歴史秘話ヒストリア

2019年09月04日 (水)

西郷隆盛と最後まで闘った男 酒井玄蕃

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幕末庄内藩の武士、酒井玄蕃(さかいげんば)。「鬼玄蕃」と呼ばれるほど、勇猛果敢な指揮官は、戊辰戦争で一度も負けない戦いぶりを見せ、庄内の地を守り抜きました。

 

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今回、山形でもあまり知られていない英雄を取り上げたのは、山形放送局の舩田遼介ディレクター。地元の偉人を取材していたところ、無名にもかかわらず、庄内藩のために尽くした英雄・酒井玄蕃の存在に興味を持ち、取材を進めたそうです。なにより、玄蕃が戊辰戦争で隊を指揮して活躍していたのが、いまの自分と同じ25歳だったということにも心惹かれたそう。

 

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そして現地からは、山形放送局の野口葵衣アナウンサーがリポートしてくれました。その中でも、玄蕃が使っていたという軍旗は迫力がありましたね。北斗七星を形作る星の一つ「破軍星」。軍を破る星ということで、必勝の思いで掲げられたというこの旗には、戊辰戦争の戦場から引き返せないんだという戒めの気持ちも込められていたといいます。

 

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ここ数か月、イケメン佐幕派が相次いで登場しました。7月に放送した、現在の千葉県、上総国請西藩の大名だった林忠崇。大名にもかかわらず脱藩までして、玄蕃と同じく旧幕府側として戊辰戦争を戦いました。酒井玄蕃は、林忠崇より5歳年上。ともに20代の若さで戦い抜いたのです。戊辰戦争の後、玄蕃は、かつて敵方だった薩摩藩の西郷隆盛のもとに、庄内藩の有望な少年を送り込むなど、戦いを越えた先に何が大切なのかということを、きちんと見据えていた人物でした。34歳の若さでこの世を去ることになった玄蕃。90代まで生きた林忠崇と比べると、あまりに短い人生だったように思います。それでも、破軍星を掲げた「鬼玄蕃」が庄内のために尽くした功績は、次の時代の礎となっているのだと感じました。

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■ コメント(2)
  • のり

    2019年09月05日 20時59分

    毎回楽しく拝見しています。『酒井玄蕃』という人物こそ知ってはいましたが、ここまで深い背景は知りませんでした。歴史っていうと、特に戦に関してはそうですが、どうしても勝った方や有名な人物の側からばかり見られがちな気がします。でも、そういった一方的な見方で考えていては、本当の歴史は見えないと思います。ですので、とても面白かったです。
    庄内藩士によって書かれた『南州翁遺訓』は何度も読みましたが、酒井玄蕃の生き様を踏まえた上で、もう一度じっくり読み返してみたいと思います。

  • 渡邉昌人

    2019年09月06日 16時52分

    酒井玄蕃の物語は良かった。感動しました。私も東北の福島県人なので会津藩の事は知っていましたが、庄内藩最強説は間違いない。破軍星の北斗七星もカッコいい❗腕章の日の丸は現在の日章旗ですか?