今年は、神戸出身の天才作曲家・大澤壽人（おおさわ・ひさと）の没後70年にあたります。1906年に生まれた大澤は、関西学院大を経て、アメリカ、フランスに留学。最新の音楽を学ぶとともに、交響曲や器楽曲など数多くの作品を発表し、欧米で大絶賛されました。1936年に帰国しますが、戦禍に向かう日本で受け入れられないまま、不遇な時期を過ごします。戦後は、「音楽で復興を」という思いを胸に、ラジオや映画、舞台、ホームソングなど、幅広いジャンルで作曲を手がけていましたが、1953年に47歳の若さで急逝しました。膨大な資料を管理する「大澤壽人プロジェクト」代表の生島さんは、「生涯、音楽に情熱を注いだ大澤の魅力を伝えたい」といいます。来月は神戸で大澤作品の上演も予定されています。明治から昭和を駆け抜けた大澤の功績を振り返る「関西 時の人」、4月10日(月)の放送です。

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