2月12日放送

豊岡 いいもの作ってます

兵庫

兵庫県の北部に位置する豊岡市。厳しい冬を越えた山里をめぐり、匠の技や、職人のこだわり、そしてバイタリティあふれる人たちに出会いました。

旅した人

大和田獏(俳優)
福井県出身。役者のみにとどまらず、「連想ゲーム」の解答者や司会業など、マルチに活躍。大の旅好きでもあり、兄・伸也との2人旅も多い。

美保純(女優)
静岡県出身。連続テレビ小説「あまちゃん」などで存在感のある演技を披露、ドラマには欠かせないバイプレイヤー、テレビでの歯に衣着せぬ発言でも知られる。趣味は旅行というほどの旅好きでもある。

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ兵庫・豊岡

  1. 但馬牛
    豊岡の中でも特に雪深い三原集落。山に囲まれた厳しい土地で丁寧に育てられてきた但馬牛。全国のほとんどの和牛のルーツとなる但馬牛は、きめ細かなサシと柔らかい赤身のバランスが絶妙。最高級の但馬牛をすき焼きでいただきました。
  2. 柳行李
    コリヤナギという柳の枝で編んだ収納道具やかばん。豊岡は柳行李の生産が全国一を誇ります。冬は雪に覆われ、物を運ぶのに一苦労だった豊岡。柳行李は軽く、重ねても運べることから重宝されてきました。そんな柳行李作りに大和田さんが挑戦。昔からの技法、独特の姿勢に大変さを実感しました。
  3. 鞄修理
    鞄ストリートという通りがあるほど鞄を扱う店が多い豊岡。そこで鞄の修理の職人さんに出会いました。鞄の修理で特に大切なのが手縫い。一針一針丁寧に縫います。鞄にかける情熱は仕事を始めたころから変わりません。今日も思いの詰まった鞄を直しています。
  4. 沢庵寺
    江戸の名僧として知られる沢庵和尚。その沢庵和尚の出身は豊岡の出石。沢庵和尚のゆかりの寺でたくあんの「ぜいたく煮」をいただきました。あるものに手間をかけることでさらに良い物をつくる精神をぜいたく煮とともにほっこり感じました。
  5. 芝居小屋
    近畿地方に残る一番古い芝居小屋、永楽館。一度閉館してしまいましたが。8年前に復元しました。大勢の人に楽しまれている永楽館、補修を担っている田中さんにとっても毎日通い詰めていた大切な場所だと言います。雪深い冬の出石の楽しみ方を、この芝居小屋で実感しました。
  6. どぶろく
    但東町の赤花という集落で農家民宿をしている方に出会いました。農家民宿は、農家の家に泊まりながら農業体験をしたりすることで、その土地の暮らしを深く知ることができます。2人はどぶろくや自家製そばなど、土地の物だけで作った「ごちそう」を堪能しました。
  • 行き方
    ② JR豊岡駅からバス出石行きに乗り「沢庵寺口」(30分)下車、徒歩5分
    ③ JR豊岡駅から徒歩15分
    ④ JR豊岡駅からバス出石行きに乗り「沢庵寺口」(30分)下車、徒歩10分
    ⑤ JR豊岡駅からバス出石行きに乗り「出石」(約40分)下車、徒歩1分
    ⑥ JR豊岡駅から車で約1時間

担当日記

今回の旅では、自らの「手」を使って、他にはない素敵なものを作る仕事人の方とたくさん出会いました。こだわりの仕事と品物が大好きな大和田さんが興味津々だったのはもちろんのこと、美保純さんも目を輝かせていらっしゃいました。実は美保さん、お父様が家具などを作る、木工の職人さんだったそうです。寡黙な、いわゆる「背中で語る」タイプの職人さんだったそうで、小さい頃は、そんなお父様のお仕事を見るのが大好きだったとおっしゃっていました。

作った「もの」で仕事を語るのが職人だ、とはよく聞く話です。
仕事の度に愚痴や不満、時には自慢を何かと口にしてしまう私にとっても今回出会った皆さんは素敵に輝いて見えました。
山に囲まれ雪に覆われる厳しい環境の中、黙々と手を動かす職人さんの姿にだからこそ美保さんも見惚れていらっしゃったのだと思います。

日本一の鞄の町で腕を振るう修理職人の植村さん。
日本のブランド牛の礎となる但馬牛を育て上げる加悦さん。
日本でただ一人しか作れない柳行李を拵える寺内さん。
近畿最古の芝居小屋を未来につないだ大工の棟梁、田中さん。

私たちが、眩しそうに皆さんの仕事ぶりを見つめるときのように職人さんたちもまた、目を細めて嬉しそうにされる時があります。
それは、彼らが作ったものを手にした時の、お客さんの顔を見た時。
「最高!」「美味しい!」「きれい!」
自ら手掛けたものを、そんなほめ言葉と笑顔で受け止めてもらえた時の職人さんの反応は、驚くほど似ています。
「ありがとう」の言葉ですべてが報われると。

己の仕事に誇りを持ち、手を休めることを知らない豊岡の仕事人。
本当にいいものを作っています。
都会に居ながらにして手に入れられるものも、中にはありますが、ぜひその場に行って、実際にもの作りの空気を感じてみてください。
そして作り手の皆さんとの出会いを楽しんでもらえたら、と思います。
「いいもの」の魅力が何倍にも膨らむこと請け合いです。

担当D 吉村

わたしもひとこと!