2021年03月26日 (金)
ここまで山本がお伝えしました! 【山本賀保子】
春です。2017年から4年間、「ニュースほっと関西」のスポーツキャスターを務めてきましたが、きょうの放送が最後になります。
視聴者のみなさま、取材を受けてくださったアスリートや関係者のみなさま、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
温かく見守ってくださったおかげで、のびのびと楽しみながら放送に臨むことができたと思っています。
この4年間は、いろんな経験をさせてもらいました。
何よりも、コロナ禍にキャスターとしてスポーツに向き合えたことが、自分にとって一番大きな財産となったように感じます。
キャスターとは何か、スポーツとは何か、自分が今できることは何かを真剣に考え、自分なりに目標を見つけることができたからです。
2020年、想像していたものとは大きく異なる年になりました。
大相撲春場所の無観客開催、プロ野球の開幕延期、Jリーグの中断、センバツ高校野球の中止・・・。
スポーツコーナーをどう伝えたらいいか戸惑いました。
自分のテンションや表情は、苦しんでいる誰かを不快にしないだろうか。言葉や声のトーンひとつで伝わり方が変わってしまって、アスリートの努力がかすんでしまったらどうしよう。
毎日繰り返し放送に出ても正解はわからず、ずっと考え続けていました。
1回目の緊急事態宣言が明けて、2か月ぶりに取材に出た5月、自分の中に大きな気づきがありました。
スポーツ界は、活躍の場がなくなっても、苦しい状況に立ち向かっていました。
新型コロナの影響で引退試合がなくなった生徒のために大会をつくった高校の先生、練習場所が閉鎖されても公園の鉄棒でトレーニングを続ける柔道家、先が見えなくても世界最高の舞台を目指してダンスを磨くチアリーダー・・・
まだまだたくさんいますが、取材をさせてもらった皆さんも、前を向いて黙々と努力を重ねていました。
「もっと強くなれる」「自分はこの状況にくじけない」「絶対に勝ち取る」。
意志を持って、願いを込めて言葉を発してくれました。
私自身が救われたこの強さを多くの人に伝えたい。
独りよがりかもしれないけれど、もっと多くの方にスポーツを好きになってもらいたいし、1日1日を生きる活力にしてもらいたい。
そんな思いをこれまで以上に強く持ちながら、この1年毎日カメラの前に立ってきたように感じます。
もし一人でもほっとスポーツを見てスポーツを好きになったという方がいたら、応援したいと思ってくださった方がいたら、スポーツキャスターとして非常にうれしいです。
まだまだ不安や心配ごとが尽きない毎日ですが、これからもスポーツが皆さんの暮らしを照らす光であり続けるといいなと思います。
疲れたり、元気がなくなったりしたら、アスリートの姿を見て声を聴いてください。
応援しに試合を見に行ってください。
きっと毎日を生きる活力がもらえると思います。
今後は放送の仕事を離れ、新しい世界でゼロからのスタートです。
スポーツから学んだ不屈の精神で、立ち向かい、挑戦し、自分の軸を持って楽しく生きていきます。
4年間、ありがとうございました!どうか健康に気をつけてお過ごしください。
スポーツキャスター 山本 賀保子(やまもと かほこ)
ほっと関西ブログ
関西のスポーツ
アナ・キャスの部屋
ニュースほっと関西 特集・リポート
関西 NEWS WEB アクセスランキング
関西 NEWS WEB