11月19日放送

海豊か! 楽しきかな人生! ~和歌山・串本~

和歌山

和歌山県串本町。「紀伊大島」に守られた穏やかな海からは、幻のエビの異名を持つ「クツエビ」、太く長く柔らかい「姫ひじき」、全身トロ!の味わいを持つともいわれる「スマ」、名物のウツボ料理など、一年を通じて豊かな幸が揚がる。
さらには、各家庭ごとに作られる「箱寿司」や、甘~いサツマイモ「なんたん蜜姫」など、里にも美味いっぱい!豊かな幸に恵まれた安心感の中で、人生を謳歌するすてきな人々と出会う。

旅した人

市毛良枝(女優)
静岡県出身。1971年にデビュー。1993年にキリマンジャロ登頂しており登山家の一面も。

加藤晴彦(俳優・タレント)
愛知県出身。名古屋出身であることを誇りに思っており、故郷が大好き。子役時代に1989年のNHKドラマ『中学生日記』にてデビュー。

旅したところ和歌山・串本

  1. クツエビ
    串本町和深地区にある、朝の静かな港で出会ったベテラン漁師の寺本さんは、我が道を行くTHE漁師。そんな寺本さんが狙う獲物は、幻のエビと言われる「クツエビ」。串本の豊かな海の恵みである、絶品クツエビを刺身でいただきました。さらに旬の伊勢海老やその時獲れた魚を入れた海鮮鍋もごちそうになりました。寺本さんは奥さんと結婚して今年で50年目。頑固な夫から初めて発せられる妻への感謝の言葉に、とても心が温まりました。
  2. 姫ひじき
    串本町の姫(ひめ)という集落を歩いていると、大勢の女性、まさに姫たちに遭遇しました。みなさんは串本の名産であるひじきの加工作業の真っ最中。紀伊大島が防波堤となり守られた海で育つ姫地区のひじきは、驚くほど太く長く柔らかく育ちます。そんなふるさとの恵みを収穫から加工、販売まで女性たちだけで行っています。80代の姫もまだまだ現役。楽しそうに作業するみなさんと一緒に、絶品のひじき料理をごちそうになりました。幸せそうな姫たちに注目です。
  3. さつまいも
    本州最南端の地、潮岬。潮岬灯台のすぐ近くの畑、まさに本州最南端の畑で栽培されていたのは、さつまいも。海からの潮風を受け、水はけの良い土で、温暖な気候のもと育つ糖度が高いさつまいもは、その名も「なんたん蜜姫」。
    串本町のさつまいも栽培の歴史は長く、400年以上前から栽培されていたといい、戦後の食糧難の時もこの地の人々を救ったという、まさに故郷の宝。
    そんな宝を育てるのは、農家の方だけではなく、県外からこの地に魅了され移住した方、仕事を退職し第二の人生に差し掛かった方など。みなさん楽しんで栽培されています。
    退職後、愛する故郷に戻りさつまいも栽培をする男性のお宅で自慢の「なんたん蜜姫」の料理をいただきました。
  4. 箱寿司
    昔ながらの風景が残る串本町の有田地区へ。どこか懐かしい細い路地を散策しているときに出会ったのは、中村眞由美さん。
    この地区で行われる祭りの時に必ず作るという、串本の幸がたくさん入った「箱寿司」と「サンマ寿司」を中村さんのお友達や息子さん家族と一緒にいただきました。一家に一つ箱寿司を作る木箱があるという有田地区。各家庭の味があり、祭りの時にはそれぞれが持ち寄り楽しむという寿司文化。
    素敵な家族と一緒に楽しく過ごす中村さんの明るさに、とても癒されました。
  5. 雷公神社
    紀伊大島の東にある樫野集落へ。清々しい林道を歩き、そこを抜けたところに現れるのが、「雷公(なるかみ)神社」。漁業が盛んなこの町の守護神として大切にされてきた神社は、太平洋を見守るように建っていました。
    ここで、人々は豊かな幸を授けてくれる海への感謝と安全を祈っていたといいます。
    緑豊かな自然の力、恵み豊かな海の力を感じながら、二人もお参り。
  6. スマ
    紀伊大島が防波堤となり、その影響を受け実るものが、大島地区にあります。それは「養殖業」。マグロの養殖などで有名な串本の海で、新たな魚の養殖に挑戦を成功させた東さんと出会いました。東さんが養殖に成功したのは「スマ」という魚。
    その「スマ」の味は、なんと『全身トロ』とのこと。
    東さんは、そんな絶品魚の完全養殖を世界で初めて成功させました。もっと多くの人に串本の幸を食べてもらいたいという野望を胸に秘める東さんに、そのスマをごちそうになりました。
    市毛さん、加藤さんも大絶賛のスマ。これから要チェックですよ。
  7. ウツボ
    大島で出会ったもう一人の男性、水産加工を行う平井さん。
    加工する魚は、なんと海のギャングと言われる「ウツボ」。串本地区では古くから食べられている、ふるさとの幸です。
    加工場へおじゃますると、そこには平井さんのお父さんが。お父さんは旅人たちに、串本の新しい味をたくさん楽しんで欲しいと、次から次へと料理を運んできてくれました。ウツボだけではなく、トビウオ、カマス、養殖マグロなど、どれも串本を代表する魚介類。そんなふるさとの味を、もっとおいしく、もっと違う調理方法でと楽しんで研究する親子の、地元への愛に触れました。
  • 行き方
    ⑤ JR串本駅から熊野交通バス樫野灯台口行、
      樫野バス停下車(約35分)下車後、徒歩約20分

担当日記

本州最南端の町は、とても温かい町でした。
気候はもちろん、人も温かかった。

串本町は、黒潮の影響で多くの魚がやってくる町。
豊かな海の恵みを感じました。
ついつい魚にばかりに目がいってしまいますが、
磯を見れば良質な海藻が育ち、そこで一つの文化が継承されていて、
畑に行っても、とても甘い作物が実り、楽しく収穫する文化がありました。
町に行ったら、そんな海の幸・里の幸を使ったお寿司があって、
そのお寿司が、また家族や友達、ご近所を繋ぐという文化がありました。

この地の人々は、地元の宝に守られ、実にのびのびと過ごされている印象が
残っています。

「クツエビ」を獲る漁師の寺本さんは、確かにTHE漁師という豪快さがありますが、
とても優しく心の広い方でした。結婚50年にして初めて感謝の言葉をもらった
奥さんは本当に嬉しそうでした。
「姫ひじき」の姫様たちも、まるで学校のように楽しんで地元の宝を加工していたり、
「なんたん蜜姫」を栽培している前地さんは、口数少なめですが、
人生を楽しんでいるのが、あの穏やか笑顔から伝わってきました。
「箱寿司」を作ってくださった中村さんは、本当に明るく
撮影の時もしっかりボケたりと、とても楽しんでいました。
セッティングの合間に、中村さんのお孫さんたちと遊んでいた
市毛さんと加藤さん。そんな光景を見て、とても癒されました。
「スマ」の養殖をしている東さん。
若き青年の挑戦が、ふるさとの発展の鍵を握るという野望を感じました。
「ウツボ」を加工していた平井さん親子。
お父さんは、しゃべりだしたら止まらない!本当に止まることなくしゃべっていました。
そんなおしゃべりの端々に故郷への思いや感謝の気持ちを感じました。

自然、海、里、町、人、様々な恵みを持つ串本町。
そこに住むみなさんは、やっぱりイキイキ元気で、
人生を謳歌していました。
そんなみんさんと出会った、市毛さん、加藤さんの二人も
とても温かい気持ちになられていました。

串本のみなさん、本当にありがとうございました。

担当D 松本

わたしもひとこと!