高校野球

2018年07月30日 (月)

史上初の偉業に挑む夏~大阪桐蔭を追う⑥~

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この夏の高校野球で、史上初となる2回目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭高校。北大阪大会の初戦から追いかけるブログの第6回です。決勝では打線が驚異的な力を発揮して大阪大会決勝の最多得点記録を更新しました。

 

【決勝 23対2 大阪学院大高校】。

台風の影響で1日順延となった決勝。大阪桐蔭はキャプテンの中川選手が試合前に「相手は初めての夏の決勝。浮き足立つから1回から攻めよう」と呼びかけました。「変化球が多く、左バッターにはチェンジアップを投げてくる」(中川選手)というデータから各バッターは変化球に狙いを定めていました。その狙いが的中し、大阪桐蔭は4連続ヒットなどでいきなり4点を奪って主導権を握りました。その後も追加点を重ねた大阪桐蔭。圧巻は10対2と8点リードで迎えた6回でした。ツーアウト二塁の場面で1番の宮﨑選手から12連続ヒットの猛攻で13点を奪いました。

 

履正社戦でみせた9回ツーアウトランナーなしからのつなぐバッティング。そして、決勝でみせた12連続ヒット。その原動力は何なのか。試合後、私が尋ねると、西谷監督は「勝ちたいという欲がより強くなってきているからだと思う。選手たちはセンバツで勝ったから夏も勝ちたいというより、去年勝てなかった悔しさを晴らそうという気持ちが大きい」と答えてくれました。

 

去年夏の甲子園での仙台育英戦。9回ツーアウトから、中川選手が一塁ベースを踏み外したミスで、ランナーを許し、柿木投手がサヨナラヒット打たれて敗戦。あのときの悔しさ、1球の怖さを甲子園で思い知った世代。新チームから1球、1つのプレーを大事にしてきて「何が起きるかわからない」と接戦をものにする勝負強さを磨いてきました。そして、ようやく史上初となる2回目の春夏連覇の挑戦権を手にしました。

 

「甲子園ではそれぞれのチームがそれぞれの思いを持って臨んでくる。それを上回る技術と精神力を発揮できるかが連覇へのカギだと思う。2年連続で権利を得ることができたので今年こそは達成したい」(西谷監督)。

「春夏連覇をするといって新チームをスタートしたのでやっとスタートラインに立てたと思う。最後に笑って終われる夏にしたい」(中川主将)。

 

去年の借りを返そうと、並々ならぬ思いで最後の夏に挑みます。

 

(高校野球担当 金沢隆大記者)

 

NHK甲子園 特設HP
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