高校駅伝男子

2021年12月22日 (水)

全国高校駅伝 滋賀・滋賀学園~ランニングシューズの代わりに!?~

去年12位と入賞まであと一歩に迫った滋賀学園
その差を埋めるべく、ユニークな練習で走力を鍛えています。
選手たちがランニングシューズから履き替えるあるものとは・・・。

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滋賀学園は4年連続14回目の都大路です。
去年は過去最高の12位に入り、ことしの目標は、17秒及ばず逃した8位入賞です。

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(中野裕太主将)
「ことしはレベルの高いチームになっているので入賞を絶対に取りにいきます」

滋賀学園は、ことし、ユニークな練習で力をつけてきました。
「げた」を使ったトレーニングです。

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長距離を走るのに大事なのが体の軸です。
不安定な1本歯のげたでバランス感覚を養って、体幹を鍛えてきました
専門のトレーナーから、新型コロナの影響が広がる前までは月に1回、指導を受けてきたそうです。
さらに取材を進めると、選手たちは手にげたをつけて、変わったポーズを取り始めました。

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アザラシをイメージしたというポーズ。
肩甲骨の周りを広く使い、下半身だけでなく体全体で走れるようになる練習だということです。
大河亨監督も「ふだんのトレーニングと違って楽しみながらできる」と、取り入れたねらいを説明していました。

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中心選手のひとり、2年生の安原海晴選手は、げたを使ったトレーニングの効果もあって、持久力がつき、この1年で5000メートルのタイムがおよそ30秒縮まりました

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(安原海晴選手)
「地面への足の接地とかを意識するのに、とても効率的な練習だと思っています。やっぱり体の使い方がうまくなったかなと思います」

安原選手にはもう一つ大きな存在があります。
3歳年上の兄、太陽さんです。

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太陽さんは、滋賀学園を卒業後、駅伝の強豪、駒沢大学に進学
先月の全日本大学駅伝でも任された区間で5人を抜く活躍を見せ、駒沢大学の優勝に大きく貢献しました。
安原選手は、幼いころから一緒に競技を続けてきた兄の太陽さんを“時を越えたライバル”と位置づけています。

(安原海晴選手)
「兄はライバルなので。中学のときに、高校のときの兄とかそういうのを見ていて、その記録を越えて行こうと思っていました。それを今、実行している感じです」

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実は、母のかおりさんもマラソンランナーです。
兄弟が刺激し合っていい結果を残してほしいと願っています。

(母、かおりさん)
「ドキドキハラハラワクワクですね。お兄ちゃんのためにも、いい記録をだして、2人とも同じような感じで、頑張ってもらえたらなと思う」

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東京と滋賀で離れていても励まし合って切磋琢磨(せっさたくま)を続ける2人。
安原選手は、今大会、兄も成し遂げられなかった入賞を目指します。

(安原海晴選手)
「自分もやっぱり兄に負けず劣らずみたいな感じで活躍したいなって思います。前回、入賞まで17秒差で、自分でももう少しタイム差を詰められたんじゃないかなっていう悔しさがありました。1分1秒早いタイムで、次の選手にたすきを渡したいと思います」

(取材 大津放送局・竹中侑毅記者)

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