スポーツ

2020年05月25日 (月)

夏の甲子園 中止に至った経緯は

ことしで102回を迎えるはずだった夏の全国高校野球
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、春のセンバツ高校野球に続いて中止が決まりました
長い歴史の中で中止となったのは今回が3回目、戦後では初めてです。
日本高野連の八田英二会長が「苦渋の決断」と語った、中止の経緯を取材しました。

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【当初は無観客での開催を想定】

夏の甲子園の開催をめぐっては、日本高野連などは当初、観客を入れずに開催する方向で検討を進めてきました。そのうえで、大会の開催に向け、感染症の専門家の助言を踏まえてガイドラインを策定。49代表校の選手が集まる開会式や抽せん会を取りやめるほか、選手や関係者への検温と消毒の徹底などを想定していました。

 

【中止への転換点】

しかし、5月の大型連休明けに予定されていた緊急事態宣言の解除が延期され、学校の休校が長期化したことで日本高野連が考えていたシナリオが崩れることになります。
各都道府県の高野連からは、部活動の休止で練習ができない状況が続いていて選手にけがのおそれがあることや、夏休みを短縮された場合に地方大会の日程の確保が難しいなど、厳しい意見が多く寄せられたということです。

一方、5月20日の日本高野連などの協議の前には、39の県で緊急事態宣言が解除されていたことから、「もう少し状況を見極めて判断してもいいのではないか」という意見が一部にあったようです。しかし、判断を引き延ばしたとしても、新型コロナウイルスの感染が夏までに完全に収束する見込みはなく、どこか1つでも地方大会が開催できなければトーナメントが成立しないため、中止の結論となりました

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【都道府県独自の大会を】

50年以上にわたって夏の甲子園の運営に携わってきた日本高野連の田名部和裕理事は「高校野球が多くの人に支えられている以上、今回の中止はやむをえない。大会の中止を受けて、子どもたちは報道陣の取材にけなげに答えていた。そんな子どもたちをどうフォローしていくか。都道府県の高野連と一緒に考えていきたい」と話しています。 

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各都道府県の高野連では、都道府県独自の大会を開催することはできないか検討が始まっています。
日本高野連は今後、財政的な支援や運営のアドバイスを行う方針で、7月から8月までの土日を使って大会を行う案のほか、トーナメントではなくすべての参加校が1試合だけ戦うなどのアイデアが出ているということです。

しかし、熱中症やけがを防ぐためには、少なくとも1か月程度の練習期間が必要で、早期に部活動が再開されなければ、大会の開催は厳しいという声もあります。
幼いころから甲子園を夢みて白球を追いかけてきた選手たちが次の1歩を踏み出せるよう、最善の策が講じられることを願います。

 

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(高校野球担当 今村亜由美記者)

 

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