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2017年12月25日 (月)

飛躍のシーズン~陸上男子100m多田修平選手

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ことし、大きな注目を集めた陸上男子100メートル。日本選手初の9秒台が達成されるなど、かつてない高いレベルのレースが繰り広げられました。その短距離界に今シーズン、関西からすい星のごとく現れたのが、大阪出身、関西学院大3年の多田修平選手です。日本選手権2位、初めての世界選手権で準決勝進出と一気に日本のトップ選手の仲間入りをしました。

飛躍のシーズンとなった多田選手。12月28日「ニュースほっと関西」の年末特番に生出演していただき、たっぷりと話をうかがいます。

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短距離界にニューフェース
多田修平。この名前が全国にとどろいたのが、ことし6月でした。神奈川県で行われた日本学生個人選手権の準決勝。追い風4.5メートルの参考記録ながら9秒94をマーク。当時、桐生祥秀選手やケンブリッジ飛鳥選手も追い風参考記録で9秒台をマークしていましたが、いずれも海外での記録でした。

国内では多田選手が初めてということもあり、ニュースでも大々的に取り上げられました。決勝では公認で10秒08。日本選手初の9秒台には届きませんでしたが、当時の日本歴代7位の好タイムをマークしました。

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さらに2週間後、地元・大阪で行われた日本選手権では桐生選手やケンブリッジ選手に加え、山縣亮太選手や、サニブラウン アブデル・ハキーム選手といったそうそうたるメンバーの中で2位。名実ともに短距離界のトップ選手の仲間入りを果たしました。

日本代表として初めて出場した世界選手権では準決勝進出。400メートルリレーでは、銅メダルを獲得するなど、まさに破竹の勢いでした。自らも「想像できないほど伸びた」と語る成長ぶりでした。

 

悔しい目の前での9秒台
しかしシーズン終盤の9月、多田選手にとって転機となるレースが訪れます。福井県で行われた、日本学生対校選手権。多田選手とともに決勝に進んだ桐生選手が日本選手初の9秒台、9秒98をたたき出しました。日本の短距離界の歴史が大きく塗り替えられた瞬間を目の当たりにしました。

多田選手も10秒07の自己ベストでしたが、「言い表せないほどの悔しさだった。すぐにその場から帰りたかった」と振り返りました。

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ただ、「逆に気が引き締まった」と来シーズンに向けてのモチベーションアップにも大きくつながったといいます。翌月にプロ野球の試合前イベントに出演した多田選手。着ていたユニホームの背中には「9.97」の文字。桐生選手のタイムを超えるという強い気持ちの表れでした。

 

桐生選手超え目指して
抜群のスタートから加速する走りが持ち味の多田選手。今シーズン、飛躍のきっかけは春先の海外合宿で指導を受けたスタートでした。それまで姿勢が低すぎてかえってスピードを殺していたフォームを、やや体を起こし気味に改善。タイムも伸びていきました。それでも「まだまだ理想には届いていない」といいます。

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今シーズンは、序盤にリードできても後半失速する場面も見受けられました。多田選手は、その原因をスタートでむだな力を使ってしまっているからだと考えています。スタートの体の角度の理想は足から頭までが一直線になった斜め45度。地面からの反発力が最も効率よく体に伝わる形だといいます。

さらに、シーズンを終えて力を入れているのが、ウエイトトレーニング。一歩一歩の歩幅を1センチでも伸ばそうと、下半身などの筋肉を強化しようとしています。さらに、瞬発力を高めるハードルメニューも取り入れるなど、世界レベルの大きな走りを目指しています。

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9秒台、そして五輪へ
「最大の目標はオリンピック」。多田選手が、何度も口にしている言葉です。2020年の東京オリンピックでファイナリストになり、最低でもメダルを獲得。優しそうな笑顔を見せる多田選手ですが、胸には大きな目標を秘めています。一躍注目を集めるようになっても、浮かれた様子はありません。その姿に、桐生選手を超える9秒台の達成、そして東京オリンピックでも活躍できると強く感じました。

12月28日(木)の「ニュースほっと関西」は年末特番。スポーツコーナーでは多田選手の生出演を予定しています。大阪生まれ、大阪育ちの多田選手に、今シーズンを振り返るとともに今後の目標などをたっぷりと語っていただきます。今はまっている趣味などその素顔にも迫ります。ぜひ、ご覧ください。

 

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