歴史秘話ヒストリア

2019年01月16日 (水)

【井上あさひ】手塚治虫がやりたかったこと

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マンガの神様が“アニメ”を創造

 今夜のヒストリアは「ぼくはアニメの虫 手塚治虫がやりたかったこと」をお送りしました。手塚といえば“マンガ”ですが、マンガの神様が生涯とりこになっていたのはアニメーション、アニメの魅力。「マンガはアニメのために描いた」とおっしゃっている映像にも驚きました。マンガ界の巨匠である手塚が、そこまでの情熱を“アニメ”に注いでいたなんて、正直私は知りませんでした。

 

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日本の“アニメ”の原点

 今でこそ大人も子どもも、世界中の誰もが夢中な日本のアニメ。戦後の日本において、その魅力をもっとも早く感じ取っていた一人が手塚だったのかもしれません。

 幼いころに自宅で見たアニメーション、そして戦争体験を経て、手塚はディズニーのアニメーションに“生命”をも感じました。

 手塚は劇場でアニメ映画を見ている人たちを観察して、観客の感情が大きく動いているのを我がことのように喜んだといいます。

 この時、アニメーションがこれまでになく多くの人々をひきつける娯楽と確信し、いっそうアニメーションへのあこがれを強くしていったのではないでしょうか。

 

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鉄腕アトムの誕生

 日本の“テレビアニメ”の黎明的な作品である「鉄腕アトム」を世に送り出した手塚は、同時に毎週30分の長編アニメという世界初のフォーマットを創りました。そしてそれは、単に財産を消費した道楽ではなく、多忙な手塚自身の貴重な時間、体力さえつぎ込んだ、全身全霊をかけた戦いでもありました。

 誰もやっていないことに挑戦し、何もかも手探りで新しい手法を見つけていく。「リミテッドアニメーション」という工夫もその一つでしょう。

 アメリカのアニメーションを見て育った手塚のアニメ作品が、今度はアメリカ中の人たちに見られる日が来るとは手塚本人も想像すらしていなかったかもしれません。しかも、その「鉄腕アトム」が、ついにあこがれ続けたあのウォルト・ディズニーに認められるとは…!

 

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アニメは続くよどこまでも

 その後、実験的、挑戦的なアニメを作り続けた手塚には「これで満足」ということは一度も無かったといいます。次の作品こそ自分が満足できる作品だ、という気持ちを抱き続けた手塚。現在の百花りょう乱、次々と新作が作られる日本のアニメ、そしてアニメブームを、天国の手塚センセイはどんな思いで見ているのでしょうか――?

 

※手塚治虫の「塚」の正しい漢字は点のある「塚」です。



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■ コメント(10)
  • 八束 磨里

    2019年01月16日 23時27分

    こんばんは。かなり楽しみにしておりましたが、やはり……な内容、素敵でした。アトムの制作現場の人海戦術と、手塚氏の効率的アイデア。佳きアナログ文化の究極的な姿ですね。
    本当に創りたいのは、アニメだったから、資金作りのためにマンガを書いた……。巨匠なんですよ。かのフェラーリの創始者、エンツォも、レースに出たかったため、資金作りのために自動車メーカーを興した人です。空飛ぶアトムと、モデナの跳ね馬エンブレム、常に上を目指す巨匠の共通項のように思えますね。
    私も……、実は割合よく見ている方なので、また幼少期はやっぱり、教科書の隅にUFOが飛ぶパラパラマンガなど書いた世代です。動く絵は生きていると、身近に実感できる手段で、巨匠も始められたというのが、印象的でした。
    やはり、諦めないこと。失敗しても信念があれば立ち上がれること……、今回も教わった気がします。時代を越えて、生き続けるアトムに乾杯。

  • ぶるちゃん

    2019年01月16日 23時58分

    今日も拝見しました。
    僕はもういい歳ですが、少しアニメを見ています。録画するのはアニメとあさひさんです(^^)そのアニメの主人公の様に、強く、優しく、阿保でいたいと思っています。というか憧れています。
    今では当たり前となった30分の長編アニメは鉄腕アトムが始まりだったんですね。しっかり頭に入れときます。
    手塚治虫さんの作品では再放送のリボンの騎士を小さい頃に見ていました。その頃は双子の妹と他のアニメもよく見ていました。内容や、何が面白いか、とか理屈じゃなく、アニメが兎に角面白かったですよね。現在もかな(^^)
    子供も大変な世かな?大人も大変ですが。子供に夢や意欲を与えてくれるようなアニメを作り続けてほしいし、元気にしてくれる作品を作り続けてほしいです。
    手塚治虫さんの生き様も凄かったです!アニメに注ぐエネルギーがどこから出たのか謎です。僕にはちと出来そうにないな。

    さて、あさひさん、今年度もあと少しになってきました。。
    歴史秘話ヒストリア続けてくれたら嬉しく思います。

    舞台は違いますが、いつもあさひさんを励みに頑張っています。健康に気を付けてください!アナウンサーは喉が大事!湿度に気を付けてくださいネ。では、また!!

  • makowara2

    2019年01月17日 01時02分

    手塚アニメは古典である、と考えます。古典とは時代を超えて手本とされるもの、です。BJや火の鳥といった手塚漫画は時を経ても色褪せない。人類普遍のテーマに鋭く切り込んだものだからです。その点で以降の漫画やアニメとは一線を画していると思います。宮崎アニメは例外ですが。それ故に俗っぽさにかけ、一時子供たちの一番人気とは異なっていたのかもしれません。連続長編アニメを対象に対応したリミテッドアニメーションは手間をかけることを無駄に尊びがちな日本人としては合理的判断だと思います。芸術か、仕事か。神様にとってはお金や手間より仕事内容、つまり、芸術だったのでしょうね。今、我々も楽しめますがブラック企業ともいわれますね。なんにせよ、ビバ、アニメ!です。おもしろかった。

  • ピピ

    2019年01月18日 18時44分

     手塚さんが亡くなられてもう30年になるのですね。私が子供の頃「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」は何度も再放送されていたので、よく観ていたという記憶は残っています。鉄腕アトムも白黒で放送されていたのをなんとなくは憶えていますが、世界初の連続長編テレビアニメだったとは知りませんでした。テレビアニメは毎週30分の放送が当たり前だと思っていたので、どれだけ制作するのに苦労していたかなど考えたことはなかったですね。目や口だけ動かして話しているように観せたり、一度作ったシーンを再利用する方法で枚数を減らしたりしていたとは凄い作戦ですね。このようなリミテッドアニメーションの動きに慣れていたので、ディズニーアニメを最初に観た時は何か違和感を感じたのを憶えてます。
     手塚さんらの血のにじむような努力がなければ、その後の世界に誇る日本アニメはなかったのでしょうね。外国のクリエイターにも影響を与えるているとは、改めて手塚さんの偉大さを感じます。
     私はテレビアニメ戦国時代によく観ていた世代で、アニメ、マンガが溢れかえっているなか手塚さんの作品のストーリーには、善と悪、やっていい事と悪い事の道徳的なメッセージが強く込められていたような想いがあります。久しぶりに手塚さんの映像が観れてとても懐かしい気持ちになりました。

  • 歴史の旅人

    2019年01月19日 18時44分

    本放送再放送共に拝見できませんでしたです。。鉄腕アトムの放送の中で、手塚先生が予見出来なかったのがあるのご存じですか?それは、電話なんですよ。。鉄腕アトムが御茶ノ水博士に連絡で使ったのがなんと黒電話なんですよね~。。流石の手塚先生も電話がこんな時代になるとわ思わなかったみたいですね~。。まあ~私も若いときにこんな電話の時代になるなんて夢にもおもってなかったですから、技術の進歩の凄さに少し恐怖を感じますです

  • 匿名

    2019年01月19日 20時59分

    再放送をおねがいします。

  • 匿名

    2019年01月19日 21時06分

    手塚治虫、再放送で見ようと思ってたのに・・・orz
    深夜でいいのでまた放送してください
    お願いします!

  • e2

    2019年01月23日 22時36分

    手塚先生は生前講演などで『漫画のネタはバ-ゲンセールをしても良いぐらい有る』と仰せられておられました。漫画家手塚治虫の死を一番悔やんでいたのは恐らく先生ご本人でしょう。
    肉の体を喪った事で漫画を描けなくなって仕舞ったのですから間違い無く先生御本人が一番無念だったでしょう。手塚先生の肉筆原稿はおよそ20万枚残されていますが、もしかするとそれに匹敵する枚数の原稿をまだ描けたのかも知れません。
    手塚漫画の絶頂期の頃先生は仕事の依頼があると決して断らなかったそうです。自分のアイデア発表の場をとことん貪欲に求め続けたのでしょう。もっとも、そのせいで既存の仕事の原稿が遅れて担当編集者からは、(約束の期日に原稿が上がらないから)嘘虫、おそ虫と言われて居たとか。

  • T.H

    2019年01月26日 22時59分

    再放送を強く希望致します!
    放送日前日まで番組表にあったのに、
    テニス中継に差し替えなんて酷すぎます…。

  • サッキー

    2019年01月27日 03時23分

    私も毎週土曜の再放送でいつも見ているので、手塚治虫さんの回が見れなくて非常に残念です。是非、再放送お願いします。漫画家を志望しているので、今後の人生の参考にしたいんです。