歴史秘話ヒストリア

2018年11月07日 (水)

【井上あさひ】日本人と刀 千年の物語

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刀剣に熱中する女性たち

 今夜は「日本人と刀 千年の物語」をお届けいたしました。刀剣ブームの火付け役となったゲームの存在は知っていましたが、武器としての刀の必要性のない平成の終わりに、なぜ女性たちがこれほどまでに刀の美しさに酔いしれ、涙を流すほどに熱中するのかは、あまり理解していませんでした。

 ところが、少し緊張しながら足を踏み入れた展覧会で、遅ればせながら私も認識をあらためることになりました。

 

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美しさの向こう側のストーリー

 刀は、武器であるとともに、精神的な結びつきや、願いが込められた、所有することにも意味がある物です。実際に鉄を鍛錬して作った人、それを命じて作らせた人、最初に所有した人、その次に所有した人と、人々の思いを積み重ね、連綿とその刀のストーリーは紡がれていきます。

 そして、人々が美しく残そうとしたからこそ長い年月を経てなお失われることなく現存し、今も輝きを放っているという事実。一振り一振りの刀の美しさの向こう側には、それぞれに物語があるんだということに“今さらながら”気付きました。そして、その物語が生み出す強い個性がファンの皆様の心を捉えて放さないのではないでしょうか。

 

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「鍛錬」をかみしめる

 刀の美しさを見ていると、美しさと強さは結果として重なり合っているという、機能美を感じます。この完成された無駄のない姿は、気の遠くなるような「鍛錬」という鉄を打つ作業から生まれます。もちろん単に鉄を打つだけではなく、油断のできない技術的な闘争でもあります。

 今までちょっと安易に使っていましたが、「鍛錬」が機能美を備えた刀を生み出す厳しい鍛えを指していると考えると、この言葉を使う時の心持ちも変わってきます。

 美しくて強い刀。私もそんな魅力を備えたアナウンサーを目指してこれからも「鍛錬」していきたいです。

 

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■ コメント(8)
  • 八束 磨里

    2018年11月07日 23時55分

    こんばんは。誠に誠に……、深い世界を楽しませて頂きました。京にも、こんなに名刀匠がいたんですね。更に、平安、鎌倉、江戸と、時代とともに、あり方も変貌して行く、単なる武器を越えた存在感は、趣味の品に携わったことが多い私には、非常に(笑)理解できましたです。あらゆる点が美術品、というよりも芸術なのでしょうね。刀剣女子の涙は、良いクラシックを聴いて流れる、オバサマの涙と相通じるもの、かも。
    鍛錬、という言葉から、『鉄は熱いうちに打て』、それは人生においても……などという『お訓示』みたいなことを、私は言うのが好きではありませんので、打って打って、あの綺麗な反りが生まれる、だから人も打たれて打たれて……、じゃないですよ(笑)。鍛錬によって生まれた、美しいものをたくさん観て、より綺麗になって下さい、ね。

  • ぶるちゃん

    2018年11月08日 19時28分

    今、録画を拝見しました。
    自分は新刀の彫、とても美しいと思いました。
    人間関係にも使われた刀ですが、時代によって姿や利用用途が変わってきたんですね。当然と言えば当然ですが。

    刀の背景にあるものを擬人化した?ゲーム、刀剣乱舞。それぞれの性格などを見るだけで楽しそうです。

    しかし、井上さん、お綺麗ですね^ ^刀よりもお美しいですよ^ ^

  • makowara2

    2018年11月09日 05時28分

    刀って京都で発展したんだ!ということに驚き。粟田口など聞き覚えはあれど、知りはしなかった。そこが勉強になりました。別に高名な処はあるのかもですが。平和時の武士にとって現代人の車みたいなもの?でも斬られれば死ぬかもだから、意味が違いますか。機能が優れているだけでなく、美しさも兼ね備えていてこそ、そこには覚悟の美しさがあるのかもしれないですね。ただ、武は禍禍しきものですよ。スポーツの武道と違い現代の軍隊です。ロケパート、短かったけど良かったですよ。女性が日本刀に自分を重ねる、うーん。鍛錬を重ねて、ですか。でもできれば抜かないで。怒ると怖そう。鞘の美しさだけで済ませたいものです。

  • 四国犬

    2018年11月09日 10時28分

    井上あさひ様

    今年度の"2ndあさひさんロケ"愉しませて頂きました。
    あさひさんが日本刀をじっと見つめるお姿がとっても素敵でした。
    あさひさんに日本刀を持って鑑賞して頂きたかったのですが流石に無理の様でしたねw
    番組全体の内容は物足りず、もう少し詳しく日本刀の事を追及して欲しかったですね。
    復元のパートで思いましたが太古の優れた技術が現在に伝承しきれていない事は残念ですね、それは日本刀だけではありませんが。
    ところで私は日本刀は見栄えは切先のカーブは丸っこく短いのよりは、長めで尖ったタイプの方がどちらかと言えば好きです。
    ちなみに、あさひさんがロケ冒頭で日本刀には興味なさそうでしたので安心しましたw日本刀好きなあさひさんってのはぶっちゃけイヤですw
    さて今年度の"3rdあさひさんロケ"はいつになる事やらw愉しみにしています。

  • ピピ

    2018年11月09日 10時57分

     刀剣女子は最近よく聞きますが、こんなに盛り上がってるとは思いませんでした。すごいですね、私の思う日本刀は、特殊な鉄をトンカン叩いて伸ばしてるくらいしか思ってませんでしたが、土を塗って硬さを変えたり二重構造にしていたり、軽量化していたりと、いろんな工夫があってあの鋭く、硬く、粘りがある日本刀になるのを知り、あらためて刀鍛冶の凄さを思い知りました。粟田口派の刀の美しさと力強いさを観ると、どれほどの時間をかけて一本の刀を作ったか、素人の私でも分かります。埋忠明寿や堀川国広の刀のように彫刻の入った物は格好いいですね、あの当時の武士は欲しくてたまらなかったでしょう。それと豊臣秀吉は刀狩りで得た日本刀を家臣に与えて人身掌握してしまうんだから賢いですね。それもタダですから。その後の徳川幕府では、名刀と呼ばれるものは贈答用になって行ったようですが、国や武士にとってはステイタスであり魂であったことがよく分かりました、
     19世紀に、刃物で有名なドイツのゾーリンゲンが日本刀の科学的分析をしたらしいのですが、世界からも注目されていたようです。
     それにしても、女性の行動的で好奇心旺盛な所はすごいですね、女子に負けないように男子も頑張ります!

  • 茅野裕子

    2018年11月09日 11時43分

    またお邪魔します。思わず行きたくなりますね、国立博物館。あれだけの名刀があると、刀女子は垂涎モードです。純度の高い鉄は、焼きを入れることで、硬さが増し、表面が青くなっていきます。三條宗近のように、焼きの際、峰側に泥様のものを塗ることで、そちらは焼きが入りにくくなり、ご紹介下さった如く柔らかくなります。その温度差のために、あの反りが生まれるのです。ある意味科学的、といえばそうかも知れません。
    美しさに涙する女の子を見て、私も心が動きました。それだけ現代は、何かが涸渇しきっているなあと。彼女たちは、刀がキラリと光るとき、渇いた世間で、日々の雑踏の中で見ることのない、『心』を見てるんでしょう。
    なかなかキチンと、凝視されていたお姿、印象的でした。あさひさんの瞳に見つめられると、いっそう刀はきらめいたと思いますが、、、いかがでしたか?

  • おしょー

    2018年11月17日 21時43分

    番組当初からのファンです。
    楽しみにしており録画もしています。番組を通して耳にするカラフィナの歌が好きになったりもしました。現在カラフィナが休止?になって新曲がでるのかわかりませんが、もし可能なら以前のエンディング曲をランダムに使用できないでしょうか?夢の大地やfar on the waterなど内容にマッチして心にしみます?よろしくご検討お願い致します

  • 井上あさり

    2018年11月18日 17時17分

    あさひさん、こんにちは

     久しぶりの京都、楽しめましたか? まずは拝観に来ていた女性の多い事に驚きました。刀のそりの美しさと怪しいほどの輝き、美に繊細な女性にとっては男性よりも虜になるのも納得です。刀一つが政治&外交に大きな影響を及ぼす、金銭的価値のみで刀の価値が決定できないのは日本での刀が持つ意味と他国とでは考え方が違うのかなと。『西郷どん』でも取り上げられていますが、討幕を目的とし一致団結していた西日本諸藩が、廃刀令が出たとたん各地で反乱がおこっているのも、現代の我々では理解できない『刀に秘められた意味‘思い』があるのでしょうね。
     あさひさんは、ロケ終了後に刀剣女子になられましたか?