歴史秘話ヒストリア

2019年03月06日 (水)

【井上あさひ】まんぷく家族が生んだ魔法のラーメン

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「魔法のラーメン」開発秘話

 今夜のヒストリアは「まんぷく家族が生んだ魔法のラーメン」をお届けいたしました。安藤百福・仁子夫妻は、いわずとしれた連続テレビ小説『まんぷく』のモデルです。私も“朝ドラ”を毎日楽しみにしていますが、世界の食文化を変えたとまでいわれる「魔法のラーメン」誕生の秘話に、夫妻の深い絆を感じました。そして、『まんぷく』の主人公が福子であることの意味をあらためて感じたのです。

 

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「食べ物には苦労させない」

 百福さんは、プロポーズにあたって仁子さんに、どんな困難な状況でも貧しい思いはさせないと誓って「食べ物には苦労させない」と約束したそうです。それだけ、食べ物に不自由しないことが幸不幸を大きく左右する時代背景です。その食べ物へのこだわりが、のちのラーメン開発に影響を与えたかもしれません。というのも、チキンラーメンは息子の宏基さんに鶏肉の栄養を与えたいとの思いからチキン味になったそうです。百福さんの食品開発の原点には、本当に家族に食べさせたいものを作る、という信念があったのでしょう。

 

インスタントラーメン開発

 即席めんの開発はとても険しい道でした。今はみんなゴールがあることを知っているので気兼ねなく応援することができますが、当時の安藤家はどうだったでしょう。答えがあるかないかもわからない状態で、いつまで手探りの開発を続けられることか。あきらめない百福さんと、それを支える仁子さん。この二人三脚なくして、「魔法のラーメン」はこの世に誕生しなかったでしょう。

 百福さんは、即席めん、カップめんと見事に成功をおさめ、ヒットの波は世界を席けんします。人類の食生活に革命をもたらしたとさえ言われる成功の影には、百福さんと仁子さんとの深い絆があったのです。

 

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結婚記念日に

 生涯現役、90歳になっても“貪欲”に開発を続けた百福さんは、ついに宇宙飛行士にラーメンを届けることになりました。そんな百福さんを支え続けた仁子さんの“献身”を百福さんは、“当たり前のこと”とはしていませんでした。

 48回目の結婚記念日に大きな鯛と、ケーキをプレゼントした百福さん。休むことなく走り続けた安藤夫妻の笑顔を見ていると、夫婦共に歩み続けられた幸せに満ちていて、私も「まんぷく」を感じました。



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■ コメント(5)
  • 高山慶太郎

    2019年03月07日 00時02分

     昭和30年代の変化を調べている元博物館学芸員です。昭和25年生まれで、最近チキンラーメンの発売当時の復刻包装分がスーパーにありましたので手に入れました。発売当時すぐに食べた記憶があります。ヒストリアTV放映では、実際のチキンラーメンの麺の状態が、当時とは異なっていました。細かいことですが、当時の麺には卵を落とす窪みはありませんでした。もし、映像化されるなら麺を裏返し、窪みのない方を映像として見せると当時の麺が演出できたのではと思って見ました。当時の麺には卵を落とす窪みはなく、あの窪みは最近考案されたものです。

  • 八束 磨里

    2019年03月07日 00時04分

    こんばんは。カップラーメンが華々しく登場した頃、学童期で『鍵っ子』だった私にとって、いつもそれは、身近なフードの1つでした。ただ、それよりも、チキンラーメンのお味って、記憶に強く残る味覚ですね。不思議なほどに、その後の様々な商品を食べて、より美味なものもあったはずなのに、それらは忘れてしまっても、元祖のチキンスープ味は名前を聞けば、お口に広がります。まさに百福さんの、考え抜いて生み出された、パイオニア的商品の、強さと言えるかも。あのお味には、ご子息に鶏を食べさせたいとか、仁子夫人の支えなどという、家族の愛情なるスパイスがたくさんふられて出来上がっていた……。だからこそ、忘れ得ない味覚なのでしょう。
    48回目の結婚記念日を、やっぱり見ながら泣いておりましたけど、
    今回も、女性の献身力あっての、プロジェクト成功秘話だと、深い感銘を受けました次第です。心の温もりと、元気を頂きました。

  • ぶるちゃん

    2019年03月08日 14時18分

    井上さんお上手ですね。
    僕は たまらず、放送中にチキンラーメンを食べてしまいました。まんぷく になりましたとさ!←本当です。
    親子喧嘩の際に仲裁に入った安藤仁子さんも たまらず だったでしょうね!・・・。
    井上さんの仰る通り、結婚記念日の安藤夫妻の笑顔が素敵です!うちの両親は結婚記念日を 祝いたくもない なんて言っていましたから。本当はどうかは知りませんが、困ったものです。はぁ。。
    さて!では、また来週!!

  • ピピ

    2019年03月08日 19時28分

     「まんぷく」は初回放送から観ています。インスタントラーメンやカップラーメンは自分にとっても身近な食品ですが、物心ついた頃から当たり前のようにあるので、どのように作られて行ったか考えたこともなかったので、改めてすごい発明品なのだなと関心しながらドラマを観させてもらっています。  
     安藤百福さんのインスタントラーメン開発の原動力は、やはり戦争に負け、街も家も焼け、希望を失った人達に少しでも喜んでもらい、生きてもらいたいという思いが百福さんを突き動かしたのだとおもいます。そして、その破天荒な夫をサポートし、思う存分研究に没頭させてくれた、仁子さんがいなければ完成はなかったことでしょう。仁子さんが天ぷらを揚げているのを見て麺を油で揚げる方法を思いついたようですが、それまでに睡眠を削って必死に取り組んでいたからこそ気付いたのであって、偶然ではないと思います。一生懸命考えることはやはり大事ですね。
     そして、カップヌードルの容器の大きさにまでこだわり、ミリ単位で調整されていたというのは驚きでした。誰にでも作れ、安全に持ち運べるようにしてあることは、ここまで愛され続けている要因ですね。
     百福さんと息子の宏樹さんとの対立があったようですが、仁子さんの、まず分かりましたと聞いてから思いを述べなさい、というは二人の性格を熟知した妻だから言える言葉です。「何事があっても鯨のように飲み込みなさい」とか「言いたいことがあれば一晩寝てから明日言いなさい」などは自分自身にも教訓にもなる言葉です。
     48回目の結婚記念日にケーキと鯛を送られたそうですが、言葉で感謝の気持ちを伝えるのは照れくさかっただろうと思いますが、ここまで自分に付き合ってくれた妻への感謝の気持ちが込められていてとても感動的でした。

  • makowara2

    2019年03月14日 00時00分

    今夜もお疲れさまでした。以前ラーメンの回に食事事情の改善のためにアメリカから小麦が輸入されてラーメンが流行ったとされたのを思い出しました。その頃のラーメンは一種、ご馳走だったのでしょうね。北海道では中国出身の留学生との交流としても一役買った、とあったのも思い出しました。でも即席めんやカップヌードルは西洋社会でも流行ったのですね。異文化から影響を受けつつも、新しい味を足して、諸外国に還元していく、日本人の強みを誇らしく思います。同じ道を天職として激しくぶつかり合う親子、うらやましいですね。これからも想像を越えて、世界中に受けれられてほしいです。異文化を理解し、新しい意味を加えないと認められないでしょうから。最終回のエンディングだけ見てしまいました。当直中だったので。何のかんのと3年間、お付き合いしてしまいました。面白かった、そして、後味もよかった。いや、回が違うか。録画でみたら最後のブログですね(笑)