スポーツ

2021年11月06日 (土)

虎番のイチオシ!中野拓夢選手~強い気持ちで~

 

阪神はレギュラーシーズン2位から逆転での日本シリーズ進出を目指し、クライマックスシリーズに臨みます。虎番の私が、キーマンに推すのがルーキーの中野拓夢選手。強気のプレーでチームを勢いづけます。

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信条は“強い気持ち”


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ことしドラフト6位で阪神に入団した中野選手は、思い切りのよいバッティングが評価されて、開幕直後からレギュラーに定着しました。打率は2割7分3厘と安定した成績をマーク。バッティングに加えて、積極的な走塁も光りました。今シーズンは30個の盗塁をマークし、盗塁王のタイトルを獲得しました。中野選手の信条は“強い気持ち”を持ってプレーをすること。攻めの気持ちを貫けたことが、新人離れした活躍につながったと言います。

中野選手

「ここまで数字を残せるとは思ってなかったが、走攻守すべてで攻めることができたことが一番の要因だと思う。気持ちで引いてしまうと消極的になって自分のプレーができないので、攻める気持ちは常に持っている」

 

開き直った好守備


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〈甲子園球場でも思い切った守備を見せる中野選手〉

 

優勝争いが激しさを増したシーズン終盤、中野選手の“強い気持ち”が発揮された場面がありました。9月24日の巨人戦、同点の9回ウラ、ワンアウト満塁という一打サヨナラのピンチ。ショートの中野選手は前進守備をとりながら「打球が飛んできそう」と勘が働いたと言います。「攻めてアウトをとれなかったらしょうがない」と構えていました。

打球が飛んできたのは中野選手の予想通りの三遊間。外野に抜けようとする当たりを中野選手が横っ飛びで間一髪つかみました。すぐさまホームに送球して、ランナーを刺しました。ここぞという時に出た攻めの守備がチームのサヨナラ負けを阻止しました。

 中野選手

「開き直って守れてた部分がよかったんじゃないかなと思う。イメージもある程度できていたのでそれに対してしっかりと反応することができた」

 

挑戦なくして失敗なし


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小さいころからの負けず嫌いな性格が“強い気持ち”につながっていると分析する中野選手。プロの世界でもその姿勢が貫けているのは、矢野監督の「挑戦なくして失敗なし」ということばに支えられてきたからでした。挑戦したうえでの失敗は次に生かせばいいとい。失敗を恐れない気持ちが生まれ、積極的なプレーを続けることができました。チームがクライマックスシリーズから逆転での日本シリーズ進出を目指すうえで、中野選手の強気なプレーに期待が高まります。

中野選手

「レギュラーシーズンで優勝はできなかったが、ここから日本一を目指して頑張っていく。1勝1勝がとても大事になってくるので、常に挑戦する“強い気持ち”を持ってやっていきたい」

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