歴史秘話ヒストリア

2020年07月16日 (木)

歴史秘話ヒストリア「謎の古代遺物がモノ語る」

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縄文の土偶に、弥生時代の銅鐸、古墳時代の鎧…私にとっては、古代の遺物オールスターズというようなラインナップに、興奮がおさまりませんでした。みなさんは、どの遺物に心惹かれましたか?もう、心惹かれている前提で書いています。私は、特に縄文時代の土偶が大好きです。あのミステリアスな容貌は、理屈ではなく心がグイグイ引き寄せられる何かが秘められている。そこから想起する縄文文化、暮らし、想い…色々なことが頭を巡って想像が止まらなくなります。古代の遺物はなんと雄弁なのでしょう。古代は、文字のない時代だからこそ様々な想像が許されるようで、素人の私も楽しみが広がるファンタスティックな時代なのです。

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今回の番組を制作したのは、伊藤敏司ディレクター。歴史班の中で、古代史といえばこの人!と言われる伊藤ディレクターは、大学でも考古学を専攻していた古代史に縁深い人です。卒論では「東南アジアの石器」について研究…。というのも、大阪の万博記念公園にある国立民族学博物館の近くで生まれ育ち、幼いころから民族的な道具や装飾がカッコイイ!と興味を持ったことからはじまったそうです。縄文美女と並んでうれしそうな写真は、3年前の番組制作時のものです。

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その縄文美女の髪を結ったのは、南登美子さん。今年92歳になる現役結髪師で、普段は、花街の舞妓さんや芸妓さんの髪結いのほか、京都三大祭りの「葵祭」や「時代祭」で、髪結いと着付けにも腕をふるっているそうです。縄文時代は、木の皮で髪を結っていたのかもしれませんねという、考古学者の猪熊さんの言葉に、「そんな知恵おへんわ!」とピシャリと返す南さん。あのやりとりは、たまらなく好きなシーンです。確かに、当時は髪を結うために、どんな道具が使われていたのでしょうか。そして、ねじるアレンジには、縄文土器にも通じるエネルギッシュな造形が感じられるのですが、そこにも意味があったとしたら…?などなど、南さんが仕上げた髪型から、縄文文化へのさらなる想像が刺激されました!今度、私も自分で結ってみようかな。

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あぁ、縄文の話だけでこんなに書いてしまいました~。本当は、弥生時代の誇る銅鐸(舌の当たる部分の分析から、当時はたくさん鳴らされていた可能性が高い!ということは、普段使いもしていたの?!)と、古墳時代の鎧(人骨と共に出土という点が、極めて貴重な発見でした。王のなんとたくましい物語…)についても、色々な想いを皆さんとシェアしたいのですが、あまりにも長文になる予感(涙)古代のモノは、人にも多くを語らせます…。また機会がありましたら、お付き合いください!