ラグビー

2018年10月02日 (火)

ラグビーの気になる話「南アフリカ戦で号泣の男性 次は...」

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南アフリカ戦 スタンドで号泣の男性が


3年前にイングランドで行われた前回のワールドカップ。日本が1次リーグの南アフリカ戦であげた歴史的勝利にスタンドで観戦していた日本のファンは歓喜にわきました。このとき、スタンドで日の丸のポンチョを着て号泣する男性ファンの姿が何度も会場のスクリーンやテレビに映されました。

その男性が三重県四日市市に住む古村大輔さんです(61)。「感動、感動、感動ですね。最後はスタンドも絶対に勝つぞという雰囲気になっていましたよね。すごかったです、それしかないです」。3年前、スタンドで号泣していた古村さんの映像は日本大会の組織委員会が制作したPR動画にも使われていて、ラグビーファンの間では有名な存在になっています。

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日本大会でも泣くの?


中学生のときにラグビーを始めた古村さん。ラグビー歴は50年以上。還暦を過ぎたいまでも兵庫の強豪クラブチームで若手に混ざって現役を続ける大のラグビー好きです。開催まであと1年をきった日本大会。観戦を楽しみにしているだろうと思いましたが…なんと、今回はスタンドでの観戦はしないそうです。その理由は、大会のボランティアに参加するからです。

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「ラグビーのためになることをしたい。裏方でも仕事ができればすごく楽しいんじゃないか、一生の思い出に残るんじゃないかと思いました」。古村さんは出身地の大阪、花園ラグビー場でのボランティアに応募しました。たくさんの感動を与えてくれたラグビーに恩返ししようと、裏方として大会を支えるつもりです。


ボランティアとして実現したいことがある


古村さんには、日本大会で実現したいことがあります。「ラグビーを見に来た人たちと肩を組んで、『きょうの試合、すごかったな』、『あのトライはすごいな』と語り合いたい。試合が終わったあとに勝ち負け関係なく、世界の人たちと肩を組んで、ともに楽しみたい」。これは、3年前にワールドカップが開催されたイングランドで目にした光景です。

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街のいたるところで開かれていた大会を盛り上げるイベント。写真にある演奏会はオフィシャルではなく、現地の人たちが自主的に開いたものだそうです。会場には、ラグビーファンが国の違いを越えて肩を組んで楽しむ姿がありました。古村さんは、ボランティアとして大勢のサポーターに声をかけて、本場のヨーロッパに負けない雰囲気を作りたいと意気込んでいます。

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すでに花園で試合をする7か国の教材を集め、語学の練習もしている古村さん。ちなみに一番、難しいのはジョージア語とのこと。「ボランティアがよかったよと言ってもらえたら嬉しいですね」。次はスタンドではなく、街中で大勢の人と喜びを分かち合い、涙を流す古村さんの姿が見られることでしょう。

日本大会のボランティアの応募はすでに締め切られ、組織委員会によりますと、全国12の会場でおよそ1万人が参加する予定です。ことしの12月までは全国各地で面接会が行われ、来年1月以降、各地で研修会が行われます。初めてのアジア開催となるラグビーワールドカップ日本大会。ボランティア1人1人の思いが、大会を成功に導きます。

(NHK大阪放送局  記者  今野朋寿)

【経歴】
平成23年入局
岡山局を経て平成28年から大阪局でプロ野球のオリックスや阪神を担当。
大学時代はアメフトサークルに所属する楕円球好きの記者。 

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