1月8日放送
京都の旬は冬にあり! 洛中ほっこり旅

底冷えするため、冬の寒さが厳しい京都。電気やガスがなかった昔から育まれてきた、千二百年の都ならではの工夫が、暮らしに、食に、道具にあります。いにしえの伝統を守り続ける人々との出会いを楽しみながら、京都の冬を、ほっこり味わう旅です。

- モト冬樹(タレント)
- 東京都出身。音楽好きが高じて、同級生だったグッチ裕三らとバンドを結成。ものまね番組で人気者に。個性的なキャラクターでお茶の間に笑いを届けるかたわら、俳優としても活躍している。

- 篠原ともえ(タレント・アーティスト)
- 東京都出身。歌手、タレント、デザイナー、音楽プロデューサーなど幅広く活動する。1990年代末に個性的なファッションと強烈なキャラクターで、「シノラー」ブームを巻き起こした。

- 島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)
京都・洛中

京都の冬は「底冷え」という言葉が似合う、と京都人の知人に聞いたことがあります。確かに、足元から突き刺すような冷えが体の芯までやってくる、あの感じは京都ならではだと思います。年間で5000万人が訪れる世界一の観光都市・京都ですが、四季の中でも冬の観光客が激減するのは、その寒さゆえなのでしょう。しかし京都は、そんな「冬」こそ一番素敵!というのが今回のえぇトコです。
紅葉の時期、芋の子を洗うような人混みの中、「風情がないなあ」と思ったことのある皆さん、冬の京都の素敵なこと、情緒あふれる景色をゆったり眺めながら過ごせること請け合いです。冬の澄んだ空気の中、鴨川の向こうにくっきり見える北山や雪の衣装をまとった金閣寺、冬枯れの哲学の道…、他の季節とは別の顔で迎えてくれるはずです。
そして、ひときわ寒い土地で培われてきた、冬を温かく過ごすための1200年の知恵と伝統。それこそが冬の京都の最大の魅力です。今回ご紹介した冬の京野菜や柚子風呂、焼き豆腐、どれも他の季節では味わうことのできない「ほっこりと温かい」ものばかりです。
そして、冬の温かいものを通じて知り合った「温かい人」たちが私たちの身も心も温かくしてくれました(手垢のついた言葉で恐縮ですが、これ以上ぴったりの言葉が見つかりません)。
厳しい寒さで冷え切った体に、あったかいものが染み入るとき、人は最高の笑顔になります。京都大好きで京都には慣れているはずのモト冬樹さんと篠原ともえさんも、とびきりの笑顔を何回も見せてくださいました。人の心が通ったぬくもりの食・品・技。今しか体験できないそんなモノと人が待っている冬の京都。きっと皆さんも、最高の笑顔にしてくれるはずです。
担当D 吉村