8月28日放送

大切を尊ぶ故郷の心 ~兵庫・西はりま〜

兵庫

山里や城下町など、それぞれに個性豊かな顔を持つ西はりまの山間部。そこには古くから日本人が心がけていた「ものを大切に育む心」が今も息づいています。大地からの恵みをすべて無駄にすることなく使い切る精神、古い建物を慈しみながら住まい続ける暮らし。
先人に敬意を払いながら大切に受け継いできた暮らしや物事が、独自の文化となり、この地に根づき、旅する者に感動を与えてくれます。山里のさわやかな空気を吸いながら、夏のふるさとの風景に心を和ませ、忘れかけていた「日本の美徳」を辿ります。

旅した人

ダンカン(タレント)
埼玉県出身。たけし軍団の一員。タレント活動にとどまらず、俳優や作家、映画監督として活躍の場を広げている。大のタイガースファンとしても知られ、関西には馴染みが深い。

西村知美(タレント)
山口県出身。トロリンの愛称で親しまれ、バラエティ、ドラマなど幅広く活躍。無類の資格マニアとしても知られている。一児の母でもある。

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ兵庫・西はりま

  1. ハチミツ
    佐用町の集落の裏手、養蜂家の方がハチミツを採る現場を訪ねました。
    巣箱からミツが詰まった板を取り出し、遠心分離器でそのミツを抽出するのですが、板に群がるハチを振い落さないとミツを採ることができません。
    勇気を振り絞り、ハチを振り落す作業に悲鳴を上げながら挑戦したダンカンさんと西村さん。
    愛情を注げば必ずおいしい蜜でその愛を返してくれるハチの姿と、採れたてのハチミツのおいしさに、最後は満足の笑顔を浮かべていました。
  2. 102歳の元気
    西はりまの山深く、目高という集落でバイクを乗り回す102歳の元気なおじいさんに出会いました。古民家で一人暮らし、生まれてから集落を出たことがないというおじいさんは生まれ故郷が大好き!新鮮な空気があれば元気に生きていけると言います。
    何もない集落でだれにも頼らず暮らすおじいさんから、人生のパワーを分けてもらいました。
  3. ひまわり
    佐用町の南光地区は毎年夏、120万本のひまわりが咲き誇ることで有名。
    その地区内にある宝蔵寺という集落へ、ここだけで30万本近くの花を咲かせます。
    満開の時期には全国から見物客がやってくるという絶景、実はその種から油もとることで地元のために役立っています。
    見て麗しく食べて美味、の素敵なひまわりの魅力を満喫しました。
    【取材したひまわりが見られるところ】
    ひまわりまつりメイン会場
    住所:〒679-5212 兵庫県佐用郡佐用町林崎839
    電話:0790-82-0670(佐用町商工観光課)
    会場:南光スポーツ公園
    ※ 2015年の「ひまわりまつり」は終了しました。
  4. 米糀(こめこうじ)
    城下町の面影を色濃く残す風情ある町、龍野町。その町中で米糀の専門店を見つけました。
    糀はしょうゆやみそ、日本酒など日本の発酵食品に欠かせない大事な存在。発酵する時の熱で糀室の中は35度になるという夏には厳しい糀造りですが、創業以来の味を守るため、100年近く前のやり方を崩しません。
    糀造りの苦労とやりがいを伺いながら、実は夏に飲まれていたものだったという、米糀だけで作る甘酒をいただきました。
    【取材した甘酒を食べられるところ】
    井戸糀店
    住所:〒671-1332 兵庫県たつの市龍野町下川原39-1
    電話:0791-62-0205
  5. バチ汁
    揖保川が流れる西はりまの名産、そうめん。
    そのそうめんの製造過程で出る切れ端を「バチ」と呼び、地元ではそのバチを具材にした「バチ汁」を昔から食べてきました。
    そうめんのように湯がく必要がなく、そのまま味噌汁や澄まし汁に入れて食べられることから活躍しているバチ、西はりまではどの家でも常備している家庭の味です。
    ふるさとの名産を余すことなく大切に頂く人の思いを感じながら、滋味あふれる味に癒やされました。
  6. 3年しょうゆ
    兵庫と鳥取を結ぶ因幡街道の宿場町だった町、平福。江戸時代から続く創業300年の醤油蔵を訪ねました。
    昔のままの蔵では、今では珍しくなった杉樽で仕込みを行っています。蔵や樽を変えるとそれまで根付いていた菌がいなくなってしまい、醤油の味が変わってしまうのだそう。
    昔ながらの天然醸造で作るしょうゆは、完成までに3年を要します。かつて宿場を訪れた人も同じ味を味わったであろう3年しょうゆ、地元で作った豆腐にかけて頂く冷奴に大満足の西村さんでした。
    【取材したしょうゆが購入できるところ】
    たつ乃屋本店
    住所:〒679-5331 兵庫県佐用郡佐用町平福683
    電話:0790-83-2543
  7. 友君羊羹
    たつの市の南端、播磨灘に面した室津。港町でもあり西国大名が参勤交代の折に泊まった宿場町でもあるこの町に伝わるのが「友君羊羹」。鎌倉時代に名を馳せた地元の遊女「友君」の名にちなんでいます。
    和菓子店の羊羹と違い、家庭で作る素朴であっさりした甘さの羊羹。室津の子どもに愛されてきたのも頷ける、飽きのこない味に舌鼓を打ちました。
  8. あじさい
    岡山県との県境に位置する山あいの集落に咲き誇る2000本のあじさい。
    棚田の風景と相まって独自の風景を作り出していました。
    そのあじさいを奥さんと2人で増やし続けてきた三宅さん、あじさいは元々お母さんが大好きだった花。母親に喜んでもらいたい一心で、当初3本のあじさいから30年以上かけて今の絶景を作り出しました。
    母の思い出が詰まったあじさいと父から受け継いだ棚田、同じ土地で毎日丹精込めて育てています。
    自慢のあじさいを眺めながら、これまた自慢の棚田ご飯を頂く、至福のひとときを過ごしました。
    【取材したあじさいが見られるところ】
    大垣内アジサイ園
    住所:〒679-5134 兵庫県佐用郡佐用町大垣内427
    電話:0790-87-0518

    ※行かれる際は、開花情報などをご確認ください。
  • 行き方
    ③ 姫路駅からJR姫新線でJR播磨徳久駅まで行き降車後、徒歩25分
    ④ 姫路駅からJR姫新線で本竜野駅まで行き降車後、徒歩18分
    ⑥ 姫路駅からJR姫新線で平福駅まで行き降車後、徒歩4分
    ⑧ 姫路駅からJR姫新線で上月駅まで行き、降車後タクシーで14分

視聴者のみなさまへ
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、
各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。

担当日記

「こんなええとこは他にない、どこにも出ようとは思わん」と山深い集落で出会った、102歳の朝霧さんはおっしゃいました。
「感動します!みんなここに見に来てほしい」と、ひまわり農家の木南さんは、胸を張りました。
自分の生まれ育ったところに、そこまでの愛情も誇りも持てない私は、自信満々に故郷を自慢する西はりまの皆さんが羨ましく思えて仕方ありませんでした。
今回お会いした皆さんが教えてくれた、それぞれの「大切」は、そんなふるさとへの愛情から生まれてきたものだと思います。
ふるさと自慢のそうめんを、捨てずに使い切る思いから生まれた「バチ汁」。
ふるさとで300年培ってきたやり方や道具を変えずに作り続ける「しょうゆ」。
ふるさとの棚田を父親から受け継ぎ、毎年豊かに実る「お米」。
ふるさとにあるものをあるがまま、丸ごと受け止めて日々の暮らしにいそしむ人たちの姿を拝見して、本当の豊かさとはこういう事なんじゃないのか?
と考えさせられた取材でした。
そして、皆さんが大切にされているふるさとで見た風景。
緑に包まれた山里や、遮るものが何もない畑、ダンカンさんがおっしゃっていた「子どもの頃の夏休みみたいだね」という言葉がぴったりの、心躍る景色にたくさん出会えました。
はじめて訪れたのにどこか懐かしい気持ちになる…。
そんな風景と、それを大事にしている人に出会える所、是非夏に行ってほしい西はりまです。

担当D 吉村

わたしもひとこと!