旬の人・時の人

2019年06月28日 (金)

大阪大学大学院教授 仲野 徹さん

 

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   仲野徹さんは、大阪大学で病理学を研究しています。病理学とは病気が発生する原因や経過、病変の構造などを研究する学問です。仲野さんは専門の立場から「(あまり)病気をしない暮らし」を出版しました。この本のポイントはタイトルに(あまり)という言葉を付いていることです。病気をしない、ならないは、誰しも願うことですが、これをすれば病気にならないという暮らしは残念ながらない。けれども病気について正しい知識を身につければ、(あまり)病気にならない暮らし方はあると仲野さんは言います。

 

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  例えば、抗生物質を正しく使うためには、細菌とウイルスの違いを知る必要があります。抗生物質は特定の細菌が原因の病気に効きますが、ウイルスには効きません。ペニシリンが発見された後、次々に新しい抗生物質が開発されましたが、すぐに耐性菌が出現しました。耐性菌を作らないためには、正しい服用の仕方を守る必要があります。
こうすればがんにならない、という確実な方法もないだろうということです。がんはどのようにして発生するのかを知ればその理由がわかります。ヒトが生きる上で細胞分裂が繰り返されますが、DNAを複製する時に起きる突然変異が起きてしまいます。ただ多くは免疫細胞などによって抑制されますが、蓄積するとがんとなる可能性があります。歳を重ねれば突然変異も増えてしまいます。加齢は避けられませんが、できるだけ病気にならない可能性を高める生活はしたほうがいいといえそうです。
仲野さんは、バランスの良い食事、適度な運動、ストレスをためない、禁煙などできることをすることで(あまり)病気にならない暮らしを、楽しんでほしいと言います。

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