歴史秘話ヒストリア

2018年09月05日 (水)

【井上あさひ】苦い? しょっぱい? ラーメンの隠し味

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私、ラーメン食べます

 私は日々の活力のために、ラーメンに限らず何でもたくさん食べます。そう言ってしまうと食いしん坊だと思われるので、あまり言わないようにしていますが、食べるのが元気の源なんです。

 ただ、今回のヒストリアでラーメンの秘話を知ってしまったので、ラーメンへの思い入れはこれまで以上になってしまいました。ラーメンを食べるとき、さまざまな歴史の隠し味をかみしめながら、おいしくいただきたいと思います。

 

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“つながる”ラーメン

 関東大震災で“生き死に”をさまよい、それでも困難をくぐり抜けてきた方々の中には、一杯のラーメンが心と体を温めて命が長らえたという経験をお持ちの方もいらっしゃるそうです。食べるものがないときにラーメンは庶民によりそってくれた、と考えることもできますが、商売をする側にとってもラーメンは大事な相棒でした。

 震災で多くのものを失った人にとって、ラーメン屋台は実入りのよい商売として魅力的だったそうです。この屋台が地方都市を狙って郷土色を強めていったことで、現代に通じる「ご当地ラーメン」のルーツとなったという話は、目からウロコの秘話でした。ラーメンって気軽で身近なメニューではありますが、本当に奥深いですね。

 

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ラーメンの不思議な力

 また、戦後ヤミ市で庶民のお腹を満たし、復興の力の源となったラーメン。そのラーメンをお客さんがおいしそうにすするのを見るのが何よりも好きだったという店主の「いい商売をやってこられた」という『誇り』に、私は感銘を受けました。

 ラーメンは庶民の手によって、みんなに愛される地位を確立し、現代の私たちのお腹も温めてくれています。現代は何でも食べられる時代かもしれませんが、ラーメンは「あるタイミングで食べたくなる」という経験を多くの人が持っている不思議な食べ物です。そのタイミングはみなそれぞれですが、食べると心が温まり元気が湧いてくるのは同じなのではないでしょうか。

 

ラーメン再発見!?

 そういった意味でも、日本のソウルフードと言っても過言ではないラーメン。その歴史をたどることで、私たちの生活に深く根づいていった理由を知ることができました。ラーメンを知れば知るほど、味わいが深くなるような気がします。私、食いしん坊なんで。

 みなさまはラーメンの“隠し味”、再発見できましたでしょうか?

 

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■ コメント(7)
  • 八束 磨里

    2018年09月05日 23時46分

    こんばんは。見事なサクセスストーリーと、色々な……現物見本で、何だか画面から香りがして来るような気持ちで拝見しました。ゼロからの出発が、いつもラーメンだった日本、なのですね。お鉢の中の一杯が、愛しく思えてきますが、北海道で、中国とこの国をつないだ『ハオラー』から生まれた『ラーメン』のお話、胸に響きました。食によって異文化をつなごうという思いと、遥か遠くの故郷を思う、留学生と、調理人……。
    私事ですが、ドイツに参りましたとき、フランクフルトで最後の夕食を摂ったのが、何と中華料理店で……、ラーメンはなかったのですけど、ぷりぷりの水餃子と、具だくさんのチャーハンを頂いた時、初めて8500キロ彼方のアジアを思い、何だか涙が出たのです。異国の地で、自分の文化圏の食べ物に出逢うのが、かくも感傷を導くものなのだわ……と、思ったあの時を、竹家食堂の新聞広告で、ふと思い出しました。
    生き方を変えるような一杯に、私も出会いたい……ですね。

  • makowara2

    2018年09月06日 01時36分

    興味と食欲をそそる作品でした。当直室にはたいていゴルゴ13と美味しんぼ。ラーメン編もよく読んだものです。しかしここまでしっかりしたリサーチは流石にNHK。素直に敬服したいと思います。外国人の患者さん、子供の英語の先生や友人(のつもり)の外国出身者に病気のときに何を食べたいか、尋ねています。アフリカ人にチキンラーメン!と言われ、驚愕!病気のときに脂ものは食べたくないのは万国共通じゃないですかね。フィリピン人に長粒種のコメ入りスープと言われ、ヨーロッパをバックパッカー旅行中に和食恋しさに中華料理店に入ったのを思い出しました。中華麺はラーメンじゃなかった。今、ご当地ラーメンは日本食ですよね。北海道での理解は食から!は実にごもっとも。中国人留学生も(ハオ)ラー麺を旨そうに食べる日本人を悪く思わなかった人もいたのでは。中国語が命名のきっかけがナイスでした。止まらなくなるので今回はこれで。一人でラーメン、行くんですか?野暮ですね。すみません。

  • ぶるちゃん

    2018年09月06日 03時00分

    井上さんは食いしん坊なんですね(笑)自分も食べること大好きです(笑)ベジラーメンや魚介ラーメンに目を輝かせてしまいました。
    大久さんと王さんの出会いが素敵でした。まぁこんな出会いはそうはない。まさに運命ですかね。
    それと日本が共産主義に流れていくのを恐れて、アメリカは食料支援を決断したんですね。まぁアイゼンハワーさん、本土の人達はケチだこと。
    最近ラーメン食べてないです!近々食べに行きたいと思います。
    いい商売をやっこられた のところ感動しました!大変だったろうに。。
    今日の井上さんもおキレイでした!塩分の取り過ぎには注意しましょうね(笑)では、失礼しまっす!

  • ピピ

    2018年09月06日 09時21分

     今のようにラーメンが日本人の食事に定着して行ったのは、戦後の食糧不足による一般庶民の不満が共産主義に向かわないようにするため、アメリカによる大規模な小麦粉の支援から来ているとは思いませんでした。ラーメンだけでなく麺類全体にも言えるかもしれませんね。
     何日か前にテレビでやっていましたが、カップラーメンに常温の水を入れて15分置いておけば食べられるそうです、今朝がた北海道で発生した大規模な地震で電気、ガスが使えない地域もあると思いますので、よければ試してみてください。

  • のり

    2018年09月08日 11時44分

    こんにちは。今回も1杯(本放送)だけでは飽き足らず、おかわり(再放送)してしまいました…(苦笑)。人類は麺類!涙と感動のラーメン物語。素晴らしい放送をありがとうございました!ラーメンは大好きなのですが、ラーメンにこのような歴史があったことを初めて知り、大変勉強になりました。
    江戸川乱歩がラーメンの屋台をやっていたとは!
    坂口安吾や大岡昇平がラーメンとこんなに深く関わっていたとは!
    女性と話をしながら食べられるラーメン屋があったとは!(う、うらやましーっ!)
    本当に目からウロコのエピソードの数々。初めて知りました。
    愛しきラーメンが、ますます愛すべきものとなりました。
    ラーメンそのものがこれまでやってきたように、麺が人と人とをつなぎ、人の思いを伝え、そして国と国とがつながっていけたら最高です。
    地球という丼の中で、それぞれの素材が持ち味を出し、美味しいスープが作れたら、こんなに素晴らしいことはありません。
    いつの日か、そんなラーメンが食べられたら幸せです…。

  • 井上あさり

    2018年09月14日 15時25分

    あさひさん、こんにちは。

     忙しさを理由にはしたくないのですが、まだ番組見ていません。3連休の楽しみにしたいと思います。ラーメンと歴史、絶対結びつかないテーマだなと思いながらもどのような番組構成になっているか楽しみです。
     中学生の時、愛新覚羅浩「流転の王妃」を読みました。清朝最後の皇帝溥儀が衰弱し臨終の直前に、”最後に食べたいものが何か?”と尋ねた時、日本のチキンラーメン(商品名書いても大丈夫ですか?)と答えたそうです。外国に行っても”Ramen”と通じる時代。国際交流に一役かってますね。
     子供の時、近所のおばちゃん(母親が用事であづけられた)にラーメン屋に連れて行ってもらったのですが、母親と離れ寂しくなったのか泣き出した記憶があり、それ以降ラーメン屋にあまり食べにはいきません。
     でも、あさひさんとラーメン食べたいです♪

  • 井上あさり

    2018年09月15日 22時49分

    あさひさん、今晩は。

    部屋の掃除を終えて、二週分のヒストリア拝見しました。ラーメンでここまで歴史を語れるとは。スタッフさんの調査に感服です。あさひさんも、こんなにプロ根性もっているスタッフさんもとお仕事できて幸せですね。ラーメンの歴史は近代日本の歴史。先代の御苦労を思いながら、ラーメンを食したいと思います。