歴史秘話ヒストリア

2019年10月23日 (水)

幻の絵画 流転のドラマ 至高の美 佐竹本三十六歌仙絵

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 佐竹本三十六歌仙絵を巡るお話、みなさんはどんなエピソードが気になりましたか? 繊細に描かれた絵に込められた思い、バラバラになった絵の運命、掛け軸になった後にはどんな表具が使われたのか。最新調査から日本の美術保存の流れに至るまで、絵巻の流転には様々な物語がありましたね。

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私は、今回、京都国立博物館で行われた調査を取材させていただきました。調査では、絵に使われた画材の厚みを調べたのち、その成分を分析します。「小大君」の絵から花柄のような文様が現れた時には、感動しました。そこに、きっと金色が使われているはずだと目をつけたのは、調査を担当した博物館の研究員、井並林太郎さんと降幡順子さん。蛍光X線調査によって、やはり金の成分が分析されると、「あ!でてきた!!」と興奮しながら分析画面をのぞき込み、私も一緒に結果を喜びました。ここに高価な金泥を使おうとした当時の絵師は、最高の技術と思いを込めたに違いない… 絵を通じて、絵師の心に触れられたような気がします。

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研究室には、懐かしい方が! 阪急文化財団の理事で逸翁美術館館長の仙海義之さんです。以前、阪急電鉄の創業者・小林一三を紹介した回で、宝塚大劇場をご案内いただきました。実は、この日の調査対象の一つ「藤原高光」の歌仙絵は、小林一三が買い求めたもの。現在は逸翁美術館に所蔵されています。現場で、仙海さんに面白いものを見せていただきました。写真の中央、絵巻が収められた箱を開けると、そこには金属でできた細い棒が!さらに「二十九番」の文字。番組でもご紹介したくじ引きで使われたくじが一緒に収められていたのです。まるで、あの場の緊張が伝わってくるようでした。こうやって仙海さんと再びお会いできるのも、歴史が様々な形でつながっているからこそですね。

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最後に「お着物」秘話♪ 今回は、平安時代の絵巻をモチーフにした着物。袖をよ~くご覧ください。十二単を着た髪の長い女性、分かりますか? パステルカラーで艶やかな柄に、皆から「派手だね~!!」と言われました(笑)でも、洋服だと難しい柄でも、着物だと馴染みやすいという不思議さは、まさに着物マジックですね! この着物秘話ではすっかりお馴染み、衣装担当の横山さんが、十二単をイメージして真っ赤な重ね襟を合わせてくださったのも、新鮮でした。皆様に少しでも絵巻の世界を感じていただけたならうれしいです^^



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