2018年01月04日 (木)
西郷どんのイロハ 維新の英雄・3つの愛
あけましておめでとうございます。井上あさひです。ことしもヒストリアと私をどうぞよろしくお願いします。
昨年1年間はたくさんのロケをさせていただき、さまざまな歴史上の人物や出来事の足跡をたどりました。するとそこにはいつも、その歴史への地元の方々の強い愛情がありました。そして、それはどの土地に行っても共通した体験でした。歴史は書物の中だけにあるものではなく、体温をともなって土地や生活の中に深く根づいているものなのだとしみじみ感じます。歴史秘話ヒストリアではこれからも、そうした歴史との出会いをご家族みなさんで一緒に体験できる番組を目指してまいります。
ことし一回目のヒストリアは大河ドラマ「西郷どん」放送直前、あの西郷さんの知られざる姿に迫ります。
歴史上の偉人を調べていくと、知れば知るほど人間味が増していって、偉人なんだけど親近感が湧いてくるということが多いのですが、西郷さんもまさにそういう方でした。最初から完璧な決定力や推進力があったわけはありません。むしろ、“おおらかでどっしり”というイメージからはほど遠い、まっすぐで大胆、そして「激情家」の一面があったというのです。
西郷さんはその気質から、周囲を驚かせるようなことをしながらも、苦しんで、もがいて、その中で多くの人の愛に支えられます。大切な人たちから受け取った愛に支えられた西郷さんは、敵からも慕われるような寛大さや、損得勘定を超えた行動ができる思いやり、何事にも動じない固い意志を年々強く大きくしていったのかもしれません。
今回、訪問しました鹿児島での地元の方々との出会いの中で、みなさんの雰囲気から、この土地にある懐の深い独特の魅力を感じました。南国らしいおおらかな感じや、言葉の力強さ、響きなどから伝わる鹿児島の人々の魅力は、やはりどこか西郷さんの魅力と通じているように感じます。
今回のテーマは西郷さんの“でっかい愛”。番組では、ゆかりのスポットを巡りつつ、「主君への愛」、京都で出会った「女性との愛」、最後まで一緒だった「忠犬への愛」の3つの愛の話を軸に、維新の英雄“西郷どん”の魅力に迫ります。
歴史秘話ヒストリア
「西郷どんのイロハ 維新の英雄・3つの愛」
http://www4.nhk.or.jp/historia/