歴史秘話ヒストリア

2018年05月02日 (水)

【井上あさひ】ほめられて育つタイプ

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 今夜のヒストリアは、西郷隆盛の二人の上司にフォーカスしました。島津久光と桂 久武。どちらが欠けても、歴史は変わっていたことでしょう。きびしい上司と、やさしい上司……みなさんはいかがですか?



 私は、久光にせよ、久武にせよ、上司と部下という関係を超えて、西郷と互いに本質的には「尊敬」している。だからこそ起こる魂のぶつかり合いのようなものを感じました。そういった意味では、現代的な「上司」という言葉では、「幕末」という命がけの時代の人間関係をとらえきれない部分もあるかもしれませんね。

 

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  島津久光は、「藩のため」という立場からなかなか離れられない、それを危うくするものには断固きびしく臨む人物だったように思えます(かといって、藩のこと以外すべて切り捨てる冷たい人、というわけでもなさそうですが)。「きびしさ」が 強烈なだけに、西郷への影響も大きくなったのでしょう。言い換えれば、久光が過酷であればあるほど西郷もより大きく成長した、という面もあると思います。

 

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 一方の桂 久武は、立場を超えて西郷を思いやることができた人物。陰ひなたなく西郷の支えとなり、常にあたたかく見守りました。あの西郷がつい本音をもらしているところを見ても、いかに心の距離が近かったかわかります。



 確かに「上司と部下」だったかもしれませんが、西郷への誠意は口だけでなく行動でも示されました。西南戦争で、本当は戦いに加わるつもりのなかった久武が、見送るうちに矢もたてもたまらず西郷軍に身を投じ、最後も共に散った、というエピソードには私も心を打たれました。


 冷静で決然とした判断力を持つ「切れ者」の久光と、どこまでもやさしく包み込んでくれる久武という魅力的な二人の上司。二人がいたからこそ、西郷は英雄になれたのかもしれない…というのが今回ご紹介したかったところです。


 ちなみに、私はホメられて育つタイプなんで(笑)きびしい上司はちょっとニガテかな……。でも本当は、時には叱ってもらった方がいい場面もある!と思っています。……やっぱり、あんまり好きじゃないですけど(苦笑)。

 

歴史秘話ヒストリア

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■ コメント(5)
  • 四国犬

    2018年05月02日 23時20分

    本年度のヒストリはまだ1回もあさひさんのロケパートがありません。
    それが5話連続となると流石に残念でなりません、何故あさひさんのロケが無いのでしょうか?
    AKの仕事を兼ねたご多忙なあさひさんのスケジュールのご都合が理由ならば諦めますが
    是非あさひさんのロケを復活して頂きたく、お願い致します。
    あさひさんのロケパートがあるだけで番組に潤いが出ます!

  • 八束 磨里

    2018年05月02日 23時53分

    こんばんは。北風と太陽になぞらえた、二人の『上司』。かの童話では、ぽかぽか暖めて、コートを脱がせちゃう太陽が『優勢』となりますが、西郷殿は、島津氏と桂氏の、双方からの慈しみを受けて大きくなったのかも知れません。
    桂 久武という人、昨日から色々読んだのですが、なかなか紆余曲折を辿られた方ですね。島津の分家の生まれだったのが、養子に出されて桂を名乗るようになったこと、次兄が謀反で切腹させられたこと……。そんな生い立ちの中で、人を慈しむ、時代の先を見る心を身につけられたのでしょう。明治維新のさなかに失われた、大変惜しい逸材だと感じました。
    私は……、上司というものに縛られなくなって長いので、余り『育てられる』という感覚がピンと来ないのですけど(苦笑)。お勤め時代、ほめられたことがほとんどなかったからでしょうか(汗)。なのでそれ故に、人のことはできるだけほめて、伸ばしてあげたいと、思う次第です……。

  • ぶるちゃん

    2018年05月03日 00時03分

    こんばんは。
    今日は万全な体制で見れました!
    久光は西南戦争の時も冷静で、藩(県?)を守る立場をとりましたね。久光はとてもクレバーな人だと分かる場面だと思いました。また、先を見通す力、これは誰にも備わっているものではないし、カルタの話、斉彬の信頼を得ていたことからも、本当にデキル藩主だったということが分かりました。ただ、井上さんの書いた通り、藩主という立場の垣根を超えて優しくすることはできないタイプの人なんですね。
    久武は優しくて、上司というより親友の様でした。
    西郷どんは、ちょうど久光が国父になるところ辺りからかな?大久保利通と西郷隆盛の関係も楽しみですが、この島津久光、桂久武との関係性や2人がどう描かれるのかも楽しみの一つですね!!
    僕も厳しい人は苦手ですかね(苦笑)因みに僕はほめられても恥ずかしがるという(笑)でも優しい人は大好きです(笑)まっお互い頑張りましょうね☆☆

  • ひろ

    2018年05月03日 21時13分

    あさひさん、こんばんは。
    西郷にとっては親友と言ってもいい存在の桂久武。
    恥ずかしながら、全く知りませんでした。
    歴史的出来事や人物に関わったすべてを知ることは到底できず、
    私たちが知っているのは歴史のほんの一面なのだろうな、と思います。
    歴史を学ぶことの面白さや興味が増しました。
    最後に……あさひさんは、素敵、上手い、偉い!……育ちましたか?(笑)

  • 井上あさり

    2018年05月07日 12時49分

    あさひさん、こんにちは。

    大河ドラマ「西郷どん」も第二章に入り、今回のヒストリアも参考になりました。
     島津久光は名君であったとは周知のとおりですが”国父”と呼ばれていたせいか、何となくワンマン&絶対権力者というイメージの強い人物でした。今回のヒストリアでは人事に関しては柔軟に対応できる名君であったとは驚きでした。「翔ぶが如く」では、高橋英樹さんが演じておられましたが常にカリカリしているような記憶しかなかったので。
     兄の斉彬は蘭学を好んだのに対し、むしろ久光は国学を重んじたそうです。仲はよかったそうですが、思想や考え方はまったく異なっており、斉彬が明治維新時に存命だったらどんな国を作っていたのかと・・・
     桂久武は温厚で優しそうな人物ですね。西郷&大久保以外に薩摩の英雄といえば小松帯刀が注目されますが、新しい薩摩のヒーロですね。来週以降の西郷どんが楽しみです。