記録更新の期待　大本命は佐久長聖

陸上長距離で北京オリンピックに出場した小林祐梨子さんに、男子のレースの見どころを聞きました。

小林さんはチームでも個人でも歴代最高記録が出るのではないかと期待を寄せています。

男子は、マラソンと同じ４２点１９５キロで争い、７人でたすきをつなぎます。
小林さんが優勝候補の筆頭にあげたのが、長野の佐久長聖高校。
５０００メートルのタイムが高校トップクラスの１３分台のランナーを６人そろえます。
小林さんは区間最高記録がどの区間で出てもおかしくないと言います。

【小林祐梨子さん】
「５０００メートル１３分台というのは、チームに１人いるだけでレベルが大きく上がると言われている指標なのですが、その１３分台が７人中６人いますので、歴代最強の選手たちが佐久長聖にそろったと思います。
最初から横綱レースになるのではないかと楽しみです。
日本高校最高記録が出るのではないかと期待しています」。

須磨学園のエースに注目

佐久長聖を中心に、スピードランナーが集うことしの男子。
小林さんが最も注目する選手が須磨学園の折田壮太選手です。
５０００メートルのタイム、１３分２８秒７８は高校歴代２位の記録。
中学までは野球部でしたが、高校から本格的に陸上を始めると、わずか３年間で世代トップのランナーへと成長しました。

【小林祐梨子さん】
「いまの高校生の中でナンバーワンの選手ですが、まだまだ粗削りですので、これからどんどん磨きがかかれば、将来、非常に有望な選手に成長するのではないかと思います。
その過程として、この高校駅伝でのパフォーマンスが非常に楽しみです。
佐久長聖の選手に勝ちたいと思っているのか、もしくは記録の更新に視点がいっているのか、いずれにせよエースらしい走りを見せてくれると思います」。

未来のスター誕生か

チームの記録、そして個人の記録でも歴代最速タイムが期待されることしの男子。
果たしてどのチームが優勝するのか、結果も気になるところですが、小林さんは、将来の陸上界を担うスター選手が生まれるかもしれないという視点でもレースを楽しんでほしいと話していました。

【小林祐梨子さん】
「特に男子はここ近年、どんどんタイムが進化し続けているので、目まぐるしいタイムの塗り替えがことしも起きそうな予感がします。
この高校駅伝で活躍した選手で、箱根駅伝で走ったり、日の丸を背負ったりしている選手がたくさんいます。
レース中にあっと驚くような選手を発見していただけたら将来もっと陸上が楽しみに見れるかなと思います」。

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