10月22日放送

すべてが現役!元気は山の贈りもの ~京都・京北~

京都

9割以上を山が占める京都・京北。
そこには清流が育てる川魚、ゴリの漁に励むおじいちゃん達や、ここでしか育たない子宝芋を収穫する仲良し夫婦など、健やかな人々が暮らしている。
人が元気ならモノも元気!築600年という茅葺の家で代々伝わる納豆餅を頂き、京都の名建築を支えてきた職人技「名栗」に唸る。
豊かな秋の実りがあふれる山里で、大自然から元気をもらい、いくつになっても生き生きと暮らす人々と出会う旅。

旅した人

藤岡弘、(俳優)
愛媛県出身。大河ドラマでも存在感のある演技を見せる、海外でも活躍するアクションスター。世界100か国以上を旅している冒険家でもある。武道家としても日々鍛錬を重ねており、武士道精神に通じ、日本の伝統や礼節を尊ぶ熱き男。

高橋ひとみ(女優)
東京都出身。クールで長身な容姿からか、デビュー当時から知的で落ち着いた役柄が多いが、実はおっとりしたやわらかい性格の持ち主。最近は、バラエティーなどでの活躍により親しみやすい女性役を演じることも多い。旅と美味しいお酒が大好き。

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ京都・京北

  1. ゴリ獲り
    桂川の上流で清流に棲む魚、ゴリを獲る方達に出会いました。平均年齢80歳、昔からのお元気な仲間です。獲ったばかりの新鮮なゴリを京北定番の食べ方、飴炊きで振舞ってくださいました。醤油と砂糖で味付けした甘辛くクセになるどこか懐かしい味です。自然と共に生きてきた地元の方のお話に、思わず時間を忘れ聞き入りました。
  2. 子宝芋
    京北の比賀江という町で素敵なご夫婦に出会いました。大きな葉の畑から顔を出したのは、比賀江さんご夫妻。採っていたのは、親芋から5、60個は小芋をつけるという子宝芋。ご自宅に招いていただき「子宝芋の炊いたん」をご馳走になりました。独特の粘り気とシンプルな味付けで芋そのものの味を楽しめる一品。さらに酢味噌で和えたずいきも堪能。ご夫妻の素敵な笑顔に思わず旅人2人も笑みがこぼれました。
  3. 納豆餅
    水車や、生活に使う水路「いとや」が未だに現役の里大野という里。稲穂を天日干ししていた河原林さんに出会いました。そのご自宅は、実に築600年という立派な茅葺き屋根。家の中には餅を搗く唐臼があり藤岡さんも挑戦。伝統の餅料理「納豆餅」をいただきました。お餅を平たく伸ばし中に納豆をたっぷり包んだ、地元に古くから伝えられてきた味。茅屋根の下、山仕事の合間に食べられていたという餅に舌鼓を打ちました。
  4. 名栗
    日本の伝統の技法を守り続ける素敵な親子に出会いました。木材に波のような独特の模様を施す「名栗」の職人、原田さん親子です。京都の神社仏閣の柱や梁に使用されているという名栗。少しでも削るところを誤れば大怪我に繋がる、集中力、力加減、リズム感が必要とされる仕事です。父の背中を見てこの仕事を継いだ息子さんは、「もっとこの技術をみんなに知ってほしい」とおっしゃっていました。
  5. 石工
    続いて出会ったのも、町を支える親子。石工職人の人見さんです。石をVの字にして斜めに積んでいく「谷積み」という技法を受け継いでいます。使用する石はすべて自然石、これを巧みに加工し削っていきます。接着剤を使わなくとも「ビクともしない」といいます。熟練の職人は、どこにどの石を持っていけばいいのか、どう削ればうまく積み上がるのか、長年の経験から瞬時に判断できると言います。お互い同士でもありライバルでもある親子の話を伺い、匠の世界の奥深さを知りました。
  6. マイタケ
    明るく元気いっぱいな奥様方に出会い、山の中で栽培しているマイタケの畑へ案内してもらいました。京北の気候と赤土が育てた巨大なマイタケ。土地に伝わるマイタケごはんとマイタケ汁を作っていただきました。さらにイチジクとアケビの天ぷらをはじめ、秋の京北の実りをふるまって下さいました。山が育てた旬の味とおもてなしの心に感激しました。

担当日記

畑の中に躍るように飛び込み、うれしそうにもぎたての野菜を食べた藤岡さんを見たとき、ああ、ここは人を子供の頃に還らせる里なんだ、と思いました。
京都の町中から車で1時間、四方を山が取り囲み、桂川の清流が横たわる京北。大阪市とほぼ同じ広さを持つ山里は、「大自然の懐に抱かれた」という表現がピッタリの景色に恵まれています。
京北の人々は、そんな自然から時に元気をもらい、時に厳しさを教えられ、生きてきました。友でもあり、師でもある故郷の山と川と対峙しながら、子供の頃の柔軟な心を今も持ち続け、暮らしているのです。
今回、藤岡弘、さんと高橋ひとみさんが、いつにもまして生き生きと旅していらっしゃったのは、豊かな自然もさることながら、そんな人々の笑顔のもてなしにふれたからだと思います。

人の喜びを自分のことのように感じられる心。京北の人たちが持つそんな心に幾度となく助けられて、今回のえぇトコは出来上がりました。
「ホンマに大きなマイタケが出来るから絶対見にいった方がエエ」と勧めてくれたペンションのお母さん。
「日本一の名栗職人やから絶対会いに行け」と熱く語った材木店のお父さん。
「ゴリを獲りだしたらみんな夢中になんねん」と教えてくれたよろず屋のおばあちゃん。
取材の下見ではじめて会った、見ず知らずの私たちに、親身に、ひたむきに向き合ってくださったあなたたちがいなければ、この番組はできませんでした。本当にありがとうございます。

無邪気で天真爛漫で溌溂とした京北の人たちに助けられてばかりだった、
今回のえぇトコ。
この地に暮らす方たちが持つ他者への思いやり、心遣いは、ここを訪れるすべての人に向けられるものです。
大自然と、美味しいものと、何より素敵な人が出迎えてくれる京北。
あなたも子供の頃に還って、旅を楽しんでみませんか?

担当D 吉村

わたしもひとこと!