あの街この街

2019年04月21日 (日)

兵庫県 丹波市

 兵庫県丹波市の春日町黒井地区には、国指定史跡の黒井城跡があります。

来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の放送をきっかけに、地域の皆さんが中心となって町をPRしようという活動が始まっています。その名も「黒井城跡地域活性化委員会」。

 

黒井城は、南北朝時代、丹波の地で勢力を誇っていた赤松貞範によって築城されました。そして戦国時代には、赤井直正が城主となり、織田信長の命により丹波を攻めた明智光秀を退却させたことから「丹波の赤鬼」としてその名を轟かせたということです。
標高356メートル、猪ノ口山(いのくちやま)の頂上にある黒井城跡までは、歩いて40分の道のりです。岩場や急こう配を登るのは大変でしたが、頂上からの景色は格別です。

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 黒井城主・赤井直正は、叔父の荻野秋清を殺害して城主の座を奪い、自らを「赤井悪右衛門直正」を名乗ったとされます。明智光秀率いる丹波攻めの際には、明智側についていた八上城主の波多野秀治と裏で手を結び、反旗を翻した波多野とともに、明智軍を挟み撃ちにして大敗させました。
地元の方々曰く、悪右衛門の「悪」は、悪いという意味ではなく、勇猛さ、強さを示しているとのこと。昨年7月、「光秀VS直政」というテーマで行われた歴史講演会でも、「強くて、賢い!見直した」などの意見があったということです。
地元では音頭で歌われたり、小学生が直正について発表する機会もあり、地元の英雄として。
見直されているそうです。

 

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4月28日(日)には、委員会の皆さんが企画したイベント「ようこそ御茶の国 丹波へ」が行われます。会場は、黒井城跡の本丸跡と、興禅寺の2か所。
武将たちが、戦場で心を落ち着かせるためにお茶をたしなんだことに因んで、甲冑姿の武者たちによるお茶会や、新作能「直正」の上演が行われます。
黒井城跡地域活性化委員会の委員長、吉住孝信さんは、「大河ドラマのロケ地を目指しています。それだけではなく、今後も赤井直正という人物を多くの人に知って貰えるよう、活動を続けていきたい」と話しています。

 

 

 

 

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