2018年12月26日 (水)
関西学院大学アメリカンフットボール部監督 鳥内 秀晃さん
(写真提供:関学スポーツ編集部)
アメリカンフットボールの大学日本一を決める「甲子園ボウル」が12月16日に行われ、関西学院大学が早稲田大学を37対20で破り、2年ぶり29回目の優勝を果たしました。
試合は、関西学院が開始早々にタッチダウンで先制しますが、早稲田も直後に同点に追いつきます。しかし、その後はキャプテンの4年生のクオーターバック、光藤航哉選手のタッチダウン等で主導権を握り前半を大きくリードします。後半も2年生のクオーターバック、奥野耕世選手らが、多彩な攻撃で得点し見事優勝を果たしました。
年間最優秀選手に贈られるミルズ杯と、甲子園ボウルのMVPには、奥野選手が選ばれました。5月に起きた日本大学の選手による悪質タックル問題で負傷した奥野選手、大変な時期を乗り越えての活躍でした。鳥内監督に伺うと、上級生からの信頼も厚くチームのために働ける。負傷後もより素早く投げることができるようにフォーム改造に取り組むなど、精神的にも強くなり、その成果が試合で見られたということです。
(鳥内 秀晃監督 / 写真提供:P-TALK)
鳥内監督自身もアメフト部のOBです。チームの“伝統”についてお聞きすると、関西学院大学のスクールモットーでもある「Mastery For Service」という言葉を教えていただきました。隣人や社会に仕えるため自らを鍛えるという意味です。
春には部員と面談し、それぞれが何をやりたいのか、チームにどう貢献するのかを聞き、目標を達成するために各自が計画を立てるように指導するそうです。自主性を育てて人間力を高めることが、チームの強みになる、その積み重ねがアメフト部の伝統と言えそうです。
来月1月3日に行われるライスボウルで、関西学院大学アメリカンフットボール部は、日本一をかけて社会人王者の富士通と対戦します。
(写真提供:関学スポーツ編集部)
インターネットでも放送と同時に番組を聞けます。