連続テレビ小説「スカーレット」

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ようこそ荒木荘!PART1(荒木さだ役 羽野晶紀さん、大久保のぶ子役 三林京子さんインタビュー)

2019年10月24日(木)

大好きな"朝ドラ"出演に子どもたちも喜んでくれました(羽野)
8年ぶり8作目の"朝ドラ"。待ったかいがありました(三林)

ようこそ荒木荘!PART1(荒木さだ役 羽野晶紀さん、大久保のぶ子役 三林京子さんインタビュー) -『スカーレット』に出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

羽野さん 「いち視聴者として毎朝見ている"朝ドラ"に、まさか自分が出られるとは思っていなかったので、とてもうれしかったです。朝は子供たちのお弁当や朝食作りでバタバタしているのですが、BSプレミアムの午前7時30分からの放送を流し見しつつ、子どもたちを学校に送り出したあと、総合の8時からの放送をゆっくり見るというスタイルなんです。子どもたちも私が"朝ドラ"大好きなのを知っているので『よかったね』と言ってくれました。私が小学生の時、母も"朝ドラ"を見ていて、内容によっては泣きながら送り出されていたのですが(笑)、今となっては、そのときの母の気持ちがよく分かります。私もPTAや保護者会の人たちと『今日の"朝ドラ"泣いたよね』なんてよく話していますから。そんな町内やご近所の"朝ドラ"仲間の皆さんに、どんな風に見られるのか...、ちょっとドキドキです。年始には毎年、ご近所の方々とカラオケに行くのですが、"朝ドラ"の主題歌を大合唱して終わるのが恒例なんです。来年は『フレア』を歌うのかと思うと、本当に楽しみです」

三林さん 「昭和、平成、令和と"朝ドラ"の出演は8作目になります。前回の『カーネーション』は1シーンだけの出演でしたが、それから8年ぶり。ちょうど、髪を切って、メッシュでも入れようかな、と美容院の予約を入れていた時に今回のお話をいただいたので、美容院に行く前でよかったです。待っていたら仕事は来るんだな、と改めて思いました」


明治生まれのさださんは志があって頑張ってきた人(羽野)
私が子どものころに出会った厳しくも優しい女中さん(三林)

ようこそ荒木荘!PART1(荒木さだ役 羽野晶紀さん、大久保のぶ子役 三林京子さんインタビュー) -荒木さだ、大久保のぶ子という役どころについて教えてください。

羽野さん 「さださんの背景はあまり語られてはいませんが、この時代に女性が独り身で仕事をしている訳ですから、志があって頑張ってきた人なんだと思います。日本だけではなく海外にまで目を向けて、新しい時代だから下着も変わらなきゃ、と考えられる人ですから、先見の明がありますよね。ちょうど撮影中に大河ドラマ『いだてん』を見ていたら、女性が足首を出しただけで大騒ぎというシーンがありましたが、そんな時代に下着ショーだなんて、大変なことですよね。さださんは明治生まれなので、きっと周りの人たちにいろんなことを言われながらも、頑張ってきたんだろうなと思います」

三林さん 「父が文楽の人形遣いで、堺にごひいきさんのお宅があったんです。私が小学生だった昭和30年ごろ、そちらにしょっちゅう遊びに行っていたんですよ。そこに岡本さんという女中さんがいらして、奥さんはお嬢さん育ちでなにもしはりませんから、お家のことは岡本さんが全部しはるんです。その岡本さんがピシャリと怒るけど優しい人で。子どもながらに『悪さしたらあかんねんな』ということを学びました。それから岡本さんが作るカレーライスとお漬物がおいしくてね。今でもよく覚えています。ほかにも帝塚山のごひいきのお宅にも住み込みの女中さんが何人かいはって、そちらの女中頭さんが礼儀作法のきちんとした方でした。大久保さんは、私自身が子どものころに出会った、厳しくも優しい女中さんたち、そのものだと思っています」


なるべくチャーミングなさださんになるように(羽野)
「いやなばばあだな」と思われたら成功です(三林)

ようこそ荒木荘!PART1(荒木さだ役 羽野晶紀さん、大久保のぶ子役 三林京子さんインタビュー) -演じる上で工夫されたことはありますか。

羽野さん 「家が貧しくて学校に行けなかった喜美ちゃんに、大久保さんがたくさんのことを教えるのですが、さださんとしても、喜美ちゃんが荒木荘で学んだことが一生の財産になるように、いろんなことを教えてあげたいなと思っているんです。そういうさださんの気持ちが伝わるように、喜美ちゃんに対して何か説明するときは、『分かる?』といちいち丁寧に、ということを心がけました。それから、さださんはよくハイヒールをはいているのですが、私自身はあまり慣れていなくて少し苦労しましたが、なるべくチャーミングなさださんになるようにと思って演じています」

三林さん 「第3週はくすりとも笑わない、いやなばばあにしました。見ている方が『喜美ちゃんかわいそう』と思ってくれたら成功です。ストッキングの仕事を言いつける時も、『あの人、絶対自分の小遣いにするんや』と思われるように(笑)。それが、実はいじめじゃなかった、と分かるシーンにつながるんですね。大久保さんにしてみたら、『この子やったら続くやろうし、ちゃっちゃとやるやろ』と思ったんでしょうね」


15歳なのに芯のある女の子を見事に演じられています(羽野)
女の生きざまをおもしろく見せてくれると確信(三林)

ようこそ荒木荘!PART1(荒木さだ役 羽野晶紀さん、大久保のぶ子役 三林京子さんインタビュー) -喜美子役戸田恵梨香さんの印象を教えてください。

羽野さん 「台本を読んで想像していた喜美ちゃんと、初めてリハーサルで見た戸田さん演じる喜美ちゃんとの印象が違っていたので、それがおもしろくて。もっと元気で天真らんまんな女の子を想像していたのですが、実際の喜美ちゃんは荒木荘の中で一番大人で、落ち着いてるんです。でも、喜美ちゃんが信楽で育ってきた環境を聞いたら納得しました。お父ちゃんがとんでもなくて、三姉妹の長女で、いろんなことをぐっとこらえて弱音を吐かずに頑張ってきたからこそ、しっかりとした芯があるんですよね。そこを戸田さんが見事に演じられていました。15歳の女の子がこんなにしっかりしているんだという姿が、逆に愛らしく感じました」

三林さん 「"朝ドラ"と言えば、新人がヒロインを演じるのが多い中、キャリアのある女優さんがヒロインというのは新鮮ですよね。戸田さんには『厚かましいなあんた、セーラー服着んの?』と声をかけましたけど(笑)。15歳から50代までを力のある女優さんが演じる。女の一生、生きざまというものを、彼女なら確実におもしろいものにしてくれると思います」


【スカーレット(緋色/ひいろ)にちなんで、好きな色を教えてください】
羽野さん 「2年ぐらい前から黄色と緑が好きです。好きと言うより、自然に身につけているという感じです。
今持っているカバンは緑なのですが、ふと黄色のボンボンをつけてみたり。ある時、後輩に『オーラが黄色と緑ですよ』と言われてびっくりしました」

三林さん 「実は、緋色/ひいろなんですよ。カラー鑑定をしてもらったら、一番きれいに見える色だと言われまして。スカーフやジャケットなどを愛用しています」