連続テレビ小説「スカーレット」

特集記事

喜美子の幼なじみ 熊谷照子役 大島優子さん・大野信作役 林遣都さんインタビュー

2019年10月12日(土)

戸田さんとは以前から交流があったので楽しくなりそうだとワクワク(大島)
地元・滋賀のよさを伝える立場のひとりになれたことがうれしい(林)


-『スカーレット』に出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

大島さん 「『あさが来た』以来の"朝ドラ"ですが、『あさが来た』の平塚らいてう役はほんの少しの出演だったので、こんなにもどっぷりと演じさせていただくのは初めてで。出演が決まった時は、映像作品に出演すること自体が2年ぶりだったので「私でいいのかな」という思いと、同時に「よく見つけてくださった」という思いも湧いてきて、とても光栄に思いました。
『スカーレット』のヒロインが戸田恵梨香さんだと発表されてから、自分がヒロインの幼なじみの役だと知ったのですが、戸田さんとは同い年で、以前から交流があったので、これは楽しくなりそうだなとワクワクしました。」

林さん 「前回は『べっぴんさん』にドラマーの役で出演させていただきましたが、後半からの出演だったので、今回の『スカーレット』で、最初から出演させていただけるということがとてもうれしかったです。長期の撮影の中でひとりの人間の人生を生きられるというのが"朝ドラ"のだいご味だと思うので、そのような役を演じることができて、とても幸せです。NHK大阪局の空気感がとても好きで、また戻ってきたいと思っていたので、僕のことをよく知ってくれているスタッフさんから「お帰り」と声をかけていただいたときは、感動しました。
それに、なんといっても僕の出身地・滋賀が舞台のドラマです。滋賀のよさを伝えられるひとりになれることがとてもうれしかったです。母は僕が東京に戻るたびに実家の玄関に置いてある信楽焼のたぬきに、僕の健康と活躍を祈ってくれていたそうなのですが、その願いがかなったのは、たぬきのおかげだって言っていました。」


自分とは対照的な喜美子にハマった照子(大島)
お姉ちゃん2人の下にいる弟みたいな存在(林)

喜美子の幼なじみ 熊谷照子役 大島優子さん・大野信作役 林遣都さんインタビュー -演じられている熊谷照子・大野信作はどんな人ですか。

大島さん 「照子は気が強くて奔放な性格だと思います。家業が丸熊陶業という信楽一の窯元だという自負もありますし、そういった性格や発言から人が離れていっちゃうんでしょうね。そんな照子が喜美子と出会って、最初は「何、この新しい子」みたいに思っていたのが、喜美子の中にほかの子にはない部分、例えば喜美子の大きな心を知って、だんだん喜美子にハマっていったんだと思います。照子はお兄ちゃんがいたものの亡くなっていますし、とてもかわいがられて育った女の子だと思います。喜美子は三姉妹の長女なので、我慢もできるし、家族を養おうとしているし。そんな自分とは対照的な喜美子に憧れ、尊敬し、なにより大好きだから応援したいと思っている。そういうところがわがまま娘の照子ちゃんのかわいいところだと思います。」

林さん 「信作は、幼少期から喜美子と照子が身近にいて、お姉ちゃん2人の下にいる弟みたいな存在だと思います。初登場のシーンも喜美子の絵とカバンを持たされています。弟というより子分なのかな(笑)。自分から前に出るタイプではなく、喜美子と照子以外に友達もいないですし、ちょっと人とは違う雰囲気を持っています。僕は、信作は内に秘めるものがある若者だと思って演じています。」


信頼できる人の前ではとても素直です(大島)
自分の思春期のころを思い出します(林)

喜美子の幼なじみ 熊谷照子役 大島優子さん・大野信作役 林遣都さんインタビュー -ご自身と似ている部分はありますか。

大島さん 「人前ではテンション高めなのに、本来の自分の思いはあまり口にしない、という部分は似ているかもしれません。照子は幼いころから婦人警官になる夢があったのに、家業を継がなくてはならないので、あきらめました。私も周りと意見が違う時は、一度収めて、考え直してから言うようにしています。あと信頼している人の前ではとても素直、という部分も似ていると思います。」

林さん 「信作は高校に行きたくない、と言っていますが、そういった思春期特有の気持ちは、共感できます。僕も学生時代はあまり何も考えずにぼやっとしていましたから(笑)。」


幼なじみの前の喜美子は素の戸田さんに近いと思います(大島)
喜美子のたくましさに通じる強さを持っている方(林)

喜美子の幼なじみ 熊谷照子役 大島優子さん・大野信作役 林遣都さんインタビュー -ヒロイン喜美子役戸田恵梨香さんの印象を教えてください。

大島さん 「戸田さんとの共演は2回目ですが、先ほども言ったようにプライベートでも親交があるので、その視点から見ると、私たち幼なじみの前での喜美子は素の戸田さんに近いような気がします。戸田さん自身もお姉さん的な感じで面倒見がよく、話もちゃんと聞いてくれますし。生活に役立ついい情報も教えてくれるんです(笑)
。もちろん、戸田さんも私も役柄に沿って演じているのですが、そんなに気張らずにできますし、なにより一緒のシーンはとても楽しいです。」

林さん 「戸田さんとは初共演です。以前からご一緒したかった先輩なので、今回、共演できて光栄です。最初に現場に入った時から、フランクに接してくださって、とても明るい方です。そして、僕だけじゃなく誰もが感じると思うのですが、喜美子のたくましさに通じる女性の強さを持っている方だと思いました。戸田さんにも喜美子にも頼っていこうと思います。」


信作は子分で執事?(笑)(大島)
2人とも僕の目をあまり見てくれない!(林)

喜美子の幼なじみ 熊谷照子役 大島優子さん・大野信作役 林遣都さんインタビュー -喜美子と照子と信作はどんな関係性ですか。

大島さん 「喜美子と照子の2人の世界で会話が続くことが多いので、信作がそばにいるのは分かっているんですが、いるのが当たり前というか。そういえば、あまり信作の方は見てないのかも(笑)。中学の時の信作は本当におとなしい男の子で主張も少ないので、喜美子と照子は「どうせあんた意見ないんやろ」みたいに思っているのかもしれないですね。喜美子にとっての信作が子分なら、照子にとって信作は執事なのかも(笑)
。三人幼なじみとはいえ、喜美子と照子、喜美子と信作、照子と信作と2人でいる時の関係性はそれぞれ違うので、それぞれの色が見えるように演じたいと思っています。」

林さん 「実年齢では戸田さんと大島さんが同い年で、僕が2歳下ですが、僕だけ年下というのが、3人の関係性とうまくリンクしているように思います。最初は徐々に絆を深めながら、と思っていたのですが、撮影当初から3人の関係性はすでにできあがっていたと思います。2人ともあんまり僕の目を見ないですし、信作は勝手について来ているみたいなポジションですし、信作が何か発言すると強く返ってきますし(笑)。そういったあうんの呼吸みたいなものができあがっていました。」


足の角度やカメラの方向を確認しながら何度も練習(大島)
お2人の迫力と熱量に圧倒されました(林)


-喜美子と照子の柔道対決シーンのエピソードを教えてください。

大島さん 「柔道ってつかみ合いだから相手との距離がとても近くて、普段人に近づくことはあまりないので、おかしくなってきちゃって(笑)。戸田さんも私も素人だし、最初は下手だったので、「今、私たち何をやってるの?」「本当にサマになってるの?」という自分たちへの疑問が湧いてきて、よけいにおもしろく思えてきました。
練習は3、4回やりましたが、大変でした。照子は投げられるだけだけど、喜美子は投げないといけないから特に大変だったと思います。しかもスカートがひらりとめくれて中がちらっと見えるというシーンだったので、足の角度やカメラの方向を確認しながら何度も練習しました。
対決が終わったあと、喜美子への気持ちがあふれ出て、「大阪行ったらあかん!」と泣くシーンは、「喜美子が大阪に行ったらしばらく会えない」と照子の気持ちと「私もしばらく撮影がないんだ」という私自身の気持ちが重なって、本当にさみしくなりました。」

林さん 「お2人の柔道対決は本当にすごかったです。「芯の強い女性」という印象のお2人がやる柔道はとても迫力がありました。お2人が対決すると、こんなにも熱いシーンになるんだ、と見ていてとても刺激を受けました。」


【スカーレット(緋色/ひいろ)にちなんで、好きな色を教えてください】
大島さん 「季節によって変わるのですが、今好きなのは元気になれる黄色と穏やかになれるネイビーです。」

林さん 「なるべく主張のない色。黒、白、茶色、ベージュ、グレーです。」


幼なじみ3人の関係性や喜美子と照子の柔道対決についての戸田恵梨香さんの感想は→ 今週のきみちゃんVol.2