブエノスアイレスでの2020東京オリンピック・パラリンピック招致最終プレゼンテーションで佐藤真海さんのスピーチ時に映し出された「跳躍の写真」が話題になる。2014年義足で前向きに輝く女性を撮影した写真集「切断ヴィーナス」を出版。撮影取材の他にも写真展や義足女性によるファッションショーなどを多数開催している。

越智貴雄さんへのインタビューはこちら
Road to Rio特別編 ~パラリンピック、かかわる人々。Vol.5 写真家・越智貴雄さん~