2021年11月22日 (月)
大人の青春!ドラゴンボート 【森本万里奈】
11月18日(木)の「Hot Sports」では、ドラゴンボートという競技を紹介しました。
竜の頭と尾がついたボートを太鼓の音に合わせて最大20人でこぎ、250メートルのコースでスピードを競うスポーツです。
競技団体によりますと日本の競技人口はおよそ2万人。
日本三大祭りのひとつ、天神祭の奉納行事を兼ねて、毎年7月に大阪で日本選手権が行われてきました。
大会を前に、大阪のチームを取材させていただきました。
大阪・北区の堂島川で練習を行うのは、「bp」というチーム。
日本選手権では2016年に優勝しましたが、それ以降、準優勝が続いています。
ことしこそは再び優勝をと意気込んでいました。
メンバーは19歳の大学生、食品メーカーに勤める26歳、高校教師の53歳といったさまざまな職業や年齢の方が集まっていました。
個性豊かな面々ですが、パドルをこぐだけで不思議と心ひとつに合わせられると言います。
ドラゴンボートを始めると一気にのめり込んでしまったというメンバーが多くいました。
【bp 極楽地哲史 選手】
「一緒にパドリングすると、なぜか全然違うバックグラウンドを持っている人たちでも仲よくなれる。学生時代に絶対友達にならなかったような人たちと仲間になれているのがすごく面白いなと思います」
11月7日の日本選手権。
新型コロナの影響で去年は大会が中止となり、ことしも4か月遅れての開催となりましたが、関東や関西から16チームが参加しました。
bpの最大のライバルは、兵庫県相生市を拠点とする「磯風漕友会」。
日本選手権3連覇中の優勝常連チームです。
磯風漕友会のメンバーのほとんどは、看護学校の学生や医療職に就いています。
新型コロナの影響を大きく受ける中で大会を目指してきました。
【磯風漕友会 隠浪博之 主将】
「本当にドラゴンボートをしていていいのかなという葛藤はずっとありましたけど、やっぱり自分たちもそれを生きがいに頑張ってきたので、大会ではみんなで精いっぱい、ひとこぎひとこぎやっていきます」
250メートル1本勝負。
序盤はbpが先行しますが、後半に入り磯風漕友会が逆転。
先にゴールしたのは磯風漕友会でした。
その差は、わずか0.3秒。
「日本一」という目標に届かず、レース直後は涙を流すbpの選手たちの姿がありましたが、最後にはライバルの選手たちと笑顔で握手を交わしていました。
【bp 窪田一磨 選手】
「いろんな職業のメンバーが忙しい中で時間を作って1つの目標のために頑張れるというのは、本当にかけがえのない時間やと思います。究極の団体スポーツだと思うので、本当に楽しいですね」
大人の青春、ドラゴンボートの魅力を知ることができました。
スポーツキャスター 森本 万里奈(もりもと まりな)
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