みんなの防災

エレベーターの中の備蓄

最大震度6弱を観測した大阪府北部の地震では、国の推計で、エレベーターでの閉じ込め被害は339件にのぼりました。これは、東日本大震災を上回る数字です。

都市部にはエレベーターが多いため、南海トラフ巨大地震では、4万を超えるエレベーターが停止し、最悪の場合、およそ2万3000人が閉じ込められると推定されています。

一度に数多くのエレベーターを復旧することは、容易ではありません。
そこで、閉じ込められた場合の備えとしてエレベーターの中に「防災キャビネット」を置く取り組みが広がっています。

「防災キャビネット」は、エレベーター内の隅に置くタイプが多く、その中には、非常用の飲料水や食料のほか、簡易トイレや救急用品、体を覆う防寒用のシート=エマージェンシーブランケット、ラジオやライトなどが入っています。

「防災キャビネット」は防災用品の業者などから購入することができます。
公共施設や都市部の主要鉄道駅、大型商業施設、高層のオフィスビルなどで設置が進んでいます。

マンションにお住まいの人は、住民同士で「防災キャビネット」の中に入れておくモノを検討して、エレベーターの備えを充実させてください。