9月24日放送

これぞ堺オリジナル! いい物&すごい人

大阪

かつて「東洋のベニス」と呼ばれ、一大貿易都市として栄えた町、堺。
日本はもちろん世界中から物や情報が集まる中、人々は、様々なものを組み合わせ、堺ならではの新しいものを生み出してきた。
「おぼろ昆布」「けし餅」「線香」など堺名物の特産品をはじめ、美しいぼかしの注染、世界にファンを持つ高級鋏、絶品穴子寿司、こだわりの味唐辛子など、自由な発想で堺の職人達が生み出す伝統の逸品と驚きの技に出会う旅。

旅した人

温水洋一(俳優)
宮崎県出身。通称ぬっくん。名個性派俳優として知られ、ドラマや映画など数多く出演。

西村知美(タレント)
山口県出身。トロリンの愛称で親しまれ、バラエティ、ドラマなど幅広く活躍。無類の資格マニアとしても知られている。一児の母でもある。

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ大阪・堺

  1. 線香
    16世紀末、製法が中国・朝鮮から堺へ入ってきたという線香。当時は材料が非常に高価で、一部の高貴な人だけのものでした。堺の職人は、様々な生薬や香料を絶妙に調合し、より多くの人が身近に楽しめる線香を作り上げたのです。
    2人は手作りの線香を作っているお店を訪ねました。工夫とまごころが生んだ堺の香りに体も心も癒されました。
  2. 昆布
    江戸時代、堺の商人は北前船で全国から様々な産物を集めてきました。
    中でも昆布は、だしをとったり、煮物にしたりと、日本人の食に欠かせない存在になりました。さらにこの昆布に堺の職人は驚くべき工夫を加えたのです。それがおぼろ昆布。手作業で昆布を削り、ふんわりとした極上の舌触りを生み出します。2人は手すきのおぼろ昆布職人に出会い、その職人魂に触れました。
  3. アナゴ寿司
    堺の目の前に広がる大阪湾は新鮮な魚の宝庫。堺の職人は、そのまま食べても美味しい魚を一手間も二手間もかけ、絶品の味を追求しました。それがアナゴ寿司です。2人は持ち帰り専門のお寿司屋さんでアナゴ寿司を頂きました。お客さんに支えられてきたとご主人が語るアナゴ寿司は、ふわりと柔らかく絶品の味でした。
  4. 南宗寺
    室町時代の創建と伝えられる南宗寺。茶道界のカリスマ、千利休が若き日にこの寺で修業をしていたといいます。茶の文化を、ただ飲むもの、楽しむものではなく、侘びの精神を深く追求する道と捉え、侘び茶の世界を作り上げた利休。そのゆかりの場所で2人は侘びの精神を感じ取りました。
  5. けし餅
    2人は街中を歩き、ひっそりと建つけし餅のお店を発見しました。480年以上の歴史があるけし餅。かつて薬として入って来た芥子を堺の人は自由な発想で和菓子にしたのです。2人は芥子の実のプチプチとした心地よい食感を堪能しました。
  6. 刃物
    古くから鍛冶の技術が発達してきた刃物の町、堺。一時は料理人が使う和包丁の約9割が堺のものと言われたほどです。2人は1件の刃物屋さんを訪れました。そこでは包丁はもちろん、鋏も作っていました。切れ味はもちろん抜群!1つ1つ手作りの鋏は1000度の熱が重要。五感すべてを使い作り上げる鋏はとてもしなやかで職人の技が光る逸品です。
  7. 注染
    明治以降、布の需要拡大とともに生まれた、長い布を一度に、効率よく、鮮やかに染める技法「注染」。繊細で無限の濃淡を生み出すボカシなど堺の職人の工夫と技がギュッと詰まった染め方で、現代にも伝統が引き継がれています。2人は染めの作業を見せてもらうことに。1度に多くの布を染める工夫がたくさん詰まった作業に2人は感動。堺の職人の「もっとよくしたい」という向上心、エネルギーを感じました。
  8. 七味とうがらし
    現在はほとんどが中国からの輸入になってきている唐辛子、鷹の爪。2人は、この鷹の爪を江戸時代から代々この地で作ってきたという方に出会いました。
    みずみずしく香りも良い、純粋な国産品種の鷹の爪。これを材料に七味唐辛子を作っていただきました。
    一振りに自身の思いをかける情熱に2人は堺人のDNAを感じ取りました。
  • 行き方
    ① 南海電鉄南海本線「七道」駅より約徒歩3分
    ③ 南海電鉄南海本線「湊」駅より約徒歩5分
    ④ 南海電鉄南海本線「湊」駅から南海バス「鷺橋」に乗車、
      「山ノ口橋」にて下車後徒歩1分
    ⑤ 南海電鉄南海本線「堺」駅より約徒歩10分
    ⑥ 南海電鉄南海高野線「浅香山」駅より徒歩4分

担当日記

戦国時代、堺は貿易港として黄金の時代でした。
この時代、堺は、対明貿易や南蛮貿易など海外との交流拠点とし、
当時の堺は世界でも珍しい環濠都市を形成し、自治都市として繁栄しました。
貿易都市・商業都市として栄えた堺に、いろんな文化が入ってきて
堺で生まれた多くのものが全国に広がっていきました。

・・・というような、堺と検索すれば出てくるような情報は、
なんとなく知っていたのですが・・・
今回、取材させていただいて、どうして堺が、
昔からそれだけ力を持つ町なのかがわかった気がしました。
「なんかやったろう!」「もっとええもん作ったろ!」その人間力が強い!

かつて、「東洋のベニス」と呼ばれ、一大貿易都市として栄えた町です。
日本だけでなく、世界各地から、人・モノ・情報が行き交う中、
堺人は、それにひと手間加えて新しいものを作ってきました。
インドのケシを「和菓子」に、朝鮮半島の香木を「線香」に、
北海道の昆布を「おぼろ昆布」に。
それが、そのまま今は伝統として残っています。

ぼかしの技術が特徴の注染、世界に通用する鋏を作り出す職人、
そして、めちゃくちゃ美味しい穴子寿司に、
めちゃくちゃこだわり抜いた七味唐辛子職人さん。
「もっとええもん作ったろ!」という堺のDNAが皆さんに感じられました。

しかも、ただただ心意気がすごいだけではなく、その技術も確かなものでした。
今回、温水さん西村さんに、いろいろチャレンジしていただきましたが
お二人とも、その匠の技の凄さに圧倒されていました。
長年、包丁を握っていたから指が曲がったり、道具が変形したり。
お話を伺うと、その職人魂に触れることができました。

「私もまだまだだなぁ」「頑張らないといけないなぁ」
そんなパワーをもらえた町でした。みなさま、ありがとうございました!!

担当D 東

わたしもひとこと!