越智貴雄「感じるパラリンピックGallery」

バトンは繋がれている ~日本の若き車いすランナーたち

世界パラ陸上ロンドン、今大会を通じて、若手車いすランナー(T54)たちの活躍が目立った。

100mでは生馬知季(1992/4/26生まれ)が決勝に進み14秒86のタイムで8位入賞。
爆発的なエネルギーも持つ生馬、今後もさらに伸びていきそうな予感。
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200mでは西勇輝(1994/2/14生まれ)が決勝に進み26秒27のタイムで8位入賞。
短距離では、7大会パラリンピック出場の永尾嘉章さんが引っ張り続けてきたが、昨年のリオデジャネイロパラリンピック後に引退。
今後、しっかり、この若い2人が引き継いでいきそうだ。
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800mでは、鈴木朋樹(1994/6/14生まれ)が1分39秒64のタイム5位。
全てのレースで、位置取りなど、卓越したセンスの良さを見せた。
今後、さらに、スピードと持久力が備われば、怖いものなしだ。
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5000mでは、渡辺勝(1991/11/23生まれ)が11分12秒17のタイムで5位入賞。
今大会、輸送で車いす損壊のトラブルに見舞われたが、スタッフのサポートもあり、最終日の5000mでは、見事に修正してきた。
渡辺は、この大会を通じて、さらに大きく成長したように感じた。
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車いすレースのT54クラスは、選手層も厚く、熾烈極まりない。
中長距離になると、出場選手の多くがトップスピード37km以上。
スピード、持久力、駆け引きの三拍子がそろわなければ、勝つことはない。
東京でメダル目標を掲げるこの4人を追いかけて行くのに、私も少しも気を抜くことができなさそうだ。

ロンドンパラリンピックでは、地元選手たちが観客を熱狂させたように、彼らも、東京パラリンピックで観客たちを熱狂させるに違いない。
次は、東京。 バトンは引き継がれている。 いざ、2020東京へ!!!

20170724_ochi2_005.jpg上の写真、右から二人目、樋口選手が持っているのは?(こちらから「想い、つながる」へ)


生馬知季: 1992年4月生まれ  和歌山県有田市出身 岡山県岡山市在住
西勇輝: 1994年2月生まれ  東京都西東京市在住
鈴木朋樹: 1994年6月生まれ  千葉県館山市出身 千葉市在住
渡辺勝: 1991年11月生まれ  福岡県福岡市在住


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(写真) ドイツリレーチームと越智さん

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著者:写真家 越智貴雄(おち・たかお)
1979年、大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。2000年のシドニーパラリンピックから国内外のパラスポーツの撮影取材活動を続けている。2004年パラリンピックスポーツ専門ウェブサイト「カンパラプレス」を設立。2012年パラリンピック義足アスリートの競技資金集めの為にカレンダーを1万部出版し国内外で話題となる。2013年9月のブエノスアイレスでの2020東京オリンピック・パラリンピック招致最終プレゼンテーションで佐藤真海さんのスピーチ時に映し出された「跳躍の写真」が話題になる。2014年義足で前向きに輝く女性を撮影した写真集「切断ヴィーナス」を出版。撮影取材の他にも写真展や義足女性によるファッションショーなどを多数開催している。

越智貴雄さんへのインタビューはこちら
Road to Rio特別編 ~パラリンピック、かかわる人々。Vol.5 写真家・越智貴雄さん~