歴史秘話ヒストリア

2018年04月25日 (水)

【井上あさひ】人が人を思うこと

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 今夜の歴史秘話ヒストリアは、日本の歴史に見え隠れする多様な心と体のあり方について考える回でした。

 

 歴史に見る多様な性のあり方を知るにつけ、人のことを思う強さが人の心を豊かにする、という現在と何ら変わらない真理に気付かされます。しかしその一方で、愛情の表現を誤れば残酷な話になってしまうことも……。たまたまそれが男女の組み合わせではなかったとしても、その真理の意味するところは同じです。むしろ真実の愛を守ろうとすることの困難さゆえに、よりその思いは強固になるのかもしれません。

 

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 また、心は男性、体は女性という「竹次郎」の物語を紹介しました。本人からしたら、ただただ男装することが自然なことだったにちがいありません。そんな「彼」に男装することを厳しく禁じるなんて、まるで呼吸を禁じるような、とてもむごいことだと感じました。ひるがえって、性別によって服装を分ける考え方は現在も完全になくなってはいません。心のままに好きな服装を選びたいという思いは、今も昔も変わらないのかもしれませんね。

 

 私自身、たまたま体も自己認識も女性として生まれ、たまたま好きになる対象が男性であっただけで、そうではない性のあり方とそれぞれの生き方があるということを改めて考える機会となりました。

 

 人が人を思うということの美しさ。私は、そのことを改めて深く胸に刻みました。皆さんはいかがだったでしょうか?

 

井上あさひ

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歴史秘話ヒストリア

http://www4.nhk.or.jp/historia/

 

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■ コメント(12)
  • 石田則子

    2018年04月25日 23時49分

    歴史秘話ヒストリア、楽しく背景させていただいております。
    内容もさることながら、着物愛好家としては、ナビゲーターが着物で登場してくださっているのが滅びゆく和装文化に危機感を覚えている者としてはありがたいと思っています。
    が、井上あさひさんの着付けをもう少し洗練されたものにしていただけませんでしょうか。
    あのような美しい形がせっかく素敵な着物と帯を 身につけていらっしゃるのですが、正直、着付けがイマイチです。。
    NHKだからこそ、もっとスッキリモダンに着付けができるはず!
    今後に期待しています!!

  • 八束 磨里

    2018年04月25日 23時52分

    こんばんは。私は大学の頃に、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』のオリジナルを読み、まぁっ、昔の作品にこういうことが普通に書かれているとは……と、当時は驚きました。弥次さん、喜多さんの珍道中……。児童向けにはそれしか描かれていなかったですけど、喜多さんは、弥次さんより20歳下の『カゲマ』だったこと、静岡から二人で『駆け落ち』して江戸に出てきてから、旅に出たことが、オリジナルには書いているのですね。
    古代の日本神話にしてからが、天岩戸隠れの天照大神も……? なこの国の様々な記述を読み、意外と普通にあったのだわと、思っている人なので、『重たい』とは感じませんでした。むしろ、『優しさを育みましょう』『人を愛しましょう』『人それぞれの違いを認め合いましょう』のメッセージだと、受け止めました次第です。蛇足ではございますが、川端康成の『少年』は、まことしやかな名作です。
    社会が作られ、規律や規範が必要となり、身の回りまで様々な事象が固定観念化される中、現代は学童期でも、心と身体の不一致を訴えれば、改善出来うる時代にはなっているけれど……、竹次郎さんのように世間体で苦しむ人は少なくないと、ニュースでも拝見します。2020年にこの国は、そうした全てを受け入れる『開催国』になっているはずなのですが……。
    時間が余り残っていないように思えてなりませんね。だからこそ、このオンエアは、多くの人に見てもらうべきだと、思いました。

  • ぶるちゃん

    2018年04月26日 01時35分

    男女あるあるだと、女性は相手の収入などなど色々考えます。子供の能力を考える人も多いでしょう。
    途中に出てきた男色なんちゃらのストーリーは、全部取っ払った時の男同士の愛でした。利害関係のない美しいものでした。最後の方に専門家さんが仰っていた通りですね。
    それが自分の愛した人との関係で成り立てば、これ程美しい物はない、といった理解でした。

    今日は宿泊先で、疲れた状態で拝見したので、帰ってからもう一度見てみようかな。。愛は大事です。大切にしましょうね☆★
    土日はLiveで見れないけども、頑張って下さいね。。。

  • 水上綾子

    2018年04月26日 10時02分

    4月25日放送内で扱った井原西鶴の「男色大鑑」、NHKでぜひ、実写でドラマ化して頂きたいと思いました。一緒に見ていた主人も感動の話ばかり。
    竹次郎の話も今の時代にとても合っていると思います。
    こういうドラマはNHKでしか出来ないと思うので、ぜひよろしくお願いします。

  • ひろ

    2018年04月26日 21時17分

    あさひさん、こんばんは。
    LGBTを番組でとり上げると知った時、「禁断の関係」の様な手垢のついた表現で、
    当事者の方々を傷つける内容にならないかと不安でした。
    しかし、その不安は杞憂でした。
    ありのままの自分らしく生きることや、性別にかかわらず人を愛することなど、
    とても真摯な番組内容だったと思いました。
    また、いつものことながら、あさひさんのご感想も素敵です。
    改めて、番組とあさひさんのファンで良かったと思いました。
    今後とも、素晴らしい番組を期待し、応援しております。

  • rira306

    2018年04月26日 23時53分

    面白い内容で興味深く拝見しました。しかし井上あさひさんの和服姿が残念でなりません。似合わない着物を素人のような着付けで気の毒でなりませんでした。着物は素晴らしいものだと分かりましたが、似合う人に着せてあげましょう。せっかくの番組が、衣装に気を取られても一つ集中できませんでした。

  • 巽 寿子

    2018年04月27日 00時10分

    前半部は見逃したのですが、竹次郎の生涯、西鶴男色大鑑、川端康成の世界に至る歴史にみる自由に生きようとしていた人たちの様々な在り方、究極の愛の形、生きざまに深い感動を覚え涙が出ました。残念だったのは異性装の部分で全体の流れから異質な印象を持ちました。この部分はない方が素敵な後味を深めたと思います。

  • Shoko

    2018年04月28日 11時20分

    久しぶりに拝見いたしました。たまたまチャンネルを回したのですが、思わず引き込まれました。
    人が人を純粋に思う気持ち。本当に美しいと思います。誰かが誰かを愛するということ・・・、どうしてこんなにも心を打つのでしょうか。
    井原西鶴の男色大鑑のお話が特に心に残りました。自分が殺されそうになっても、愛する人の名前を白状せず、死んでも守りきったというのが・・・。決して自分の欲ではなく、純粋に相手を愛してなければできないことだと思います。
    それから、川端康成が心を開き、拠り所とし、初めて人を愛せたという少年。私自身も、誰かにとってそのような存在になれたらどんなに素敵だろうと思いました。人が人を大切に思い、特別な人だと思うことに、性別や年齢は関係ないのだと思いました。その気持ち自体が尊く、美しく、それが、誰かの生きる望みになるのですから。

  • 澤野雅彦

    2018年04月28日 13時18分

     今風で言えば、「竹次郎さん」は男装の麗人と言えば、良いのでしょうか?25歳の生涯で本望だったのでしょうか?島流しの刑は当然として受け入れられたのでしょうか。?謎と疑問を感じられます。!!!

  • 井上あさり

    2018年04月30日 14時10分

    あさひさん、こんにちは。

     難しいテーマ、お疲れ様でした。あらゆる分野で多様性が叫ばれている昨今、避けては通れない問題ですよね。今回の放送で驚いた事は、恋愛の多様性というものが貴族や戦国大名といった高貴な人々のみではなく、一般庶民の間でも浸透していた事です。特に、井原文学が問題提起した”性の多様性”という観点から、当時の一般庶民の時代背景を考察するのに大変勉強になりました。
     今回取り上げた”性の多様性”は、現代の我々の自由恋愛というよりかは放送の最後で取り上げた川端康成のような(師弟関係や友情といった)純粋な”あこがれ”からの発展ではなかったのでしょうか? 忠義、義理人情、師弟関係を重んじる日本の風土には定着しやすかったと思います。放送終了後、民俗学者の折口信夫の「同性愛を変態と世間は言うけれど、男女の愛よりも純粋だと思う」という言葉を思い出しました。
     ただ、LGBTに関しては歴史を調べるだけでは解決できませんよね。現代に生きる人間とて、しっかりと対応できる考え方を身に着け、”人が人を思う事”ができる人間になりたいと思います。NHKスペシャルで、あさひさん&大越キャスターペアで深く掘り下げていってほしいです。

  • mikeneko

    2018年05月02日 22時26分

    どんな形であれ、人が人を純粋に愛することはとても美しく素晴らしいことだと思いました。
    それは自分自身に対してもです。
    竹次郎さんは自分らしく生きるということを、現代以上に困難な時代に貫いた人だったのですね。
    島での暮らしの中で、女人禁制の鍛冶職に就いていた。その裏にはもしかしたら島の人達の温かさやすべての人を受け入れるおおらかさがあったのかも知れません。
    島の人達は罪人とはいえ、流刑された人たちに温かく接し、技術などを教えてもらって友好的な関係を築いていたため、私たちが思っている以上に快適な生活だったとも。
    これは私の願いでもあるのですが、竹次郎さんが女性だと知りながら男性として接していたのかも。
    男装することが罪状であったなら、そのままの姿で島流しになるとは思えないからです。
    25歳という若さで亡くなってしまったのはとても残念ですが、短くても男性として生きられたならそこが安住の地であったのではないかと願わずにはいられません。

  • 匿名

    2018年05月12日 03時14分

    「人が人を思うこと」ってとてもいい響きです。
    私は、多様な性のあり方にちょっと抵抗が正直あります。
    でも、このブログを拝見してそれぞれの生き方を大切にしなければならないと思いました。
    色々な事に直面にしても、私は一生懸命に生活を営みたいと感じました。
    今回の放送は、後日改めて拝聴致します。
    このブログを読んでとてもよかったです。印象に残りました。