歴史秘話ヒストリア

2018年06月21日 (木)

【井上あさひ】あこがれの"いごっそう"岩崎彌太郎

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 今夜は、岩崎彌太郎の秘話をご案内いたしました。スーパービジネスヒーローのバイタリティーあふれる冒険ドラマ、お楽しみいただけましたでしょうか? 思い描いた夢をグイグイ現実に引き寄せていく姿は、とてもカッコイイですよね。

 彌太郎が生まれた土佐には、「頑固で気骨のある男」という意味の“いごっそう”という言葉があります。頑固者というと悪いイメージがあるかもしれませんが、彌太郎の「いごっそう」ぶりは日本のビジネス界を大きく強くけん引していく意志となって発揮されていきます。

 

 彌太郎の人生にあらためて感じるのは、今までなかった何かを始める時の推進力のすごさです。大きな時代の転換点にあって、それでもみんなの価値観が一気には変わらないと見ると、先陣を切って行動していく。

 変化を自分への追い風に変えてしまうプラス思考や、“はったり”に象徴される彌太郎の度胸のよさこそが、「海の明治維新」をなしとげた力の源かもしれない、そう思いました。

 

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 大きな目標のためには小さな事は問題にしない、というのも彌太郎の強さを感じる部分です。今ある“ルール”とか“空気”のようなものの中でやりくりしていくのも大事ですが、彌太郎には目標達成のためとあれば、それをものともせず新しいことを始める勇気と力強さがありました。

 

 人に頭を下げられない部下を怒らず、人でなく小判に頭を下げるんだよと、小判を描いた扇子を渡すエピソードを見ても「頭を下げられさえすればいい」というおおらかさを感じます。

 今も昔も、四角四面で眉間にシワを寄せていてはいい仕事はできません。彌太郎のふるまいは、うまくできない人をできるように導いていくリーダー像として、現代でも学ぶべきところがあるかもしれませんね。

 

 彌太郎の人生は、次々とピンチの荒波が押し寄せてくる人生でしたが、決して波にのまれるのではなく、むしろ自分から大きな流れをつくっていきました。道なき道を切り開いて「海上王」と呼ばれ、現代まで続く会社をつくりえた彌太郎は、日本ビジネス界永遠のあこがれである“いごっそう”だと思います。

 

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歴史秘話ヒストリア

http://www4.nhk.or.jp/historia/

 

■ コメント(5)
  • 八束 磨里

    2018年06月21日 15時50分

    こんにちは。どうしても財閥というと、国政と結び付いて、何だか不思議なお金が動く内に、利権を掌握する……というイメージを持ってしまうのですけど、幕末に維新を夢見た、しかも龍馬と夢を語り、船を進めた岩崎彌太郎の姿に、ある種の親近感を感じながら拝見しておりました。おかめの笑顔で、お客様(より小判?)に頭を下げる……なんて、大阪商人に通じる『商いの道』みたい、ですものね。
     幾多の危機に見舞われながらも、秘策を講じてとうとうわが国の頂点に立つ彼は、しかし過当競争に疲弊し、志半ばで世を去ってしまいますが、その後に多くの称賛を受けたのは、以前拝見した、五代友厚氏にどことなく通じるものがあるというか……。維新に新しい国の未来像を求めて、立ち上がった勇士が、薩摩や長州、土佐に多くいた、彼もまたその中の一人だったのだと、感じ入りました次第です。三井や住友、鴻池とは、また違った見方で三菱を見られる、かも。
    ハッタリは……、人生において、時には必要ですわね(笑)。意外と好きかも……です。

  • 歴史の旅人

    2018年06月22日 20時16分

    三菱グループの創始者岩崎弥太郎、なるほどね~人に頭を下げるのではなく、お金に頭を下げてるんだと思え、ですか~商いはそうでないと、やりきれなこともありますからね。岩崎弥太郎が躍進した理由は、幕府と、縁がなくて、官軍がわに縁を作ったのが大きいでしょうね。三井は幕府の政商として隆盛を誇ってましたが、状況判断が遅れて、岩崎弥太郎の後塵を拝してしまいましたからね。鴻池も。。土佐と言えば坂本龍馬ですが、実家が金貸し業、本人も日本最初の会社を作った人物、実業家としての才能も凄い人物です。かれは、実業家としての才能が、政治より遥かに高いと思ってますから、あのまま、凶刃に倒れなく維新を迎えたら、実業家になってのではないかと。岩崎弥太郎と壮絶なる実業家対決をくりひろげたのではないかと思いますね

  • ぶるちゃん

    2018年06月23日 23時51分

    こんばんは。
    うん、あさひさんに全て書かれた感ありますね(笑)
    仕事関係の感想、さすがです!
    四角四面だけではダメですか。肝に銘じときます!自分は不器用なんで、また色々教えて下さい^^よく分からん事だらけで(><)くまったくまった。
    岩崎彌太郎と坂本龍馬が仲良かったというのは、いや、坂本龍馬の影響を受けたっていうのは、海洋国家誕生に必要不可欠だった運命的な出会いだった気がします。なんか彌太郎は龍馬に似てる気がしたので。こう、時代を変えようと前向きなところが。
    ハッタリはいけないなぁ(笑)僕は四角四面過ぎんのかな(笑)←んなわけない。
    それでは、また!!!あさひさん、ご自愛ください。

  • 井上あさり

    2018年06月25日 20時44分

    あさひさん、こんにちは。

    岩崎弥太郎、イメージが大きく変化しました。

    やはり龍馬伝の香川照之さんの“わしはどんな事をしても成り上がって見せるがじゃ~!”と龍馬や武市半平太と競り合ってた豪快なイメージが強すぎたので・・・
    今回、勉強になったのは、明治維新後の岩崎が、維新に貢献した土佐藩出身だからといって、最初から成功者では無かった事。徳川時代から続いている三井&鴻池をはじめとする旧豪商が牛耳っている世界に飛び込んだ新興勢力・・・番組で拝見していた以上に気苦労が多かったのかと推します。
    先日取り上げられた五代友厚は大阪経済という視点から、一方岩崎は独立した海洋国家構築という異なる目線から近代国家に貢献した人物です。男性目線では育ちの良い五代様より、無骨ながらも世界を相手にギラギラしている弥太郎に親近感がわきます。(50%はイケメン五代サマへの嫉妬ですが・・・)

    上野の不忍池の近くに旧岩崎庭園があります。弥太郎の長男の住まいなので直接関係はないのですが、三菱財閥の華やかな雰囲気に浸る事ができます。また行ってみたいですね。

  • makowara2

    2018年07月15日 01時58分

    ずいぶん前に観たのですがワールドカップ観ていて書きそびれました。ビジネスリーダーとして世界に後進国として入っていく、その勇気はいかがなものだったのでしょう。しかもスポーツと違って人数も資本力も違います。意外と商取引は当時の日本は進んでいたのかもしれないですけどね。株のチャートは米相場から生まれたなんて話、聞いたことがあります。現在でも孫さんとか、稲森さんとか、会っていてあさひさんはどういう印象を持たれるのでしょうか。ビジネスリーダー、魅力的でしょうか。凄い人と会えるのは役得ですね。緊張もしましょうが。水害の被災地も心配でしょうが、暑い中、ご自愛ください。