みんなの防災

火災からの避難

地震のあとで出火したら、まずは「初期消火」をおこないます。
しかし、なかなか火の勢いがおさまらず、たとえば天井まで火が燃え移るようであればすみやかに屋外に避難しましょう。

火災でおそろしいのは、煙です。
一酸化炭素中毒により、命を落とすケースが多発しています。家具や建物の部材が不完全燃焼した煙の中に含まれていて、天井付近にたまったあとで、一気にふりかかってきます。

濃度にもよりますが、息を2、3回、深く吸い込むだけで気を失ってしまうことさえあります。

避難する際には、姿勢を低くして、ハンカチやタオル、マスクなどで口を覆って移動します。

地震の影響で家具が倒れるなどして、思ったよりもスムーズに動けないかもしれません。
また、煙の勢いを見ると、心がひどく動揺します。余震が起きることで、さらに不安な思いが募ります。

「地震火災からの避難」を成功させる方法は、早めに火元から遠ざかることしかありません。

歩みの遅い高齢者や子供などに手を貸しながら、互いに声を掛け合い避難しましょう。