大阪・びわ湖毎日マラソン

2022年02月22日 (火)

大阪・びわ湖毎日統合大会 尾方さんはここに注目!

大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会のテレビ中継で解説を務めていただく1人が、 広島経済大学陸上部監督の尾方剛さんです。“びわ湖”から“大阪”に舞台を移して初めて行われる男子のトップ選手のレースの注目点をあげてもらいました。

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去年の東京オリンピックで、陸上の日本代表は、メダル2つ(いずれも男子20km競歩)と入賞7つ(男子マラソン、男子3000m障害、男子50km競歩、男子走り幅跳び、女子1500m、女子10000m、女子マラソン)の成果をあげました。特に男子20km競歩の池田向希選手と山西利和選手に関しては、まだ暑さが残るコンディションの中、積極的かつ冷静に状況判断し、自身の力を十分に発揮して、銀・銅メダルを獲得したことは日本の競歩競技が世界で通用することを示してくれました。

新型コロナウイルスの影響で、去年の“大阪マラソン”は中止となりましたが、びわ湖湖畔のコースが最後となった“びわ湖毎日マラソン”では、鈴木健吾選手の日本新記録を筆頭に、2時間6分台が4人、7分台は10人と各選手が最高のパフォーマンスを発揮しました。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、様々な試練を克服しながら、統合大会が開催されることに大変意義を感じています。

さて、今回の統合大会は、ことしアメリカのオレゴン州で行われる世界選手権の選考を兼ねています。コースは序盤に何度も存在する曲がり角や橋のアップダウンに対して余力を残しながら進めていき、勝負どころとなる29kmから34kmまでの起伏を利用してレースを支配できるかが勝敗の鍵となります。前回大会では2時間7分47秒と好タイムでの優勝を果たしているため、優勝争いに関しては2時間8分前後になろうかと推測しております。
再来年のパリオリンピックで世界と互角に勝負できる選手が大会から出てくることを期待し、現場で発生する様々な動きや臨場感などを自身の言葉で的確にお伝えできるよう努めながら解説していきます。