2022年05月11日 (水)
体験型の防災センターから中継! 【廣 由梨】
3月11日の「ええやん!中継」では、堺市に新たにオープンする防災学習施設から中継でお伝えしました。
施設内には、震度7相当の揺れまで体験できる部屋や、本物の炎を消す消火体験、また、火災発生時の煙の中を避難するという体験ができる部屋など、さまざまな体験があります。
中継の中で私が体験したのは、煙の部屋。
無害な白い煙ですが、発生から5秒ほどで視界が悪くなってしまいました。
視界を少しでもよくしようと、手などで目の前の煙を動かそうとしてしまいがちですが、そうすることで煙はさらに広がります。
なので、まずは鼻と口をタオルなどで押さえて、低い姿勢になり、残った空気を頼りに出口のほうへと進んでいきます。
訓練だと分かっていても、視界がどんどん遮られていくことに恐怖感を覚えました。
また、この無害の煙には甘い香りも付いていました。
部屋を出てから施設の方に、「甘い香りがしますね!」と話しかけたところ、「ということは、かなりの空気を吸っていますよ!」と言われ、ハッとしました。
想像するだけでなく、こうして体験してみて気付く大切さを感じました。
この施設は、体験や学びの場だけでなく、防災拠点としての役割も担っています。
大きな災害が起きたとき、全国から、緊急消防援助隊200隊以上が集まれる場所が確保されていたり、大きな備蓄倉庫があったりと、万が一に備えているんです。
そして何よりの特徴が、救助隊の訓練施設が併設されていること。
ふだんなかなか見ることのできない緊迫した訓練の様子を、間近で見ることができます。
中継では、いくつかの訓練を実演していただきました。
どれも、息をのむほどの迫力でした。
いつ来るかわからない災害のために、こうして備えてくれている人がいる・・・。
改めて、自分にできる備えを少しずつ見直そう、増やそう、と思いました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
リポーター 廣 由梨(ひろし ゆり)
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