【竹中記者リポート】走り幅跳び 視覚障害のクラスで銀メダル・高田、夫とともに切磋琢磨

ロンドンで行われているパラ陸上の世界選手権は20日、女子走り幅跳び、目に障害のあるクラスで高田千明選手がみずからが持つ日本記録を更新して銀メダルを獲得しました。

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自身初のメダル獲得は夫の祐士(ゆうじ)さんとの切磋琢磨を続けてきた結果でした。
高田選手は、生まれたときから目に障害があり、 18歳の時に視力を完全に失いました。

走り幅跳びは先導役のコーラーでオリンピック出場経験もある大森盛一(おおもり・しげかず)さんが踏み切りの場所から声を出し手を叩きます。
高田選手はそこからちょうど15歩、大森さんに向かってまっすぐ走り出し、勢いそのままにジャンプするのです。

20日は、 5回目の跳躍で自身の持つ日本記録を更新する4m49をマークして銀メダルを獲得しました。
大会の直前では、助走でまっすぐ走れないという課題を抱えていた高田選手、今大会、跳躍前に耳をふさいで集中する姿が見られました。
これについて、高田選手は「声援やほかの選手のコーラーの声で集中を乱されたくなかった」と説明していました。
集中力を保ったことで、大森さんの声が良く聞こえ、位置を特定してまっすぐ走れるようになり銀メダル獲得につながりました。

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さらにもうひとつメダル獲得につながったわけがあります。
それは聴覚に障害がある夫の祐士さんと切磋琢磨して競技に取り組んできたことです。
祐士さんは、陸上の日本代表としてトルコで開幕したデフリンピックに出場していて、 23日から競技が始まります。
高田選手は
「私たちは常にメダルの色を争っている。
夫は以前、世界大会で銅メダルを取っているので『私が銀メダル以上をとる』と、ずっと口げんかをしていた。
私が結果を残せたので、夫も焦らず、頑張ってと言いたい」
と話していました。
初めての銀メダルは、祐士さんの結果にも好影響を与えそうです。

執筆:竹中侑毅記者


20170721_takenaka_003.JPG(写真) 竹中記者 スタジアムでの自撮り


高田千明選手: 1984年10月生まれ  東京都在住


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