ほっと関西ブログ

2021年12月08日 (水)

ものづくりの"技"と"心"に出会った大阪 東成区 【當麻 陽香】

11月16日の「ええやん!この街」では、大阪 東成区をご紹介しました。
住宅街を歩くと、あちらこちらに町工場がある街でした。

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東成区には、金属加工などを行う工場が1,000以上も集まっています。
そこで出会ったのが・・・

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竜の量産?!ではなく、照明のフレームなどを製造している金属加工会社でした。
この会社では、ものづくりの魅力を広くしってもらいたいと、10年前から廃材を使ってアート作品を作っています。

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クリスマスツリーフクロウかぶとなどさまざまな作品がありました。

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職人さんに作品作りについて聞いてみると、「肩の力を抜いて取り組めるため、楽しく技術を学べる」との答えが!!
さらには、街の人からも声をかけてもらうことが増えたそうです。

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井上さんは、他の工場とも協力しながら、自分たちの技術を生かして、東成区をアートであふれる街にしたいと夢を教えてくれました。

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続いて向かったのは深江菅細工保存会
地元の住民たちがボランティアでつくっていたのは、すげで作る“菅笠(すげがさ)”です。

良質なすげが自生していた深江地区では、およそ2000年前から“菅笠づくり”が始まったと伝えられています。

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一つ作り上げるのに、ベテランの方でも30時間かかるそうです。
それもそのはず!!

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骨組みとなる竹に、すげを巻きつけていき、

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すげ一本一本を針と糸で丁寧に縫っていました。
非常に根気のいる作業です。
そうして作られた“菅笠”は、風通しがよく頭が蒸れません

さらには水にぬれると、すげが膨張して隙間がなくなるため、雨にも強いそうです。
ということで、たまたま雨が降っていたので外を歩いてみました。

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ぬれないのはもちろん、両手が使えるので自転車にも乗れる!!と感動しました。
最近では、釣りをする人やガーデニングをする人から人気を集めているそうです。

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保存会では、“菅笠づくり”の技術を途絶えさせてはいけないと、コースターキーホルダーなどさまざまな“菅細工”の開発にも力を入れていました。
技を守るために挑戦し続ける姿がとても印象的でした。

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人々がつないできたものづくりの「技」と「心」に出会った東成区でした。



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リポーター 當麻 陽香(とうま はるか)



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