ブレイキン関西ブロック選手権2022

パリ五輪で採用されるブレイキン。NHKでは、関西ブロック選手権2022の模様を総合テレビで放送。若い世代を中心に注目が集まる競技の魅力に迫ります。

ブレイキンってどんな競技?

ブレイキンは、DJのかける音楽に合わせて、1対1で交互にダンスを披露し、技術や表現力を競います。音楽はDJが選曲し、選手は事前に知ることができません。流れる音楽に合わせて即興で1人ずつダンスを披露し、リズムや音色に合わせた中で、個性があるかどうかなどがポイントになります。
ダンスは4つの要素で構成されます。
①「トップロック」
パフォーマンスの冒頭などで立って踊るダンス

②「フットワーク」
しゃがんでフロアに手をつき、素早くステップを踏む動き
③「パワームーブ」
体を回転させる動き。背中や肩で回る「ウィンドミル」や頭で回る「ヘッドスピン」など
④「フリーズ」
一連の動きから、音楽に合わせて体の動きを静止させる
勝敗は、演技終了後にジャッジによる採点で決まります。

アメリカ・ニューヨークのストリートに起源を持つブレイキンは、若者を中心に人気を集めるなか世界で大会が開催されるようになり、IOC=国際オリンピック委員会は2018年にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたユースオリンピックで初めて実施しました。そこで多くの観客を集めたことなどが評価され、再来年(2024年)のパリオリンピックで追加競技に採用されました。ソロ(個人戦)とチーム戦があり、オリンピックでは、ソロのみが行われます。
10月に韓国で開かれた世界選手権では、男子でSHIGEKIX(半井重幸)選手が銀メダルを獲得、女子でAMI(湯浅亜実)選手が金メダル、AYUMI(福島あゆみ)選手が銅メダルを獲得するなど、日本選手が世界トップレベルで活躍しています。

ブレイキンのルール

DJのかける音楽に合わせて、選手が即興でパフォーマンスをして技術や表現力を競い、ジャッジによる採点で勝敗が決まります。国内の大会では、1回のダンスごとに、絶対評価で得点がつけられます。

評価基準は主に3つです。
▼「技術」
技の難しさ、バリエーションの豊かさ、体のコントロール、スムーズな動き
▼「表現」
独自性、独創性、技と技の切り替え、ディテール
▼「総合性」
構成、完成度、音楽性、対戦相手などへのパフォーマンス

ジャッジは、評価基準ごとに設けられた4つの項目について、0.25点刻みで1点から10点で採点します。
また、意表をつくような効果的な技があった場合には、「サプライズ」として加点がある一方、同じ技を繰り返したり(リピート)、ほかのダンサー特有の技や動きの真似を行ったり(バイト)した場合などは減点されます。
交互に演技を行う「ラウンド」を数回繰り返し、その合計点で勝敗が決まります。

関西ブロック選手権はどんな大会?

関西ブロック選手権は、日本ダンススポーツ連盟が主催して、全国6つの地区で開かれる選手権の1つです。
関西の2府4県の選手が出場します。
ことしは、大阪府藤井寺市の市民総合会館「パープルホール」を会場に、10月29日(土)に開かれます。男女それぞれ2つのクラスで行われ、平成20年以前に生まれた選手は「オープン」、平成21年以降に生まれた選手は「ジュニア」に出場します。
大会は予選を経て、決勝トーナメントが行われます。

【予選】
4人から8人で1組のグループをつくり、それぞれ1回の演技を行います。すべての出場者から上位8人が決勝トーナメントに進みます。

【決勝トーナメント】
トーナメントでは各選手が複数回、演技を行います。

▼準々決勝
オープン 2回 ジュニア 2回
▼準決勝
オープン 3回 ジュニア 2回
▼決勝
オープン 3回 ジュニア 3回

演技ごとにジャッジによる採点が行われ、その合計で勝敗が決まります。
出場選手は、順位ごとにポイントが与えられます。例えば、1位は1000ポイント、2位は850ポイントなどです。選手たちはほかの国内大会を含めたポイントの合計で国内ランキングが決まり、その順位に応じて、年度の日本一を争う全日本ブレイキン選手権への出場権が与えられます。

TOA選手が『ニュースほっと関西』(26日午後6時)に生出演

TOA(俣野斗亜) 1998年9月28日生まれ  
京都府出身 京都市の「FLY DANCE STUDIO」を拠点に活動 
関西ブロック選手権優勝(2020年度)全日本ブレイキン選手権準優勝(2020、21年度)
去年、競技団体から強化選手に指定され、ブレイキンが追加競技に採択された2024年のパリ五輪に向けて本格的に動き出す。若い世代へ自分と向き合うことの大事さ、将来の夢や希望を伝えられる存在を目指す。番組では、ブレイキンの魅力をたっぷり語ってもらうとともに、技も披露していただきます!

競技日程と主な出場選手

関西ブロック選手権の競技日程と主な出場予定選手です。

▽予選       午後1時00分~
▽決勝トーナメント 午後3時30分~
※各種目の決勝は午後5時50分から始まる予定です。

主な出場選手

▽オープン男子
25人が出場予定です。
HAYATO1選手(大阪)は、多くの国際大会で優勝経験があります。自身のインスタグラムのフォロワー数が10万人を超えていて、街なかで踊る動画などが人気を集めています。
Kaku選手(兵庫)は、数々の世界大会を制してきた国内有数のダンサーです。後輩の指導にもあたっていて、今回出場する選手の中には教え子もいます。
TSUKKI選手(大阪)は、おととしの全日本選手権の18歳以下の部門で優勝。日本ダンススポーツ連盟の強化指定選手に選ばれている高校生です。
Yosh選手(大阪)は、ダンス歴18年と経験豊富。去年の関西ブロック選手権で優勝しました。地元の大阪・寝屋川市でブレイキン専門のダンススクールを経営し、子どもたちを指導しています。
RA1ON選手(兵庫)はジュニア時代から活躍してきた中学2年生です。今月の世界選手権では年上の選手たちを相手にトップ16に入りました。

▽オープン女子
6人が出場予定です。
Kaede選手(京都)は、『パワームーブ』を得意とする19歳のブレイクダンサーです。去年は関東甲信越ブロック選手権で出場。ことしから活動拠点を関西に移しました。
cocoa選手(大阪)は、体の柔らかさを生かした動きとフリーズが持ち味です。去年始まった世界初のプロダンスリーグ、Dリーグのチームに所属しています。

▽ジュニア
男子17人、女子1人が出場を予定しています。 

コラム~ブレイキンは音楽が命~

ブレイキンの楽しみ方とは?
NHK大阪放送局の関口翔太ディレクターは、趣味がストリートダンス。本気で打ち込んでいたと言う学生時代にはCMに出演したり、紅白歌合戦でバックダンサーを務めたりしたこともあります。関口ディレクターがいうには、ダンスは音楽が命といいます。
経験者ならではの視点で、身近な話題からブレイキンの楽しみ方をつづりました。

https://www.nhk.or.jp/nabe/articles/2af41dec/

ブレイキンに込めた思い

ブレイキン関西ブロック選手権に出場したNANAKA選手の競技にかける思いを取材しました。交通事故で夢を断たれた姉の意志をつぐ高校生ダンサーに密着。5日(土)にほっと関西サタデーで放送しました。