高校野球

2019年04月03日 (水)

東邦 1塁コーチから見た決勝戦

 

平成最初と最後のセンバツで優勝した愛知の東邦高校。

決勝の大舞台、直前に出場機会をなくした選手がいた。河合佑真選手だ。

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忘れもしない。2日の準決勝。7回、ツーアウト一塁の場面だった。

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右手にボールが直撃。逃げきれなかった。

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右指の骨折。全治3か月の重傷だった。

 

河合佑真選手

これまですべての試合に出ていた。決勝も必ず出られると思っていたのに。

 

病院から宿舎への帰り。

河合選手のもとには仲間たちからSNSでいくつものメッセージが届いた。

 

「任せろ」「お前の分も頑張る」

 

河合佑真選手

悔しいけれど信じるしかないと思った。

 

決勝直前。

河合選手とレフトの吉納翼選手の間にこんなやりとりがあった。

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吉納選手は2日の準決勝で、河合選手のデッドボールのあと、スリーランホームランを打った後輩だ。

 

河合佑真選手

きょうも絶対打てよ。

 

託したのは、本来なら自分がつけるはずだった愛用の足のガードと手袋、それにひじ当て。

今の自分には、要らない。

 

河合佑真選手

きのうは自分の分まで打ってくれた。悔しくてたまらないけど「何かできないか」と考えたらこれぐらいしかなかった。

 

決勝。

河合選手が向かったのは1塁コーチボックス。

1回、視線の先には石川昂弥選手がいた。

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先制のツーランホームラン。

 

そして吉納選手だ。

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ランナー一塁の場面、4球目を振り抜いた。

 

河合佑真1塁ランナーコーチ

打球が上がった瞬間、「やった」と思いました。吉納が打ったことが自分のことのように

うれしかった。

 

けがをしていない左手を力のかぎり回した。

回れ!回れ!回れ!

 

タイムリースリーベース。

大舞台で存分に戦う仲間たちがまぶしかった。

 

「平成最後の甲子園」。

東邦にとって最高の形で終わった。

次は「令和最初の甲子園」

万全のコンディションでここに戻ってきたい。

そう強く思った河合選手だった。

【センバツ取材班:福原健記者】

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NHK甲子園 特設HP

 

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