2019年08月05日 (月)
兵庫県 丹波篠山市
丹波篠山市では8月15日と16日に「デカンショ祭り」が篠山城跡の周辺で行われます。
丹波篠山デカンショ館は、デカンショ祭りについて学べる施設です。
祭りの名前の由来にはいくつか説があるそうです。
「どっこいしょ」が転訛した。「出稼ぎ行こ」が転訛した。
そしてもう一つの説はデカルト、カント、ショーペンハウエルという三人の哲学者の名前からというもの。何故哲学者の名前なのでしょうか。
この地にあった旧篠山藩は非常に教育熱心な藩で、廃藩後も優秀な学生を遊学させる制度がありました。この遊学生たちが交友関係を持った他の学生たちにデカンショ節を教え一緒に唄ったのが、あっという間に学生たちの間に広まっていったそうです。
優秀な学生たちが広めたので哲学者の名前を入れ込んだのではないか・・ということから考えられた説のようです。
デカンショ節の歌詞は300とも400とも云われていて、今も増え続けています。
♪丹波篠山 お茶栗さんしょ 野には黒豆 山の芋
♪雪がちらちら 丹波の宿に 猪が飛ぶ込む 牡丹鍋
丹波篠山市の自然や文化、その時代時代の人々の想いなどが唄いこまれているので「デカンショ節を知ることは丹波篠山を知ること」だと木村隆児さんは話します。
地元で生まれ育ったデカンショ娘の原田梨沙さんの話によると丹波篠山の子供たちは夏休みが近づくとデカンショ祭りの話題でいっぱいになるのだとか。
丹波篠山市のみなさんの想いが詰まったデカンショ祭りは今年も華やかな踊りと味わい深いデカンショ節で賑やかに行われます。
インターネットでも放送と同時に番組を聞けます。