歴史秘話ヒストリア

2018年07月25日 (水)

【井上あさひ】魅惑の縄文1万年

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エネルギッシュ! 縄文時代

 今夜のヒストリアは、縄文1万年のロマンをご案内いたしました。そして、私の久しぶりのロケは東京国立博物館。国宝を含むさまざまな土器や土偶をながめながらの楽しいロケとなりました。「縄文」といえば、歴史の教科書の最初の方にあったイメージですが、1万年も続いたこの不思議でエネルギッシュな時代を子供心に「なんだかすごい」と思っていました。ロケで出会った学芸員の品川さんをはじめ、番組に登場する方たちの「縄文」に対する愛情があふれていて、その熱量に驚かされました。この「縄文」に魅せられた人たちのエネルギーは、「縄文」から感じる得たいの知れないパワーがその源なのかもしれないと思いました。

 

今や世界で大注目の「JOMON」

 自然の中で生きていく持続可能社会を実現していた「縄文」は、今や世界の「JOMON」となり、彼らの生き方、過ごし方が注目されています。

縄文人にとって、進歩し変わっていくことだけが幸せではなかったのでしょう。そしてそれは、遅れてしまった文化ではなく、偉大な生き方の一つだったかもしれないのです。

 

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意外と派手? 縄文女性の姿の復元

 

縄文に魅せられる私たち

 ということに関わらず、「縄文」が私たちの心を揺さぶるのはなぜでしょうか。縄文女性の姿の復元や、土器や土偶のかっこよさ、デザインにおけるファンキーな表現を見るにつけ、あの岡本太郎をして「だれでもがドギッとする」と言わしめた力を私も感じてしまいました。

 土器や土偶にはさまざまな造形に深い意味が込められているといいます。それらが作られたのは、現代のような情報技術の全く存在しない時代、自然のことわりについて科学的に証明することができなかった時代でした。命の起こりと終わり、そして再生については、特に思索を重ねたに違いありません。だからこそ、命やその源に対する敬いがありました。もしかしたら縄文人の生命に対する深い敬いが、あのエネルギッシュな創造物へとつながっているのではないでしょうか。

 現代人がはるか昔「縄文」のエネルギーに魅せられるのも、生命尊厳の原始的な欲求が私たちのDNAに刻まれているからなのでしょう。コンクリートとアスファルトに囲まれた現代だからこそ、命に向き合う「縄文」の思いに心が動くのかもしれません。

 

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■ コメント(8)
  • 八束 磨里

    2018年07月25日 23時39分

    こんばんは。思わず行きたくなっちゃいますね、縄文展。これだけ土偶の土偶たる存在が、揃っているのはとても興味深いです。更に……、岡本太郎氏まで。以前『日美』で拝見したことを思い出しました。
    お月さまを崇め、生命の輪廻と、そこに役割を果たす女性を大切にした時代、その象徴が、土偶なのかも……。それを元に再現したヘアー、なかなか素敵でしたね。確かに歴史を習った頃、弥生時代でも、国という社会の形が出来上がるまで、たいそうのんびりな時間だと、思う上に輪をかけて長い、縄文時代。そう感じましたが、現代の私たちが日常から遠ざけたり、見つめなくなってしまったものを、古代人が見ていた時間。いま一度、温故知新な視線を注いでみようと、改めて考え、今夜もお月さまを見ています。

  • ぶるちゃん

    2018年07月25日 23時48分

    縄文時代のように、自然だけを相手にする時代は、大変だというイメージしかありません。想像してみると、やはり大変そう。だけど、信仰というか、誕生への尊びは真似すべきです。また、月の満ち欠けと同じ様に、人の命も一緒なんだという再生を祈る姿はとても素敵だなと思いました。
    再生と聞いて、すぐに輪廻転成が思い浮かびました。仏教と同じ信仰をしているなと。個人的なお話になりますが、新約聖書入門を読み始めたんです。。暇な時に少しずつ読んでいます。実は、祈りについて強い関心を抱いていまして。。。
    そういった事もあり、とても楽しみにしていました。ある人の生まれ変わりを信じたり、ある人の幸せを祈ったり、自分達の幸せを願ったり、とても美しいと感じました。
    僕はキリスト教徒ではないですが、良い加減な信仰をこれからもしていくのかもしれません(笑)買った2冊の本を読み終えて、神について、祈りについて、どう思うのか楽しみです。。
    それでは、井上さん、またブログ楽しみにしております。どうかお幸せに(祈り)!!

  • 四国犬

    2018年07月26日 12時45分

    井上あさひ様

    "土偶1万年の美と祈り"拝見しました。
    土偶をヒントにした縄文女性のコスプレのパートはお洒落でしたね、確かにファンキーでしたw
    月と再生をキーワードとしたパートが本題だったと思いますがはココは神秘的でした。
    そして何と言っても見所は、待望のあさひさんの久しぶりのロケパートでした。
    あさひさん自信も今回のロケを楽しめたと言う事ですが、画面を通して伝わって来ましたよ。
    ところで楽器類は展示してありましたでしょうか?打楽器とか笛とか?
    あさひさんのロケ、今後もめっちゃ愉しみです。

  • makowara2

    2018年07月27日 00時51分

    古代、女性は太陽だった…今見たら元始の記憶違いでした。でも月のほうがピンとくるのかも。月経も触れられてましたしね。出産のシーンが神聖なエネルギーに満ちたもの、というのは確かにそうかも。変な宗教よりもっとストレートに”命”を感じていたのかもしれません。狩猟や採取が1万年も続けられたのも自然が豊かで命に溢れていたからでしょう。アミニズムって宗教よりもっとストレートで俳句に近いかも。”かもしれません”が多すぎたけど、文字がないから仕方ないですね。ひさびさにロケがあって、着物姿より自由でエネルギッシュな感じがあってよかった。お忙しいでしょうが、たまにはロケもいいですね。楽しんで~(笑)

  • ピピ

    2018年07月27日 15時27分

    縄文土器や土偶が、世界の人達から注目されていると聞くと、私達の御先祖様はもうその頃から、優れたモノ作りの文化があったのだなと感心しました。
     あさひさんの着物姿も素敵ですが、カジュアルな服もよく似合いますね。

  • 井上あさり

    2018年07月30日 09時43分

    あさひさん、こんにちは。
     国立博物館よく行きました。いいですね。真面目にみると半日以上かかってしまう・・・
    私個人は東洋館でシルクロードの歴史をじっくり味わうのが好きで、その後のアメ横散策(ただ飲むだけ)も楽しみでした。2年前に九州に転勤となってから行く機会が少なくなりましたが、また行ってみたいです。
     ところで、今回の放送、パート毎にお笑いを誘っていた感じがしました.(スタッフさん、意図的に狙いましたか?)
    1.縄文人のファッションのパート。3人の女性がPerfumeに見えたのです。
    2. 火焔土器の起源を探ったパートの縄文人のコントチックなアクション。

    たまには、こういうゆる~い放送もいいですね。縄文時代は文献がない分、考古学&民族学を駆使しないと解明できません。ただ、文献がない分、書き変えられていない純粋な歴史が味わえます。教科書だけでは古代わからない分、ロマンを感じます。

    次回の放送はすこし目頭が熱くなりそうな放送ですね。楽しみにしています

  • のり

    2018年08月25日 12時38分

    こんにちは、今回は再放送で拝見しました。
    私も「縄文」とか「土偶」という言葉を聞くと、歴史の授業の最初の方で習ったなあというイメージしかなく、正直者なところ「土偶」と「埴輪」の違いさえよくわかっていない人間です。古墳の周りにあるのが埴輪でしたっけ?(死者を見守るために作られた…?)といった感じです。申し訳ありません!(汗)
    ちょうど先日、お盆休みに家族で太陽の塔の内部を見てきたところでした。万博の時まだ私は生まれてなかったのですが、両親が結婚当時に(デートで?)行ったことがあるとのことで、懐かしそうに見ていました。岡本太郎さんが土偶をモデルにしたというお話がありましたが、やはり内部には『生命の樹』というのがあって、その枝葉の部分に様々な動物や生き物が配置されておりました。まさに、土偶の概念をそのまま太陽の塔に込めたと言えるかもしれません。
    今回は土偶のことを知ることによって、女性の美しさと女性の尊さの根源を知ることができたような気がします。また、「再生」をすることで、すなわちそれが自然との調和の中で人間が生きている証というか、かつては人間も自然生態系の一部だという考え方だったのではないかということを感じました。
    実際は違いますが、土偶に関わる「土」であり「水」であり「月」であり、そういったものが繰り返される(再生)ことで暦を形成していることにもつながっているのかなあなんて思ってしまいました(笑)。

  • 世界の放浪人

    2018年08月28日 01時22分

    初めて投稿させていただきます。
    2011年にインドネシアの島々を船で西から東へ放浪して来た折り、今でも縄文時代の様な生活をしている部落へ行く機会がありました。その時の写真がある事を思い出しまして見直しました。この放送で映像が流れたような部落です。直径70メートルあろう周囲に住居が配置された環状集落。その中央には広場には集団墓地ありました。日本では縄文文化とか縄文時代と言っていますが、日本だけの特徴では無さそうですね。東アジア、東南アジア、特に島々の広域に分布していたと思いました。その部落の住宅は父家、母家、祖父家、祖母家、子供の家と兄弟姉妹などの個々の持ち家になっていました。特に興味があったのは、今はキリスト教の影響で十字架を立てたりや石に十字架を彫って埋めたりしている傍ら、昔ながらの埋蔵方法も今でも伝承している事でした。普通の墓や埋蔵は土に埋めるですが、小さな高床式の小屋の中へ亡骸を入れるそうです。その小屋も立派な作りをしていました。死者を丁重に崇める風習なのでしょう。(はじめ墓だと知らされずに、『その前で記念写真を撮りませんか』と誘われ撮って、後から『お墓だよ』と言われ驚いた!) 亡骸をどのように装っているのか不明ですが、神のように祭られています。日本の神社の作りと似ているなとその当時は思っていました。日本の神社のルーツなのかもしれませんね。
    また、別の部落では、女性の腹から股間にかけてを切り取ったミイラも見せてもらいました。作成した時代は不明と言っていました。
    土偶の事ですが、妊娠した女性の土偶は、私の見解では安産祈願の身代わり土偶と思います。古事記にもイザナミが火の神を産み落とした後に陰部が火で焼かれて死んでしまった(簡略)とあるように、当時の出産では母も命を落とす事もあったようで、その安産として母子共に健康でありますようにと土偶を壊して清めたと考える方が納得すると思います。
    因みに阿蘇山は・・・ この話は機会があれば投稿します。

    今後も縄文時代の解明に期待したいと思います。