やまとの季節

2020年01月29日 (水)

やまとの季節 七十二候「水仙 ほのかに匂ふ」

「ならナビ」1月29日放送 

映像作家・保山耕一さんが、NHK奈良放送局「ならナビ」に、「やまとの季節 七十二候」をテーマとした極上の映像詩を届けてくれています。音楽は、スペインで活躍するピアニスト・川上ミネさんが、奈良で100年近くの時を刻んできたピアノで、オリジナル楽曲を奏でています。 


やまと七十二候「水仙 ほのかに匂ふ」 大寒


保山耕一

世界遺産などの撮影で活躍してきたフリーTVカメラマン。「奈良には365の季節がある」をテーマに奈良県各地で、日々、奈良の空や光、花、月、社寺、などを撮影し、SNS発表・上映会を続けている。

川上ミネ

スペインと京都を拠点に活動しているピアニスト・作曲家。「ラジオ深夜便・ピアノが奏でる七十二候」、Eテレ「やまと尼寺精進日記」などの音楽を手がけている。昨年、春日大社奉納演奏会を機に保山氏と出会い、「こころの時代」でコラボレーション。2019年秋から「やまとの季節 七十二候」の新たな作曲・演奏をスタート。

奈良女子大学・100年ピアノ

創立110年を経た奈良女子大学記念館(重要文化財)の2階・講堂で静かな時を刻み続けいる「百年ピアノ」。大学の前身である奈良女子高等師範学校の創立当時(明治42(1909)年授業開始)に購入され、戦後永らく倉庫に眠っていたもので、平成15(2003)年に学内で再発見されました。平成17年11月に無事修復を終えたピアノは、かつて置かれていた講堂に戻され、ふたたび美しい音色を奏でるようになりました。



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やまと七十二候

「水仙 ほのかに匂ふ」

保山耕一

暖冬の影響で、水仙の開花が普通より早いんですよ。撮影した田原本町の水仙は、いつもなら2月開花のはずが、1月末の今もう咲いている。この映像、最初の予定では2月中に放送するつもりで準備していたのですが。報道番組での放送なので、実際には散っているのに、今咲いているかのような映像として見せるのは違うと思って。

 水仙や福寿草という植物は、雪を割って出てくるイメージがあります。春を向いて、力をたくわえ芽を出す植物を「やまとの季節 七十二候」に選びたかった。

 水仙の名所はたくさんあります。そんな中、田原本町寺川の水仙を選んだのは、場所が役場の近くで、水仙が「町の花」だから。その前にまず、田原本町に興味があった。

 歴史ある神社、お寺がある。古い道が通って、レトロな街並みが残っている。なのに、観光化されていない。唯一、最近整備されて観光地のようになっているのが唐子・鍵遺跡。それ以外はあまり注目されていないような気がして。

 先日偶々、森章浩町長とお話しをする機会がありました。町の文化財をどうやって広報したらいいのか考えておられるそうで、若者に受けるよう、町のキャラクターを使った映像を制作したり、様々な工夫をされているけど、なかなか難しいと。でも、私からしたら田原本町は魅力ある場所。いつも私が言っている「奈良のことを一番分かっていないのは、奈良の人」という、代表的な所じゃないかと。それは悪い意味ではなく。すごい歴史、社寺があるのに、住んでいる人には当たり前になりすぎて、あえてすごいとは声に出して言うことをしなくなっている。当たり前になりすぎている場所なのでは。

 そんな田原本町で何から最初に撮っていくのか。考えて、町の花である水仙から始めることにした。でも、町の中には、水仙の名前がついた公園とかがあるけど、あんまり整備されていないというか。マンホールの蓋のデザインが水仙になったりもしているけど。私が思うことは、実際に咲いている花にもう一回、目を向けませんかということ。水仙の奥にはすごい歴史、社寺があるのだから、水仙を入り口に田原本町のすごさをみなさんに分かってもらうことをすればどうかなと。映像詩に込めたメッセージは「まずは足元に咲く小さな水仙から見直してみましょうよ」ということですね。

  (聞き書き 伊藤享子)


七十二候 について

七十二候(しちじゅうにこう)は、古代の中国で生まれました。立春、夏至、秋分…などで知られる二十四節気(にじゅうしせっき)を、さらに約5日ずつの3つに分けて、季節の移り変わりを感じる名前がつけられています。日本では、江戸時代の「本朝七十二候」、明治時代の「略本歴」など、いくつかの異なる七十二候が作られてきました。

「やまとの季節 七十二候」では、保山さんが記録してきた奈良県各地の映像から、いまの「やまと」の暮らしの中で、季節のうつろいを実感できる映像を選び出し、オリジナルの名前を添えて紹介しています。奈良を愛する方々に…これから奈良に出会うであろうすべての方々に…こころを込めてお届けしています。

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■ コメント(24)
  • 田中弘子

    2020年01月29日 15時29分

    保山さんの映像を見せて頂いているだけで 水仙の甘く優しい香りが感じられます 今年は暖冬ですが 雪の降る中で 背筋をしゃんと伸ばした水仙の花が咲いていると 今年も咲いてくれたことが とても嬉しくて その花の優しい香りに癒されます
    朝日に向かって咲く水仙も素敵
    夕日に向かって咲く水仙の 後ろ姿?も…綺麗ですね
    一瞬の美しさが 心に響いてきます
    どうか 全国の方々にも この素晴らしい保山さんの映像を見て頂けます様にと 願っております

  • 武田和子

    2020年01月29日 18時18分

    春の訪れを告げる水仙の景色、まるで良い香りが伝わってきそうです。
    太陽の光をいっぱいに浴びてとても幸せそう。
    夕日を眺めながら水仙は何を思っているのでしょう。
    心癒される早春の美しい映像でした。

    田原本町の地名は初めて聞きました。
    水仙の奥にはすごい歴史、社寺があるのですね。
    そんなお話もやまとの季節ならではの有難い情報です。

    また、奈良のことを調べたりする楽しみが増えました。

    いつもありがとうございます。
    心より感謝しています。

  • 安藤憲一郎

    2020年01月29日 18時53分

    すいせんの花は良いですねぇ。飾り気がないのにしっかり自分を主張している。まさに日本の花ですね。しかし、こんな綺麗な群落があり他にも誇るべき遺跡や社寺があるのに住んでいる人には当たり前すぎて良いものとは認識できていない。「うちには何にもない」よく聞く言葉ですね。その当たり前の素敵な世界をいつまでも残してほしいですね。これって贅沢なんでしょうか、余計なお世話なんでしょうか。
    今日も小さなパソコン画面で見ました。大きなテレビ画面で見たい全国放送を是非お願いします。

  • 井元路子

    2020年01月29日 20時35分

    かれんな優しい水仙の花たち、夕日に照らされる水仙もステキでした。出来ればもう1分長くしていただけないでしょうか。来週も楽しみにしております。

  • 永井有子

    2020年01月29日 20時54分

    「水仙ほのかに匂う」を拝見しました。

    春の妖精のような可憐な水仙の姿。
    家の庭でも先週、野生化した日本水仙が咲いていました。
    まさに春を告げる花ですね!
    ミネさんのピアノの音色も弾んでいます。

    顔を近く寄せると、水仙は意外にも強く香ります。
    甘いというよりジャスミンのような澄んだ香り。
    映像の中で、日に照らされた水仙から仄かに香りが漂うような
    気がしました。

  • 加代子

    2020年01月29日 20時55分

    保山さんの撮られる水仙は、私がいつも目にしているものと同じ花だと思えません。
    水面に反射した揺れる光の中の水仙をお撮りになったと想像しておりますが、可憐で優しいですね。
    最後の印象深い映像は、夕日の川明かりをもらった水仙でしょうか。(間違っているかもしれませんが)
    水仙の葉に小さな夕日!今まで見たことがありません。きっと見ようとしなかったのでしょうね。
    水仙に優しく話しかけながら撮影されたような、そんな印象をうけました。

  • 堀尾岳行

    2020年01月29日 21時20分

    寒中なのに今年は水仙の咲くのが実に早く京都御苑でもほのかに水仙が香っています。田原本町寺川のように群生している所ではいい香りが辺りに漂っているのでは、
    映像詩から匂いを感じます。
    あえて逆光気味で捉えた映像は水仙の神秘さを見せています、
    水鳥のオオバンが潜る姿が静かな画面に動きを加えていますね。
    川上ミネさんのピアノの旋律がキラキラ輝く河畔の水仙のようです、
    本当に水仙は春の訪れを感じる花ですね。
    今回も美しい映像詩でした、ありがとうございます。
    是非とも関西全域で視聴が出来ますようお願い致します。  

  • 坂井 節子

    2020年01月29日 21時58分

    逆光が春がすみのようです!
    本日のタイトルのようにスイセンは優しく揺れて春を告げる香りを醸し出していますねスイセンを覗き込まれるような低い位置からの撮影はさぞ芳しいものであったでしょう。
    まだ肌寒い日も続く中 一瞬の春の気配を感じとって咲き競うスイセンの姿はとても健気に見えます。それぞれがそれぞれに違った輝きの光を浴びて。
    川上ミネさんの心地よいピアノの音と水面の揺らめきに引き込まれまどろんでしまいそうです。この穏やかな空気こそとても大切な日常でもあります。
    フィナーレは西陽のライトを浴びた美しい立ち姿のスイセンでした。
    誰もが心なごみ 豊かな気持ちになれる保山耕一さんの映像です。どうか関東圏でも放映をお願いしたいと思います。奈良県だけでは勿体ないと思うのです。

  • 釘谷洋子

    2020年01月29日 22時31分

    水仙の香り、春を待つ香りです。
    華奢な身体で凛と咲き、控えめでいて芯の強さを感じます。花に降り注ぐキラキラした光、よく見ると結晶のようにも、綿毛のようにも見えます。春の気配に、心が膨らみました。ありがとうございました

  • 佐々木美保子

    2020年01月29日 23時00分

    庭に咲いているスイセン、よく見かける風景も保山さんの手にかかると輝きを増し、違った光景に見えてきます。これぞ保山マジック!素晴らしい。
    いつもいつも命の輝きを伝えてくださってありがとうございます。川上ミネさんのメロディーもその時々の映像と見事に調和していて、美しい世界観に酔いしれています。
    願わくば、大きな画面で楽しみたいです。どうか、関西や全国で放送されますよう、よろしくお願いします。

  • 青井三保子

    2020年01月29日 23時22分

    田原本町寺川の保山さんの水仙の花の映像を見て、昨年、すぐに現地に行った。水仙が風に揺られて咲いている。
    ほのかな香りをのせて。
    どうしてあんなに素敵に撮れるのだろう。美しい!
    映像からも香りが感じられる。
    だ〜れも水仙の花を見ていない。
    無心に遊ぶカモが、足音に驚いて向こう岸に逃げていった。
    精一杯咲いている水仙の花!!
    素敵に咲いている水仙の花たちを多くの人に気づいてほしい!関西全域で放映されたら嬉しいなぁ!!
    よろしくお願いします。

  • 野尻恭子

    2020年01月29日 23時37分

    もう、春が来てくれたのかしら?と驚くでしょうが、私もこの春は水仙に出会っています。
    水仙を見つけると必ず匂いを嗅いでしまう。春の匂い‼️
    今年も頑張って咲いたね❗️光に向かって命を輝かせているねって声をかけたい映像でした。
    保山耕一さんの大ファンです。
    保山さんのファンは全国にいます。ぜひ、全国放送をお願いします。
    よろしくお願いいたします✨

  • 島岡和代

    2020年01月29日 23時38分

    1月だというのにたくさんの水仙が咲いている。保山さんのコメントから「なるほどね~そうなのよね~あまりにも普通に過ごしていて素晴らしいことに気付いていない所がたくさんあるよね」私は天理だけど普段何気なく歩いているところがやまのべの道だったり、由緒ある神社だったり。この水仙がどれ程田原本の町に根付いているのかな?保山さんはそんな誰も目を向けていないところに自然と向かわれる。それが凄いなと❗近いうちに水仙を愛でに訪れてみたい。奈良から発信!是非、全国放送へ!それぞれの町で気付かれる場所が絶対あるはずだと思う。

  • 2020年01月29日 23時46分

    『水仙 ほのかに匂ふ』
    保山耕一さん、川上ミネさんのやまとの季節七十二候を関西ブログで楽しみに見ております。スマホでは小さな映像なので残念です。どうぞ全国放映をお考えいただけないでしょうか?
    今週は水仙。一本の茎から幾つも花がついて可愛いい。保山さんに撮ってもらって嬉しそう。

  • 朝陽

    2020年01月30日 00時25分

    寒さの中 咲いてくれる水仙は 春を連れてきてくれるよう! 今年は暖冬だから 早く咲いているみたい。
    保山さんが 時間をかけて 撮り溜めた四季を 川上ミネさんのピアノの音色で これからも見れますように祈ってます。
    できたら 日本の四季を 日本中の多くの人と確認できますように
    ダメなら せめて関西だけでもお願いします(*^_^*)

  • 大井泰子

    2020年01月30日 00時42分

    やまとの季節七十二候毎回楽しみに拝見しています。
    コンセプトが奈良を愛する方々に、これから奈良に出会うで
    あろうすべての方々に心を込めてお届けしますとあります。
    なおさら全国放送に意義があると思っています。
    是非全国放送に頑張って下さい。
    奈良だけではひろまらない。広めたいと思います。

  • 荒木良二

    2020年01月30日 06時48分

    今年は本当に暖冬!でも、植物は季節を違わず毎年その生の営みを繰り返す。保山さんの映像には淡々とそれらが描写されている。水面に揺らぐ日の光、カイツブリの残した水紋!保山さんによって切り取られた当たり前の世界が心を和ませてくれる。全国の齷齪と日々過ごしている人々にこの世界をNHK は届けて欲しい。

  • 村上浩司

    2020年01月30日 07時54分

    今は七十二候では『水沢腹堅(さわみずこおりつめる)』。本来ならば沢の水が氷となり、厚く張りつめる頃なのですが、保山さんのコメントにあるように今年はとても暖かいですね。
    映像でもキラキラ水に反射する陽の光に、
    水仙の花びらを照らす陽の光に、
    早くも春の訪れを感じます。
    確かに田原本町は、もっともっと多くの方々が訪れるべき町です。若き町長様もとても頑張っておられます。そういう私もなかなか訪れる事もなく、
    この保山さんの水仙の映像を観させていただき、
    よし!次の休み、この辺りに行ってのんびりしたいなぁ(^^)と思いました。

  • 松森重博

    2020年01月30日 09時52分

    暖冬の今年は、水仙が早く咲き始めました。奈良ののどかな寺川のほとり、水仙がきれいに咲いています。川上ミネさんのピアノの演奏とともに保山さんの映像が流れると穏やかな気持ちになります。

  • 荒木礼子

    2020年01月31日 12時31分

    川上さんのピアノと保山さんの映像の絶妙な組み合わせの「やまとの季節七十二侯」。
    今回の水仙の映像もそんなことはありえないと思いながらも水仙の香りが確かに鼻の奥で感じられ、またまた不思議な気持ちにさせられました。
    多分女性の方なら皆さんご経験がおありと思いますが水仙を屋内に飾るとたとえ一輪でも強い香りを周囲に放ちます。その記憶をミネさんのピアノが思い出させてくれたのかもしれません…内に強靱な生命力を宿しつつ、冬の日射しがやや傾き、寒い風が吹き始めても、春への希望に溢れるようにやさしく匂っている水仙の無心に咲く姿が画面から伝わってきます。
    旧暦ではちょうど今が年越し。この季節にこれ以上ふさわしい花はないと思いながら見入ってしまいました。
    2分間とはいえこんなに丁寧に季節を追いかけている番組も珍しい。
    たとえば夜9時のニュースウォッチナイン、斎田さんの日本全国の天気のコーナーとかで取り上げていただけたらなあと思っています。
    「やまとの季節」は、日本の季節、でもあるのですから。

  • 市川海苔蔵

    2020年01月31日 12時44分

    いつも短いながら 素晴らしい映像をありがとうございます❗
    今回は特に 気品のある水仙の花と 川上ミネさんのピアノが素晴らしいハーモニーをしていたように思います✨
    これからもずっとこのコーナーを続けて下さい

  • 松元智恵子

    2020年02月01日 07時53分

    スポットライトのように朝日を浴びて『私はここに居るわよ!』とシャンとして凛としている水仙。各市町村の花や木があるのは知ってましたが、改めてそこに咲く花を愛でる事がなかったなぁと・・・。何気ない日常や見慣れた風景の中に自然の美しさがあると気付きました。名前ばかりの施設を作るより土手に咲く花達を残す方が、もっと心豊かになると思います。今回も保山さんの映像と川上ミネさんのピアノで癒されます。ありがとうございます。是非全国ネットで放送されますようお願いします。

  • 匿名

    2020年02月03日 04時41分

    雪積る札幌から水仙を楽しませて頂きました。生け花古典で水仙の一種を匂ひに癒されながら活けた事を思い出しました。
    札幌はラッパ水仙が多いのですが私は可憐で品各ある日本水仙が大好きです。水仙に夕陽が映える映像は初めて見ました。さすが保山耕一さんです。大きなテレビ画面で保山さんの映像、川上ミネさんのピアノ演奏をぜひ視聴してみたいです。心から全国ネット放送を願っております❗️

  • J hunter

    2020年02月05日 01時39分

    Looking Forward to seeing what Mr.Koichi Hoyama creates next. His video's are a visual beauty to which many will find a relaxing therapy component to them.