連続テレビ小説「スカーレット」

今週のきみちゃん

今週のきみちゃんVol.11「大好きな深野組、解散」

2019年11月30日(土)

ヒロイン・喜美子役の戸田恵梨香さんが、毎週の放送の中から印象に残ったシーンやエピソードについて語ります。


妹の夢さえかなえてやれず心が痛い...
今週のきみちゃんVol.11「大好きな深野組、解散」 短期大学に行って、家庭科の先生になりたいという夢を持っていた百合子(福田麻由子)。喜美子の恩師でもある寺岡先生(湯浅崇)に父・常治(北村一輝)を説得してもらい、まずは高校進学の許可をもらおうとしていましたが、百合子が考えていた以上に、家計が厳しいことが判明。「信楽初の女性絵付け師」として注目された喜美子もまだ一人前のお給料をもらえてはいなかったのです。図らずも恩師の前で喜美子に恥をかかすことになってしまった百合子は、その夜、喜美子と2人、布団を敷きながら「うちも中学出たら働く」と言うのでした。

「痛かったですよね、心が。自分は、フカ先生(イッセー尾形)の弟子になると決めた時、『わがままゆうてごめんな。ちゃぶ台かて、これから姉ちゃんのせいで、お父ちゃんに何回ひっくり返されるか分からへん』と、お母ちゃん(富田靖子)、直子(桜庭ななみ)、百合子に謝りながらも、好きなことをやらせてもらっているのに、妹を進学させてやることもできないなんて...。お父ちゃんだってきっと、娘の夢さえかなえてやれないことを、情けなく思っていると思うんです。家族みんなが苦しんでいる。みんなが思い通りにならない。きょうだいが3人もいて、改めて、お父ちゃんと喜美子が背負っているものは大きいなと思いました」


みんながいなくなった絵付け係の部屋で涙があふれました
今週のきみちゃんVol.11「大好きな深野組、解散」 時代の流れとともに火鉢の需要が減り、丸熊陶業も主力商品を火鉢から植木鉢へ移すことになりました。それに伴い、絵付け係も大幅に縮小。フカ先生と一番さん(池ノ内富三郎役夙川アトム)、二番さん(磯貝忠彦役三谷昌登)は、丸熊陶業を去ることになりました。深野組の4人は「あかまつ」に集い、それぞれの今後について話すのでした。

「イッセーさんが、『これからはそれぞれがそれぞれの道で、絵付けの仕事をやっていく』というセリフを言う時、私の顔をじっと見るんです。どうやら、このセリフがなかなか出てこず、私の顔を見ながら思い出されていたようなんです。一瞬固まるイッセーさんの姿を見て、私も一番さんも二番さんも大爆笑しました。
『ちょっと待ってください、私の顔を見て思い出さないでください』って(笑)。そこから、イッセーさんは私をターゲットにして、おもしろいことばかりするんです。イッセーさんには登場のシーンからずっと笑わされてばかりでした。

イッセーさんがなにかすると、一番さんも二番さんもすぐにそれを拾って、どんどんお芝居が広がっていくんですよね。フカ体操のシーンなんて、みんな何度もやっているはずなのに、フカ先生と一番さんがあやふやで、二番さんと新人の私がしっかりやっているという(笑)。探り探りで安定感のない体操だったからこそ、なんともいえないおもしろさがあったと思います。
今週のきみちゃんVol.11「大好きな深野組、解散」 そんな深野組が大好きだったので、本当にみんながいなくなってしまうのが、悲しかったです。みんなが去ったあと、道具なども片付けられた絵付け係の部屋にぽつんと独りいるシーンでは、自然と涙があふれてきました」


生まれたての子鹿みたいなフカ先生
今週のきみちゃんVol.10「姉妹と幼なじみと師匠の愛」 火の神様に感謝する信楽ならではのお祭り「火まつり」の日がやってきました。喜美子と深野、弟子の池ノ内と磯貝、そして十代田八郎(松下洸平)は、たいまつを担いで山道を歩き、ゴールの神社を目指します。

「たくさんの火が並んでいて、とてもきれいで、実際に参加してみたいなという気持ちになりました。とはいえ、たいまつがすごく重いんですよ。私は実際のものより少し軽くしてもらって、肩にタオルを3枚くらいかましているのですが、それでも重い。これは男の祭りなんだなと改めて思いました。

それにしてもイッセーさんは、子鹿みたいになってましたね。足ガクガクの生まれたての子鹿(笑)。テストであの動きをやられた時、『ほんとにそれでいくんですか?』って確認しちゃいました(笑)。笑いをこらえるのが大変だったのですが、実際にこういう人がいたら普通、笑うだろうなと思って、笑ったお芝居に変更することにしました」