11月13日放送

京都の命ここにあり!~錦秋・洛北の旅~

京都

京都中心部の華やかな歴史を支えてきた洛北地域。
市街地から遠いため、過度に観光化せず昔ながらの営みが残っているこの地には、いまも「もの作り」の技術が生きています。
都の華やかさと裏腹に素朴で飾り気はないけど一本芯の通った「素顔の京都」を巡る秋の旅。市街地よりも一足早く紅葉を迎える山里で、出会いを満喫します。
藤岡弘、さんと佐藤唯さんが、素顔の京都に逸品探しの旅に出かけます。

旅した人

藤岡弘、(俳優)
愛媛県出身。海外でも活躍するアクションスター。世界100か国以上を旅している。武道家としても日々鍛錬を重ねており、日本の伝統や礼節を尊ぶ熱き男

佐藤唯(タレント)
山形県出身。故郷のなまりを話す「ナマドル」の代表格として人気に。人見知りをしない性格、旅先で出会う人とふれあうのが大好き

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ京都・洛北

  1. 源光庵
    都のはずれの洛北にある禅宗・源光庵。その本堂には二つの窓があります。人々の悩みや苦しみを表す「四角の窓」。そして、悟りの境地を表す「丸い窓」。洛北の大自然を切り取った窓からの景色と向き合い、旅への決意を誓いました。
  2. 京野菜
    華やかな京の食を支えている「京料理」を支えるのが京野菜。
    京都の有名料理人たちが日参する絶品京野菜を作る農家が鷹峯にいます。妥協のない手仕事が生む「生で食べてもおいしい」野菜の秘密を伺い、その驚異の味に舌鼓を打ちました。
  3. 杜若(かきつばた)
    のどかな広河原集落で見つけた家の前で咲いている杜若。花と同じ名の杜若家が、実に1100年の間守り続けています。ふとした出会いの中にも現れる京都の歴史の深さに驚きました。
  4. 京料理
    世界の食通を唸らせる京料理。艶やかな料理を受け止め、引き立ててくれるのが「器」。洛北の大自然で器を作る名人と出会いました。『土が成りたいように仕上げること』が大事だという名人の手ほどきで、器づくりを体験。技だけでは表現できないものづくりの精神を教えられました。
  5. 志明院
    鴨川の上流の山間にひっそりと建つ古刹、志明院。山門から一歩中に入ると、静謐な空気に包まれます。そこに見た窟屋から滴る水滴、実は鴨川の源流のひとしずくと言われています。京都の命の水もまた、洛北に端を発していると知り、自然の恩恵に改めて感謝しました。
  6. 北山杉
    京都の有名建築に欠かせない北山杉。床柱などに使う「見せる丸太」として、こだわりぬいて作られています。節のない丸太にするための枝打ちや、光沢を出すための磨き、など先人の知恵で培ってきた独特の技術が継承されています。そんな北山で杉を伐採する現場に同行。先祖代々慈しみながら育ててきた大木を切り倒す瞬間に立ち会い、京都の歴史を支えてきた命の重みに感動した2人でした。
  7. 祇園祭で配られる厄除けの「ちまき」に使う笹を作っているのが洛北の花背。来年の夏の祭りのための作業は、すでに始まっていました。京都の町中の伝統を支える山里の手仕事を拝見し、その意外なつながりに驚きました。
  8. しば漬
    赤じその名産地として知られる大原で、800年前に誕生したと言われるのがしば漬けです。元々は夏野菜を保存するために各家庭で作られていた保存食。故郷の風土と先人の努力で伝えられてきたしば漬。昔ながらの作り方にこだわりしば漬を作り続ける名人と出会い、地元ならではの食べ方「じゃこしば漬」をごちそうになりました。
  • 行き方
    ① 京都駅から地下鉄烏丸線「北大路」(13分)にて下車、
      北1系統バスに乗車し、「鷹峯源光庵前」(30分)にて下車しすぐ。
    ⑤ 京都駅から地下鉄烏丸線「北大路」(13分)にて下車、
      雲ヶ畑地域バスに乗車し「雲ヶ畑岩屋橋」にて下車(30分1日2本)
    ⑧ 京都駅から地下鉄烏丸線「国際会館」(25分)にて下車、
      京都バス「大原」行きに乗車し(20分)、
      終点「大原」にて下車し、徒歩7分

担当日記

今回のえぇトコ、舞台は京都、紅葉の時期だけで500万人以上の人が訪れ、未だに毎年観光客が増え続けている、世界で一番魅力的ともいわれる観光都市です。
それほどまでに人を引き付けるこの町の魅力は何なのか?
個人的にも京都ファンでもある私が思うに、それは「本物の持つ強さ」なのだと思います。
1200年の歴史が培ってきた伝統や文化。淘汰され磨き上げられてきた本物だけが認められる都は、世界中から人がどれだけやって来ようが浮かれたり動じたりすることがありません。「まあよう来とくれやしたなあ」と、軽く受け流して平然としているのが京都。
通りすがりの観光客がふらっと訪れただけでは、その本質は決してわかりません。
一見さんお断りや、非公開の秘仏、その向こう側を知りたくて、京都に魅せられてしまう人が後を絶たないのだと思います。
そんな洛中の「本物」を支え続けてきたのが「洛北」です。
華やかな町中とはうって変わった、山と清流に囲まれた里山、その大自然から生まれた土、杉、笹。その素材どれもが「本物」の礎だということを、改めて実感しました。
そして何より、自然からの贈り物を大切にしながら、それを最高の品に作り上げる人たちの技と心が、洛北にはありました。
800年間同じ種でしそを作り続けてきた大原の久保さん。
400年間受け継いできた畑で、24時間野菜のことばかり考えている鷹峯の樋口さん。
600年間磨いてきた技術で、わが子のように杉を育てている北山の尾島さん。
洛北の人たちが先祖から受け取り、大事にしてきた心こそが、京都を輝かせているのだと思います。
見るもの、食べるもの、楽しみいっぱいの京都。そんな京都でお気に入りのモノに出会ったらその源をどうぞ調べてみてください、そこには必ず作った人の思いが隠されています。
その思いを知りたくなって、さらに京都にはまっていくことになるのですが…。

担当D 吉村

わたしもひとこと!