歴史秘話ヒストリア

2018年04月11日 (水)

【井上あさひ】伝説のヒーロー 島津義弘

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  今夜は、あの関ヶ原で敵の大軍に血路を切り開き、故郷へ帰ったという「戦国最強クラス」武将・島津義弘を取り上げた回でした。武将で強い、と聞くと粗暴だったり冷徹だったりしそうですが、島津義弘は違いました。戦場では家臣の傷を手当てし、食べ物も分けあうなど、とても慈愛に満ち満ちた人だったと伝えられる義弘。だからこそ、のちの島津家や薩摩の人々を魅了したのでしょう。あの西郷どんが尊敬していたというのもうなずけます。

  

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 島津義弘の祖父にあたる島津忠良(ただよし 出家して日新[じっしん])が作り、薩摩武士の精神的支柱となった『日新公いろは歌』にも心を動かされました。のちの幕末、薩摩藩が倒幕運動の中心のひとつとなっていきますが、その力の源もこの「いろは歌」にあったと思うといっそう感慨深く思われます。さらにそれは、番組の最後に登場した現代の鹿児島の子どもたちにも…ほんとうに「いろは歌」の精神って受け継がれているんだなぁと感じました。

 

 『いろは歌』の「不勢とて敵を侮ることなかれ 多勢を見ても恐るべからず」、あるいは「弓を得て失ふことも大将の こころひとつの手をばはなれず」といった歌からは、島津の「団結」を感じます。「いろは歌」を通して皆が心をそろえたとき、それぞれが機械の歯車として埋没するわけでなく、個々が力をあらわす。それらが重なってチームとしての強さが生まれる、というのが島津家の本当の秘策だったのかもしれません。

 

 現代の私たちにとって、たとえば大きなプロジェクトがあって、たくさんの仲間が同じ目的に向かって「心をそろえて」いく時、メンバーそれぞれが、自分の力を最大限発揮できるかどうかは重要です。そのためにはお互いを思い合い大事にする。そういうことが大切なんだよ、とあらためて教えられたようにも思えます。

 

 島津義弘や『いろは歌』―何百年も前の偉大な人物とそれにまつわる言い伝えが、現在も、身をもって語り継がれているなんてステキな話ですよね。

 

 皆さんも島津義弘の生き方から、ちょっとした幸せのヒントを見つけてもらえたらうれしいです。

 

井上あさひ

 

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■ コメント(8)
  • BUNOSHIDAO

    2018年04月11日 23時28分

     放映に気づかずに途中からの視聴となりましたが、これが武士道か・・・、これが家族愛か・・・、と涙が出ました。早速土曜日の再放映を録画し、永久保存版とさせて頂きます。
     将来を期待して3年次から2年間大切に育ててきた学生が、厳しい指導に耐えかねて大学院への進学を断念し、この春、就職先も決まらぬまま卒業しました。大きく落胆しているところに、今夜の島津義弘公の「歴史秘話」、武士道を思い出し、奮い立つことができました。

  • 八束 磨里

    2018年04月11日 23時41分

    こんばんは。島津家第17代当主の義弘公のこと、予習の段階でもかなり胸を打たれたのですけど、更に……、ハンカチ持って、拝見致しました。
    島津の退き口と呼ばれる敵中突破の背景には、主君を思いやる家臣の、伴侶を思いやる主君の『心』があった……。義弘公逝去の折、10数名の家臣が殉死されたそうですが、まさに名君の証なのかも知れませんね。
    その試金石のような、『いろは歌』。優れた『武』を生み、残すのは『文』でもある……。もう少し、島津家のことをお勉強してみます。同じ紋を持つ、有職びなの京都島津、とか……。

  • ぶるちゃん

    2018年04月11日 23時47分

    こんばんは。
    まずは、井上さんの感想素晴らしいです。書くことなくなっちゃいました(^^)
    島津義弘はある程度知っていました。敵中突破のことなどもNHKの歴史番組をたまたま拝見して知っていましたが、豊久のことは知りませんでした。自分にも甥がいますが、僕を尊敬している気配はありません。。じゃなく、義弘を尊敬し、赤鬼直政を迎え撃つ甥を置いて行く叔父の気持ち、ちょっとあまりに悲惨に感じました。。
    中馬が 関ヶ原は から、涙を流して語れなかったのは印象的でした。何を感じていたのかなと。
    義弘は愛妻家であったし、人思いですよね!器が大きい人なんだなと感じました。なんか西郷さんが尊敬するのも頷けます。。
    井上さん、お元気ですか?
    日曜日は生放送で見れそうです。こちらも楽しみにしています。勿論、歴史秘話ヒストリアも!
    それじゃあ、また!!

  • ひろ

    2018年04月12日 20時36分

    あさひさん、こんばんは。
    島津義弘の敵中突破は知っていましたが、その後のエピソードは知りませんでした。
    もし敵中突破が失敗していたら、もし落ち武者狩りにやられていたら。
    当然、島津斉彬も存在していなかったでしょうし、西郷隆盛も世に出なかったかもしれません。
    そんな歴史の連続性を感じました。
    末筆ですが、あさひさん、お体ご自愛下さいね。
    願わくば、あさひさんのロケが復活しますように。

  • 丸に十文字

    2018年04月13日 01時03分

    今回の主人公は島津義弘でしたか。今回の義弘を含めた島津4兄弟は戦国時代でも有名ですが

    、同じ頃に信濃地方(今の長野県の辺り)で、

    今は残念ながらありませんが戦国時代には、薩摩島津家の分家筋で「信濃島津家」も


    存在したそうです。

    それにしても義弘の60歳を過ぎての関ヶ原の戦いの参戦ぶりを見ていると、いかに現場主義の

    人物だったかが理解出来ますね。

  • 四国犬

    2018年04月14日 20時48分

    井上あさひ様

    今回、映像で猫が映りましたね
    そう言えば道端で野良猫と正面で出くわし、野良猫が逃げる時に
    こちらに猛ダッシュで向かってきて私を通り過ぎて逃げて行くパターンがあります
    意表を突かれて一瞬ビックリしてしまいますが
    あれこそ敵中突破なのか?と連想してしまいましたw
    それにしても、あさひさんの御着物姿ですが今回も奥ゆかしかったです。

  • makowara2

    2018年04月16日 00時58分

    ちょうど京都に行っているときにガンダムヒストリアみました。って渡辺さんでしたね。今回も面白かったけど、ロケパートもなく、ナレーションのみで着物の感じも昔のヒストリアのようでした。そのよさもありますが、ちょっと物足りない。なにより似ていると渡辺さんと井上さんが単純に比較される。これはいいのでしょうか。忙しいのもありましょうが、挑戦を続けてほしいと思います。

  • 井上あさり

    2018年04月16日 12時40分

    あさひさん、こんにちは。

     去年放送の浅井長政に続き、目頭が熱くった放送でした。島津義弘といったら、”荒々しい薩摩隼人の親分”&”徳川家康に立てつき、敵陣突破で薩摩まで逃げ帰った”というイメージしかなく、正直調べたことすらありませんでした。
     荒々しい義弘の隠れた一面(やさしさ、思いやり、気遣いetc・・・)を探ることで、人間関係がぎくしゃくしている現代の我々も見習うべきですね。だからといって時には敵陣突破を決意した義弘のように強い決断力を培う事も見習いたいです。
     単純に時間の流れを読み取る歴史ではなく、人となりに注目し当時の歴史を探索するのも楽しいですね。ところで、最近は女子受けしやすいテーマを選んでいるのでしょうか?最近のあさひさんのコメントはどれも登場人物にキュンキュンしているような感じで、読んでいて楽しいです。